北海道装甲戦闘車輌模型日記

趣味の戦車模型製作記。自身の模型生活の実体を見つめ直し、その傾向と対策を探る。

トータス重駆逐戦車 Tortoise(A39)〈1〉

2014年08月17日 09時58分59秒 | 


ホビーショップてづかさんに敬意を表してトータスです。第二次大戦に間に合わなかったイギリスの怪物車輌。
香港MENGモデルの初期のキットです(初期と言っても最近ですが…)。
MENGモデルはアイテム選択が面白くて目が離せないメーカーですが、最近は現用物が多くで個人的には残念。
なんてったって陸物第一弾がミーネンロイマーですからねえ。色々な意味で話題になりました。

とにかくデカい車輌ですが、デカいわりに部品点数は押えられキットそのものはコンパクトにまとめられています。
パーツには離型剤が残ってて手がギトギトしてくるので、最初に良く洗浄したほうがいいでしょう。
さもないと、だんだん指がテカテカしてきて、小さなパーツが異次元に消えて無くなると言う現象が起きやすくなります。








キットの印象は、金型技術は素晴らしいけど作りづらい部分も多い最近の海外メーカーに良くあるパターンです。
まあメーカー初期のキットでこのクオリティと考えれば素晴らしいキットですが…。
部品のほとんどは履帯を含む脚廻りのものです。原因はサイドスカートで完成後はほとんど見えなくなる部分も忠実に再現しているからですが、
この脚廻りを組むのがキット最大の難所です。とにかくインスト通りの手順で組むと組み辛い上にほぼ間違いなく転輪が綺麗に接地しません。
片側4ブロックあるサスペンションを車体下部とサイドスカートでサンドイッチにして接着するのですが、
その接着部分を削りこんで、遊びをもたせて微調整しながら位置決めを行いました。
車体下部と上部の接着もガイドに全く余裕が無くて組み辛っかたので、車体上部の内側を削り込んでから接着してます。






基本的に素組みですが、ネットで見つけた実車写真をにらみつけながら気になる細部はそれなりに修正してます。まず車体前面から。
ライトのコードを伸ばしランナーで追加。
牽引フック、ライト横のフック、その前にある三角型のパーツそれぞれの接合部に伸ばしランナーで溶接跡を追加。
前部フェンダー内側にボルトを追加。
向かって左のフェンダー上部にある小さなフックのような部分に穴を追加。






戦闘室上部。
主砲基部上部にある三つのポッチを棒状に変更。
右ハッチの取っ手を真鍮棒に置き換え。
機銃三つは銃口を開口。
画像二枚目、中央のパーツに穴を追加。





ジェリカンラックのみで缶そのものは付属してないので、ジャンクパーツから追加。ドイツ軍の物ですが、刻印をパテ埋めして使用することに。
刻印以外は同じですよね…??。
固定部分、蝶ネジを余り物エッチングパーツで追加。
牽引ワイヤーは付属のナイロン糸の質と太さがイマイチだったので、測量用水糸に交換。





機関室上部は沢山の取っ手がありますが、キットでは全て凸モールドで処理されてます。
全て削り落として真鍮線に交換。




車体後部。
マフラー排気部そばにボルトを追加。
後部ハッチの取っ手も真鍮線に。
牽引フックに溶接跡を追加。
中央の牽引具にチェーンを追加。
フェンダー内側にボルトを追加。
車体後部は合が悪かった部分。強引に接着して隙間はパテ埋め。
サーフェイサーを吹いた後にしっかり仕上げをした方がいいですね(汗)。





この状態で塗装します。
履帯は見えなくなる上部は省略してます。
砲塔と反対側のハッチ部分は、車体塗装時の持ち手にするために別々に塗装します。
あと予備履帯にピン穴をあけてます。
マフラーも塗装し易いように別々で。
ちなみに写真では砲身がバナナみたいにひん曲がって見えますが、写真のせいですので。念のため。

ふつうにグリーンで塗装したらソ連軍自走砲と同じになりそうなので、それよりオリーブ寄りの色味で塗装したいと思います。

今回はここまで。