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『私がオバさんになったよ』 ジェーン・スー

2019年11月20日 | 読書日記

『私がオバさんになったよ』 ジェーン・スー
¥1,400+税 幻冬舎 2019/3/15発行
ISBN978-4-344-03441-9

タイトルに呼ばれて読んでみた。おもしろかった。正直、軽く読み飛ばせるような、内容スカスカのエッセイかなと思ってたので(失礼)嬉しい誤算であった。読み応えあったよ!

対談集。
光浦靖子、山内マリコ、中野信子、田中俊之、海野つなみ、宇多丸、酒井順子、能町みね子。
知ってる人も知らない人もいる。芸能人もいれば文筆家に脳科学者までと幅広い。

 

> 山内:女性が自ら「女の敵は女」とか言っちゃうのも、男性へのリップサービスみたいなものなんだけど、実はそのイデオロギーって、本人が気づいていないレベルで深く染みついている。そこを壊さないと、女性はどこにも行けない。(48頁 山内マリコ)

 

> 中野:みんな不寛容はいけない、仲良くしましょうって口では言うんだけど、基本的にはまぁ、いいことなんですけれど。でも、この仲良くしましょうこそが不寛容の素になっているということに誰も気づいていない。
ジェーン:「仲良くする」っていうのは同調圧力でもあるからね。
中野:[…]「仲良くしましょう」は、みんなの和を乱す者、その和を外れた者を許しませんという閉鎖性の表れだね。(69頁 中野信子)

 

> ジェーン:器官が活発に動けば、結果として絶えず意識は生まれちゃうわけじゃん。いわば意識は産廃だよ。生きるという行為の産廃として意識がパッと出る。それが誰との間に立ち上がるか、どこに置かれるかによって機械のパフォーマンスが変わるならなんのために生きるかといえば、機械にベストパフォーマンスをさせるためだ。(98頁 中野信子)

 

> ジェーン:例えば、相手の面白いギャグに同じくらい面白いギャグを返せば仲間になれるのが私の知ってる女子高ルールだったけど、男の子相手だとギャグにウケて笑った方が仲間になれるとか。ルールがちょっと違う。(180頁 宇多丸)

 

> ジェーン:私はもっと辛辣でした。そしてもっと断罪してた。それをやってはいけない理由がようやくわかった。マナーとしてとかトラブルになるからじゃなく、自分が人を断罪するときに基準になるものと全く違う基準で生きてる人たちがいるから。まず相手の気持ちになるという、人としての大前提が私には欠けていたと思う。(191頁 宇多丸)

 

軽い語り口で、実はそうとうすごいこと言ってるよ。胸にずきゅん! と来た。 


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