録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

現状でシナビさせない方法

2010-12-11 11:05:16 | 次世代ビデオへの懸念
以前は"Cinavia"で検索すると、googleでもウチが比較的上位に来ていたんですが、今は影も形も無くなっています。仕方がないですね。それだけCD-R実験室さんの、「ビデオカメラで撮影したら発動した」の衝撃が大きかったということですから。

その撮影した映像ですが、シナビる瞬間をYouTubeにアップさせたもの以外にPS3で再生させ、シナビるかどうか試すための実験映像がやはりCD-R実験室さんの方でアップされています。リンクは貼らないので、あちらの掲示板で探してみて下さい。ただし、映像はわずか19秒のもので、PS3のHDDにコピーした後、タイトルリピートをかけて20分ほど流しっぱなしにすると発動するというものだそうです。
で、わたしもその映像をダウンロードさせていただき、試してみました。確かにあちらの検証通り、20分繰り返すとメッセージが出ると同時に音声が出なくなりました。それでも映像は動いています。なお、この段階でいったん再生を停止し、直後にまた再生を始めるとすぐにシナビてしまいます。
ならば、例の「お願い!ランキング」の方はどうかというと、該当部分だけを切り出して再生させると、リピートの必要なく30秒再生しただけで止まってしまいます。こっちは映像だけ動き続ける、なんてこともありません。なお、両者のシナビ方は動きだけでなく、出力されるメッセージも異なっています。

YSSさんによって撮影された映像~

音声出力を一時的に消音にしました。再生音量を調整しないでください。
このコンテンツはCinavia(TM)により保護されており、本気での再生が許可されていません。
詳細は http://www.cinavia.comにて"メッセージ3"をご確認ください。


「お願い!ランキング」の映像~

再生を停止しました。
このコンテンツはCinavia(TM)により保護されており、本気での再生が許可されていません。
詳細は http://www.cinavia.comにて"メッセージ1"をご確認ください。


メッセージ1は映画に埋め込まれるCinaviaに対して、メッセージ3はBDに埋め込まれるものということです。BDタイプが20分かかるのは、おそらくYSSさnが心配なされているところの"誤爆"問題、つまりビデオカメラで家で普通の映像を撮影中に、たまたまCinavia入りBDがどこかで再生されていて音声だけ拾ってしまったものがシナビてしまう現象を防ぐためでしょう。個人で20分も同じカットを撮影し続ける人はいませんからね。映画館タイプが30秒しか持たないのは、そもそも映画館の音声が入るような撮影は問答無用の存在だ、ということからでしょうか。

"誤爆"に関してはSCEIも慎重にならざるをえないようです。そのためか、現状ではDLNA経由で直接再生した場合、上記の条件を満たしてもCinaviaの発動はありません(PS3のFWは3.55で確認)。いったんPS3のHDDにコピーを行ってから再生した場合に発動するようになっているのです。これはDTCP-IP経由で見た場合の誤爆を防ぐためでしょうか。

前に「PS3の3.15ではシナビを確認出来なかった」と書いたことがありますが、3.15でもシナビるそうです。わたしが気がつかなかったのは、あの時はHDDにコピーしないで再生していたからでしょうか。ちょっと覚えていないですが。だとしたらもったいないことしたなぁ。PS3のFWを元に戻せるようにしたいものです。
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よろず話 再び!

2010-12-06 21:58:23 | Weblog
再び! をテーマにどうでもいい話連発


シナビア再び!
・昨日からCD-R実験室さんから多数アクセスをいただいています。どうやら管理人のYSSさんもCinaviaの実験をされたようで、参考用にとウチのリンクが貼ってありました。これでCD-R実験室さんからのリンクは2回目、ウチも出世したもんだ・・・。

Cinavia検証

こちらでは、ビデオカメラを使ってCinavia入りの映画を撮影、それをBD化してPS3で再生したところ、見事当たってしまったとのこと。
ただ、ウチの結果が異なるんですよね。YSSさんの結果では字幕が出ると同時の音声がミュート化されてはいますが、動画の方はそのまま再生され続けています。ウチでの結果では字幕が出ると同時に音も画もすべてが停止し、それ以上動くことはありませんでした。ファームウェアの違い(ウチは3.40)なのか、それともBD化した映像とファイルのまま再生することの違いなのかは不明ですが、結局まともに再生出来ないことに変わりはないですね。ウチも一枚くらいCinavia入りBDソフトを買っておこうかな?


