イコールの橋 くれはやし・しゅん

生きていくことの大切さを多くの若者に伝えたい!
そして、一緒に平等の橋を渡りたい・・・。

変身譚春秋

2005年01月02日 | くれはやし・しゅん 夢想変幻篇
何が、どうなっているのか、私にはよくわかりません。こんなにも、逃げ迷わねばならないとは。
日本の誇るノーベル賞受賞科学者が、1昨年に開発した、DNA分光偏波測定器のせいです。この器械は、科学者の名前をとって、新垣マシーンと呼ばれています。新垣マシーンは、何を測定する器械かといいますと、実は、この地球上で地球人と同じように生活している星間旅行者、いわゆるエイリアンを発見する装置なのです。最初のうちは、この新垣マシーンはまるで、MRIのような大型の測定器械でしたが、昨年から改良が進んで、今では、あのダーティー・ハリーが常時もっているようなマグナム型の形式になったのでした。
エイリアンらしき人間を見つけたならば、背中からいきなり、この新垣マシーン改良型をぶっぱなすのです。ダメージは全くありません。なぜなら、DNAの解析をする試料が付着して、そのDNAが、地球人か、エイリアンであるかの識別を、コンピュータで調べるだけでいいのですから。エイリアンということが分かれば、母星への強制送還をしている、ということでした。
ところが、この母星への送還の書類を作成している内局に勤務している私は、奇妙なことに気づいたのでした。一度、誤って、私は、この新垣マシーンを私の体に浴びせたことがあるのでした。そして、私のコンピュータ解析は、私をエイリアンという識別をしたのでした。私がエイリアンであるはずはなく、それでは、いままで、地球外に送り出した多くのエイリアンと呼ばれていた人たちは、いったい、誰だったのでしょうか?
私は、その晩から、家を出て、もちろん、勤務先にも行方を知らせずに、逃亡生活に入りました。
私は、ひょっとしたら、最後の地球人としての逃亡生活をしているのかもしれません。
進化というものは恐ろしく巧妙で見事なものです。私は、私の体の中のDNAを一瞬にして、変化させる体質を獲得したのでした。すなわち、変身ができるようになったのでした。これも生き抜くためのやむを得ない方策の一つなのでありました。エイリアンに変身できる地球人。エイリアンに取り囲まれて生活をせざるを得ない地球人、エイリアンにとってのエイリアンは、地球人なのですから。私は、逃亡の生活を続けています。
たった、一つの私の希望は、母星へ送還される前に、強制収容所へ入れられている仲間を救出して、この地球を我らの手に奪い返すことです。しかし、その強制収容所でさえも、エイリアンの放ったスパイが収容されている可能性もあるのです。
私は、用意周到な計画を立てて、山間にあるラーゲリに進入しました。収容所に入って驚いたことには、あの新垣マシーン開発者の新垣博士までが、収容されているではありませんか!
エイリアンのすることったら、まったくもって、許し難い行為です。
私は多くの地球人を救出しましたが、私自身は、捕らえられてしまいました。幾ばくかの生存していた地球人は、地下へ潜り、いまでも抵抗闘争を繰り広げています。抵抗勢力である地球人も、ふてぶてしい戦いを展開して、奮闘中であるということでした。
私は、今は囚われの身となっていますが、決して人間を、地球人を裏切ろうとしないことを決意しています。巧妙な手口を使って、エイリアン収容所の内務医師が、たとえば、このように説得してもです。
「君は、実は、テストケースだったんだよ。君は、本当は、今では、大流行の異星間結婚の第1番目にできた子どもさ。君の行動パターンをシュミレートすることで、地球人は、エイリアンとの結婚後も、地球人としてのプライドを持つことが確認できて、異星間結婚法を了承したんだよ。あの新垣マシーンというのは、エイリアンを確認する方法ではなくて、そのシュミレートをするプログラムだったのさ。」巧妙な手口で、私を罠にはめるつもりなのでした。
私はその後、その施設を脱出しました。そして、私は、あの収容所から脱出して、地下組織として潜伏している地球人たちと、コンタクトをとろうと、必死で、今も、逃亡しているのです、まだ、私たち地球人の仲間とは遭遇していないのです。私は信じません、私がエイリアンの母と地球人の父との間にできた子どもであることを・・・・。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新生人<新暁> ()
2005-01-06 16:18:32
 仁です。横着かましていいですか・・・?

 もうすでに横着かましてしまっていますが、変身タンに触発されて、<新暁>さんをモウソウしたくなりました。触媒なしには新暁さん誕生しませんのでしゅんさんの鬼タンをつかわせてくださいね。

 すごくまじめに共時性時空考察を取り組もうと考えているんです。CHIIKOの専門分野かもしれないので、CHIIKOにも教えを請いたいと願っています。どうろこうろのずんだれ文になってしまいますが、文才がないのでお見逃し下さい。ちょっと本気なんです。

 ご了解下さいね。
返信する

コメントを投稿