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『大無量寿経』の言葉 

2013年05月18日 23時03分55秒 | 日乗

区立図書館で借りてきた一冊からの引文です。

『現代語訳 大無量寿経 躍動するいのちを生きよ』
著   者:高松 信英
発行所:法蔵館  1999年8月10日 第一刷

《原文》
勇猛精進、志願無惓。專求清白之法、以惠利群生。恭敬三寶、奉事師長。
以大莊嚴、具足衆行、令諸衆生 功成就。住空無相 無願之法、無作無起。
觀法如化。遠離麤言 自害害彼 彼此倶害、修習善語 自利利人 人我兼利。
棄國捐王、絶去財色、自行六波羅蜜、教人令行。
無央數劫、積功累、隨其生處、在意所欲。
無量寶藏、自然發應。教化安立、無數衆生、住於無上正眞之道

《読みください》
勇猛精進にして、志願倦むことなし。専ら清白の法を求めて、もって群生を恵利しき。
三宝を恭敬し、師長に奉事す。大荘厳をもって衆行を具足し、もろもろの衆生をして功徳を成就せしむ。
空・無相・無願の法に住して、作なく起なし。法は化のごとしと観ず。
麁言の自害と害彼と彼此倶に害するを遠離して、善語の自利・利人と人我兼利するを修習しき。
国を棄て王を捐てて、財色を絶ち去け、自ら六波羅蜜を行じ、人を教えて行ぜしむ。
無央数劫に功を積み徳を累ねて32その生処に随いて意の所欲にあり。
無量の宝蔵、自然に発応す。無数の衆生を教化し安立して、無上正真の道に住せしむ。

《現代語訳》 本書p37~
法蔵菩薩は、何者にも負けず、努力を積み重ね。願いを忘れることはなかった。
ただひたすら欲望の眼に汚染されない真実を求め、まわりの人びとの踏み台になって活躍する。
目覚めた人と、目覚めてゆく生活と、目覚める道を歩む仲間を敬い、
師を忘れず、自分自身でさえ気づかない目覚めた心の働きそのものになって、
まわりの人びとに素晴らしい体験をさせる。
その心は青空のように物事にこだわらず、形あるものは縛られず、欲望にとらわれず、
自己主張しなければならないことは何ももっていなかった。
見えるもの、聞こえるものは、すべて仮の存在だということを知り、
自分本位の欲望の言葉が自分を傷つけ、まわりを傷つけ、世の中を暗くすることを知り、
真実の言葉が、自分を大事にし、まわりを生かし、世の中を明るくすることを学んだ。
国と王という言葉で象徴される、金と権力を求める生活を離れ、道を求める生活に入り、
みなと共に歩もうとする。そして気の遠くなるような長き世をかけてでも、
素晴らしい目覚めた働きを身につけ、どんな人の心の世界にも飛び込み、
その人の関心事をご縁として心を交流させ、無限のいのちの輝きを無心に放ち、
人びとを感化して、安心してこの上ない明るい道を歩ませる。

法蔵菩薩の働きに関する箇所を引文いたしました。
(菩薩)とは、現代流にいいますと、民衆の(サポート役)の人と私は領解しています。

ご縁のある方に読んでもらいたくて、少し長いですが引文させてもらいました。


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