エコポイント反動再び!
・再びというよりただの蒸し返し。
半狂乱に近かったエコポイント駆け込み需要とその反動、わたしも地元の様子を2度に渡って書きましたが、それに近い現象は日にちのズレこそあれ、やはりどこでも存在したようです。

本田雅一のTV Style:買いたくても買えない? エコポイント狂騒曲

やはりすさまじく売れた反面、人気商品はどこも在庫が十分でないようですね。ウチでも値上げを確認出来たというコメントをいくつか頂きました。つまり、現在が一番損な時期です。月末まで待とうと以前書きましたが、来月まで待った方がよさそうです。そのころにはメーカーも人気商品の増産分が入荷するでしょうし、それでも売れないから値下げがあり得ますから。どうせ年末年始の番組なんて、そんなにシャカリキになって見ないでしょ? 深夜に空いた通販番組枠の穴埋めにやる権利料の安い変な映画とかならみたいですけど、どうせ画質はたいしたことないし、録画して後で見りゃいいわけですから。むしろ最後だと思ってアナログ放送で紅白とか見るのもオツかも知れませんよ。


HDMIのわからない人、再び!
・以前、引っ越しの人がHDMIがわからなくてテレビをつなげてもらえなかった叔母のことを書きました。

まだ現在のデジタル機器規格についていっていない人は、多いのかも

この記事では叔母は息子(つまりわたしの従弟)に接続し直してもらってめでたしめでたしで終わったかのごとく書いてありますが、実はまだ続きがあったのです。まぁ聞いてくださいな。

とりあえずケーブルのテレビへの接続だけやった叔母ですが、実はその日は結局テレビを映すことは出来なかったそうです。怒りは収まりません。引っ越しの様子を見に来たマンションの管理人に苦情を告げたところ、

管「じゃぁ、僕が接続してあげますよ。大丈夫、昔LA○Xで店員やっていたこともあるんですから」

と、張り切って部屋に入ってきたようです。さすがにそこそこはなれたもので、地上波だけでなく衛星放送のRFケーブルもすぐに接続はしてくれました。が、・・・

管「??? このままじゃぁテレビとビデオが接続出来ませんよ?」
叔「でも、向こうではこのケーブルだけでテレビもビデオも使っていたんだけど」
管「そうですか・・・。じゃぁ、説明書見せてください。それで勉強しますから」

なので大事にとっておいた説明書を見せたところ、しばらくテレビの後ろに回ってあーだこーだとブツブツ言いながら調べたあげく、結果は。

管「やっぱりテレビとビデオをつなげるには赤白黄色のケーブルが必要ですよ。ほら、ここにちゃんと書いてある」
叔「電話で聞いたら、もっと太いケーブル一本あればそれで赤白はいらないって聞いたんだけど」
管「ないんですか? じゃぁ僕そこらまでひとっ走りして買ってきますよ!」

責任を感じているのか、必要以上に張り切る管理人さんにこれ以上の苦労をさせるのは忍びなく、説明書といっしょに入っていたテスト用コンポジッケーブルを発見、それをわたしたところ、今度はいとも簡単に接続を終えます。

管「何か録画のテストをしてみせてください」

と言われていつも通りテレビを切り替えたものの映らず。何度も入力切り替えを押すことで、ようやくケ○○軍曹を映すことに成功。それを試しに録画したら無事成功したので

管「あ、うまくいきましたね、じゃぁ僕はこれで」


叔「・・・と、さっさと帰っちゃったのよ」
k「うーん、元LA○Xの店員って言っても、テレビと言えばブラウン管+VHSが常識だった頃の、昔の知識しかないんじゃないかな?」
叔「だいぶ苦労してもらったからそれ自体は感謝しているけどね。で、翌日やっと帰ってきた息子に見せたら「これじゃデジタル放送の画質にならないよ」って、ちゃんと太いケーブル(HDMIのこと)一本でつなげ直してくれたの」
k「それは良かった。それでやっと普通に録画が出来るね」
叔「それがダメなの! ケ○○軍曹のチャンネルしかビデオでは映らないし、録画も出来ないし、やってもすぐに止まってしまうの!」
k「ああ、たぶんチャンネルの地域設定をやってないな、そりゃ。地元じゃケ○○軍曹を放送しているテレ東系の局がないので弄られずに、たまたま映ったんだろう。・・・そういえば、前回それを教えなかったっけ」
叔「息子もこれ以上は分からないって言うし、しょうがないから息子のテレビを借りて見ているけど」
k「あいつもソフト面ダメだな・・・。この間東京行ったときに設定やるにそっちへ行けば良かったかな?」
叔「寄ってくれればよかったじゃない! って言うか、今度来たとき全部やり直してよ!」
k「はいはい」

