まろの公園ライフ

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レガシーとは

2016年10月30日 | 日記

これ何だかわかりますか?
そう、スッタモンダの末にようやく建設が決まった
新・国立競技場の完成予想図ですねえ。

先日、所用で近くを通ったら
何やら物々しい雰囲気で大型トラックが出入りしていて
12月には本格的に工事が始まるようです。
まあ、あのザハとかいうオバサンの醜悪過ぎるデザインより
はるかにシンプルでいいかも知れません。



内部はこんな風になるそうです。
屋根をつけるかどうかでまたスッタモンダでしたが
なんとかこのスタイルに落ち着いたようです。
ザハ案に比べて建設費用も大幅に縮小したと言われながらも
それでもかかる費用は2500億円。
とにかくオリンピックを誘致したいがために
思い切り大風呂敷を広げたせいで
今になってあちこちで問題が噴出しているそうです。

いま騒ぎになっているのがボート・カヌー競技の会場となる
東京湾に浮かぶ「海の森」競技場。
素人目に見てもこんな吹き曝しの海の上では
風や波の影響は必死と思われるのに、どういうつもりなのか?
この会場の建設費用が250億円とかで
すでに50億円は支払い済みと言いますから呆れます。
だいたいボートやカヌーなんて競技は
波の静かな川とか湖でやるものと相場は決まっています。
小池知事は就任後にさっそく計画案の見直しに着手し
すでに新たな候補を模索しているようですが
これに対してボート競技団体は猛反対。

 「コストよりレガシーなんだ!」

というのが反対の趣旨のようですが
スバルの乗用車でもあるまいし
レガシーっていったい何なのでしょうか?



こちらはバレーボール会場の有明アリーナ。
これに対しても小池知事は
代替地として既存の横浜アリーナでの開催を主張していますが
協会の川渕会長はバカにするなとばかり
気色ばんだ表情で猛反対。
各種競技団体トップはこぞって反対です。
このご時世、たとえオリンピックとは言え
レガシーよりコストが大事なのは言うまでもありません。
国民の税金、都民の税金をいったいどう思っているのでしょうか。
新しく建設されたスポーツ施設が
実際にスポーツで利用される例は一割もありません。
ほとんどがコンサートなどのイベントです。
だったら既存の施設で十分ですし
だいたいスポーツ施設の建物など誰も関心がありません。
レガシー(遺産)として後世に誇れるのは
建物などではなく、戦う選手たちの姿であり記録なのです。
これ以上、負の遺産(借金)は増やしたくありません。