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中華さすらい 198 - 豚骨ベースの味噌ラー - 「山岡家 狸小路四丁目店」(札幌市中央区南3条西)

2024-04-13 22:22:25 | 中華さすらい

「福ちゃん」を出て、解散となった。

キャバクラにも興味があったが、誰からも誘われなかったので、彼らとは逆の道を歩いた。翌日、記者仲間から聞いた話しでは一人4万円払ったらしい。行かなくて良かったと思った。若干、飲み足りないなと立ち飲みを探している途中で、ガラス張りの向こうに大勢のバニーガールがいる店があった。

「ガールズバー ミリオン」というらしい。

まさに酒池肉林。

一瞬入ろうかとも考えたが、システムがよく分からず、一見が行ったところで、危険だからやめた。今夜はもうおとなしく帰った方がいい。だが、札幌に来たのならば、せめてラーメンくらいは食べて帰ろう。

歩いていると、「さっぽろ新ラーメン横丁」なる小路を見つけた。

へぇ、こんなんあるんだ。

通常の「さっぽろラーメン横丁」なら知っている。初めて札幌に来た時、行ったっけ。新たな横丁が出来たのかと、入ってみることにした。その中で、「ふじや NOODLE」に数人の客が並んでいた。どれ、自分も並んでみるか。

ところが10分経っても、列は進まず。なんだか馬鹿らしくなってやめた。

通常の横丁に行くことにした。入口すぐの店、「華龍」に、確か26年前に入った(「中華さすらい」未収録)。昔と変わらない佇まい。通りを端から端まで歩いたが、観光客ばかりでやめた。せっかく、ジモティの酒場に行ったのだから、ラーメン屋もローカルなところがいい。ぶらぶら歩いていれば何かあるだろう。

ところが、ラーメン屋をほとんど見ないのである。いや、厳密にいえば、「山岡家」という店ばかり目に着くのだ。新札幌からバスで移動している途中もロードサイドの店舗を頻繁に見たし、すすきのを歩いていたら、やはり何店舗もある。チェーン店には入りたくないから、スルーしていたが、もしやこの店が札幌のロコなラーメン屋ではないかと思えてきた。歩き疲れたし、入ってみることにした。

しかし、不思議なのは匂いである。明らかに豚骨を煮出した匂いが店頭を包んでいる。しかし、北海道で何故に豚骨なのか。そして、やはり家系にルーツを持っているのか。

店舗に入ると、目の前に券売機が行く手を阻む。財布を出して、交通系キャッシュレス。「札幌味噌ラーメン」(890円)のボタンをオン。キャッチコピーは「独自ブレンドの特製味噌が香るおすすめの一杯」。

豚骨スープの香りは店内にも充満する。チェーン店だが、店内でスープを作っているようだ。ラーメンの待ち時間でしばし、「山岡家」を調べてみた。母体の会社は江戸川区が発祥らしい。その後、牛久でラーメン店をオープン。なんと、「山岡家」は元々関東の会社だったか。その後、札幌に本社を移転し、現在に至る。生粋の道産子ではないが、本社は札幌だから、ジモティといっても差し支えなかろう。

そうするうちに「味噌ラーメン」が到着。

豚骨ベースの「味噌ラーメン」である。スープは濁り、見た目からは「味噌ラーメン」とは思えない雰囲気。一口スープをすすると、やはりこれまで自分が知っている「味噌ラーメン」とは全く味が違う。豚骨も味噌もともにコクがあって、そのせめぎ合いが不思議なコントラストを湛えている。何なんだ、これ。

トッピングは味噌の定番、もやしを筆頭にチャーシュー、青ねぎ、そしてメンマ。王道ではある。太麺という要素もいかにも味噌らしくて好感が持てる。ただ、「味噌ラーメン」特有のバターのトッピングはない。

端的に言ってうまい。茨城発の家系は札幌で独自の進化を辿った。

結果的に地域に根差した「山岡家」に入って良かった。しかし、なんですすきのだけで4店舗も5店舗もあるのだろうか。

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