だそうです。テレビとレコーダーを使う準備って、そんなに面倒だったっけ?

PT2増産再び!
事業者向け情報

・・・・・・・・・大丈夫ですか? 社長さん。こんなに作って(^^;)「バブルが弾けると怖いよ。」ってかつての書き込みが思い出されますが。ひょっとして、PT2後継の開発に失敗したので部品が余ったんじゃ。
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総務省サイトで放送関連ウォッチング

2010-07-14 22:40:20 | B-CAS&規制撤廃運動
毎度のことですが、メインで使っているパソコンの調子が悪くなってしまいました・・・。
マザーASROCKの890GX EXTREME3のPCのCPUをPhenomIIx6に変えたんですよ。そしたら、なぜか電源を入れるごとに「CMOS BATTERY LOW」のメッセージが出るようになったんですね。もちろんマザーの電池は交換しましたが、症状は変わらなかったんです。ただ、そのたびにBIOSの設定をすればそれが反映されてOSを動かすことが出来たので「まぁいいか」とそのまま流していたんです。それがまずかったのでしょうか。とうとう設定が一切反映しなくなったんです。いや、それでもPCはちゃんと動くんですけど、SATAはIDE互換モードになるしメモリは低速設定だしで、性能を発揮できなくなってしまったんです。もちろんマザーの電池をまたも交換しました。今度は100円ショップのやつじゃなくてパナソニックとかのちゃんとしたやつを買ってきましたし、ちゃんと動いているマザーの電池を差し替えたりして使ってみましたが、ダメ。もう電池が通電してないんじゃないかとか思ったのですが、日付とかは設定してやればキチンと保存され、電池を抜けばリセットされますので、多少利いてはいるみたいです。デフォルトを何度もロードしてみたり、BIOSを最新(今日の時点で2.40)にアップしたりもしてみたのですが、状況変わらず。すっかり困っております。CMOSクリア、電池交換、日付の設定、デフォルト設定の読み込み、電源交換。あと対策ってあるでしょうか。せっかくのx6だけど、戻そうか・・・それでもダメならマザーの交換(またか・・・)と悩んでいます。とりあえず土曜日にでもシリコングリス買ってきて


それはおいといて、最近2~3日に一度程度の割合でチェックしているのが総務省のサイト。なにせ先日報道一切なしで放送法の改定案、それも放送局の権利拡大や減税を盛り込んだなんていう重要法案をこっそり通そうとしていた、なんてことをやっているのですから軽く見ることは出来ません。前内閣総辞職によって審議未了っぽいですけど。「ちゃんと公式サイトで公開しているのですから秘密裏にやっているわけではありませんよ」という言い訳を作らせたくありませんし。もちろん総務省は行政機関であって立法機関じゃありませんが、意見募集などの形で法案の動きを知ることも出来ますから。さすがに衆議院や参議院の法案まではフォローしきれないので。

総務省と言っても仕事内容は幅広いので、実際にわたしのチェック対象となる放送関係はそのごく一部に過ぎないのですが。最近だと、パブコメの募集以外では2点だけですね。

地上デジタル放送への完全移行1年前イベント開催(PDF)

「完全移行1年前」としてイベントをやるそうですが、笑えることに全国津々浦々、全ての都道府県でやらせるんだそうです。総務省が「やれ」って大号令をかけたんでしょうね。中身も各都道府県とも苦労の跡が見られ、全テレビ局で特集番組放送(中身スカスカになるとしか思えない・・・)が中心ですが、中には全く関係ない地元のお祭で相談コーナーを設ける、なんてのも。しかし、なぜ文字通りのお祭騒ぎまでする必要があるのでしょうか。総務省はこれ以上ないほど地上デジタル放送への移行が順調である、と発表しているじゃないですか。今年の3月の時点で83.8%の普及率。パブコメ用の資料だと、中継基地69%の整備率でこれだけの普及率ですから、まさに驚きです。どれだけ日本人はテレビ、それも地上波が大好きなのでしょう。また、残り31%は全て山間部や離島で、CATVや共同アンテナのような別の手段による受信方法がないにもかかわらず、来年3月までには全て終了する、とあります。今まで7年かけて作ってきた基地のたかが半分以下ですから、残り1年もあれば楽勝なのでしょう。日本の建築技術の素晴らしさをつくづく実感させられます。わたしが総務省の資料から読み解くとフォローしている地域は日本全体の60%止まり、それもCATVや別の手段を全てフォロー済みとして最大限に完成したという前提で60%だったのですが、きっと誤差の範囲なのでしょう。それだと、今まで7年間で作ってきた電波中継基地に匹敵あるいはそれ以上の数を、それも機材や道具も持ち込みの難しい山間部や離島と対象に1年間で製造しなければなりません、それには超人的建築能力が必要とされます。なんと日本の建築能力や総務省の指導力は素晴らしいのでしょう。もはや常人の理解の範疇を超えています。きっと、まだ地上デジタル放送を入れていない人たちは、ほぼ残らずこれら中継基地や共同アンテナの製造待ちで、完成すれば即日にでも全員、絞った弓から放たれた矢のようにすさまじい勢いで地上デジタル放送対応機器を買いあさるのでしょうね。それだけ圧倒的な普及力と順調な整備がなされているのに、なぜ必要以上にお祭騒ぎで盛り立てようとするのでしょうか? もう「あ、まだアナログ放送なんてやっていたんだ」の状態になっていないとおかしいはずです。むしろほとんど騒がずに静かに移行を終えたほうが、ずっとスムーズに終了するのではないでしょうか。理解に苦しみます。


もう一つが、"電波法施行規則の一部を改正する省令案等に係る意見募集の結果"ようするにパブコメ募集の結果報告なのですが、内容がチャンネルの切り替え対策という地味な内容のせいか、お義理としか思えないコメントが2つ付いているだけ。さすがにパブコメをいちいち書く人って少ないんですね。これだけ数が少ないと、今まではパブコメなんて書いても多数のコメの十把一絡げ扱いにされてほとんど無視される、と思っていたのですが、実際にはイヤでも資料として採用せざるを得ないのでしょうか。それだと、少しは書く気も起きてくるのですが・・・。
で、チマチマ書き始めたのですが、今回の募集は"「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割"なわけです。現在の地上デジタル放送の普及のあり方で不満な点として、マスコミの「臭いものに蓋」主義、一般に知られると都合の悪い話を全く報道していない点があるのですが、それを「行政の役割」に対して要求するのって、報道に対して役人に干渉しろ、って要求することになるんですよ。わたしらには「知る権利」はあるわけですが、何を報道して何をしないかを決めるのもある種の「言論の自由」なわけですよね~。どう要求すりゃいいんだろ。

今月号(2010年8月号)の「Windows100%」にCinaviaの記事が非常に小さな扱いで掲載されています。が、PS3に関しては一言も書かれていないあたり、よく知らないで書いたのかわざとやったのか、どっちにしても中途半端で物足りない中身。しかも「一種の放送事故のようなもので一応の決着となった」などと勝手に終わった話にしている始末。わたしは全く"決着"した覚えはないですぇ~。
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どうせハブられたのならと、実験記事を公開

2010-07-10 16:37:45 | B-CAS&規制撤廃運動
Googleから手紙が来ました。わたし個人宛ではなく、お店宛なんですが、「期間限定でGoogle「アドワーズ」無料お試し券を進呈」と、こういう中身でした。
Googleは広告で成り立っている会社です。ゆえに広告料を払っている会社は、近いキーワードで検索を掛けると「スポンサーリンク」に表示されますが、あの権利をお試ししてみないか、集客効果があるのならば継続して広告を出してくれないか、とこういうことなのでしょう。うーん、Googleには悪いですけど、あのスポンサーリンクって、わたしクリックしたことも気にしたこともないんですよ(^^;) 「地名を入力しただけでも表示されます」ってなことも書いてありますけど、地名だけの検索って観光地でも無ければしませんし、わたしんとこ観光地にはほど遠い地方都市ですし~最近妙に観光客の誘致に力を入れだしましたが、これまで都市化のために古い建物や生活の後を全部ぶっ壊してガンガン公共事業で道路工事や区画整理しまくって箱物建てまくって、その後で昔の様子を再現しよう観光にも力を入れよう運動とか始めて。何を今更、としか思えませんが~まず利用者もいないので。何より、ウチはインターネットのサイトなんてNTTのインターネットタウンページ内にしか持っていない個人経営の店ですよ。営業が手当たり次第ですね、Googleも。

検索エンジンとしてのGoogleの重要性は言うまでもありません。Googleで検索出来なければ、インターネット上には「存在しない」という判断をされても仕方がないのが現在のインターネットです。
少なくとも先月までは、Googleでキーワード"Cinavia"で検索すると、ウチは上位でした。ご存じの通り、日本国内でCinaviaの存在が一般に知られるようになったのは、ウチに頂いたメッセージを元にわたしが書いた記事がキッカケです。なので、日本語圏内限定ならばSCEI・Cinavia公式サイトに次ぎ、海外を入れてもGoogleの1ページ目か2ページ目には単独記事が検索出来ていたのですが、今は5ページ目以下、それも「ブログ6月の記事一覧」とかが引っかかるだけで、単独記事では全く検索出来なくなっています。キーワードを増やせば別ですが。
いまさらたかが個人ブログ相手にGoogle八分、なんてことやらないでしょうけど、結果的にハブられているのは事実です。これは、これからわたしの書くCinavia記事はインターネットの検索にはかからないと言うこと、なにせ今7月なので6月記事の一覧には入りませんから。つまり、Cinaviaについて何を書いてもいい、と言うことではないでしょうか。ならば、公開を自粛していた検証記事も書いてしまいましょう。今回のエントリーの本当のタイトルは、「本当にCinaviaDRMはアナログ録音されても対応できるのか」です。

Cinaviaは音声に埋め込まれたコードを使う技術で、逆を言えば音声だけ切り離して適当な動画に貼り付けても消えません。また、デジタル方式で音声をコピーしてエンコードを行っても消えないのはすでに調査済み。問題は、公式サイトが謳う「ビデオカメラでキャプチャリングされても音声トラックに残る」という、海賊版対策のための技術。果たして本当なのでしょうか? どの程度強力なものなのか、調べてみましょうか。
アナログダビングの場合まずCinavia入り動画を再生する環境が必要ですが、これはWindows7のPCを使います。添付のWMPで再生しつつ、ネットブックのEeePC910-16gの内蔵マイクで録音してみました。腐ってもステレオ録音の出来る環境、音を再生してみると、ちゃんとセリフやBGMは聞き取れるレベルです。これを適当な動画に貼り付けてPS3で再生してみると・・・何の問題もなく完走してしまいました。
なんかダメっぽいので、次は手持ちのPHS、WILLCOM03で録音~とは言っても標準で録音機能が用意されていなかったので、内蔵カメラを使って録画を同時進行しながらの録音となりましたが。フォーマットはwmvなのでそのままPS3で再生出来るかと思いきや、未対応のフォーマットと判断されたので、WMEでもう一度wmvに変換して再生させると・・・。やっぱり完走します。回数や時間が立てばどうだろ、と同じ音を10回連続で再生する動画を作ってみましたが、まったくCinaviaの反応がありません。
ならば、もう少しまともなアナログダビングをやってみましょう。今度はネットブックを再生側にして、そのヘッドホン端子
とWindows7PCのライン入力、それぞれオンボードサウンドのものを市販のミニプラグケーブルでつなぎ、ネットブックで再生しつつ録音をしてみます。にしても初めて知ったのですが、Windows7の付属ソフトのサウンドレコーダーってwmaでしか録音出来ないんですね。XPはPCMだけなのに。それをiTuneに放り込んでwavに変換し、適当な動画に貼り付けます。これでダメなら・・・と思ったのですが、無事(?)シナビ、動画の再生は途中で停止しました。お世辞にも高音質なダビングとは言い難い音質ですが、周囲の雑音を防ぐ程度の効果はあったようです。

そういうわけで、一応アナログでもCinaviaはコピーされることは証明出来ましたが、その効果ははなはだ疑問なものです。もちろん映画館はずっと音はいいですし、長時間ありますから、その間にどこかでシナビればいいと言う考え方もあるでしょうけど、あまり音質の良くない映画館で海賊版が作られたらCinaviaでは効果がないような気がします。音質のいいCinavia入り動画さえあれば、どの程度なら回避出来るか、テストはいくらでも出来ますし。なお、わたしは決して海賊版の映画DVDを作ることを認めているわけではありません。あくまで可能性の問題です。
ただ、Cinavia発見当初言われていた「普通の記録用にビデオカメラで撮影していた時に、たまたまテレビからCinavia入り音声が入ってきてそれが原因で再生が出来なくなってしまったらどうするんだ」というほど高性能なものではないことははっきりしました。シナビアだけにシビアナことは出来ないんでしょう。
結局Cinaviaは本来の目的である海賊版対策には不完全なので、日本限定でテレビに混入され、再生機の邪魔をする存在になるのが関の山ではないでしょうか。その際の対策としては、このDRMは「ブルーレイディスクプレイヤーに搭載される」とはっきり宣言しているものなので、BDに非対応のメディアプレイヤーを使えば問題なく再生出来ると思います。
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そろそろ気の毒になってきたアイオーデータ製キャプチャー

2010-07-08 21:10:44 | B-CAS&規制撤廃運動
ImpressのAKIBA PC Hotline!で、先日実施したアンケートの結果が掲載されています。景品目当てにアンケートに答えた人も多かったのではないでしょうか? もちろんわたしはその一人ですけど。

AKIBA PC Hotline!読者環境調査結果 後編


確か当日答えた中では、3D映像に関する項目があったように覚えているのですが・・・。まるで掲載されていないところを見ると、あまり実のある回答を得られなかったのでしょうか。
他の項目はともかく、「地デジチューナー」についての部分はやはり注目しておきたいですね。見て分かるとおり、PT1とPT2、2種類の製品しか出していないアースソフトが断トツのシェアを収めています(当然わたしもアースソフトと回答)。ここにある18.8%というのも、地デジチューナーを所有している人のうちの18.8%ではなく、持っていない人54.6%を抜いた残り45.4%のうちの18.8ですから、実質シェアは41%。まさに圧勝です。さらに、その他のメーカーのうち、・恵安 ・ダイナコネクティブ ・クイックサン の3メーカーはBonDriverで動かしているものと思います。その理由はパーセンテージであらわしている通り、基本的に一つのメーカーしか回答できませんでしたので、対策版を所有している人はそのメーカーを回答する人は少ないと思われるからです。混在の可能性が高いのはエスケイネットくらいなものでしょう。また、地デジチューナーは知られざるメーカーが存在しづらいため、「その他」のほとんどはFriioが占めているのではと予想されます。よって4メーカー+その他を足せば、自由形チューナーは23.2%。回答者の地デジチューナーシェアの半分を超えるのです。ネットで情報を集める意識の高いユーザーばかりの回答とは言え、これは大きな勢力と言えるでしょう。

そのとばっちりを受けているのが、所謂合法チューナーばかりを製造しているメーカー。特にアイオーデータ・バッファロー・ピクセラの3社です。少なくともヘビーユーザーシェアの半数に見向きもされないのですから。しかも、その前回の調査分からの増加のほとんどをアースソフトに取られているといっていい数値結果が出ているのですから、泣くに泣けません。わずかに増加はしていますが、アースソフトの伸び率から比べれば微々たる物。エスケイネットは大きくシェアを落としていますが、これは販売製品が対策ものばかりになってしまったためでしょう。理由のはっきりした結果です。
これらのメーカーも努力はしているのですよ。バッファローのようにPEGASYSに対応してもらう、同時にキャンペーンを貼るのような方式もみせていますが、しょせんダビ10の範囲内で、わたしらから見れば実質何も出来ないと同じです。もっと気の毒なのは所謂合法チューナーシェアナンバー1のアイオーデータ。最新型のGV-MVP/XSWなんて凄いですよ。余っているPCI-Ex1を活用できる、地デジだけでなくBS/CSチューナーまでダブルチューナー仕様で内部分配、さらに高級レコーダーでも対応している製品はまだ少ないダブルトランスコード機能で最初からAVCフォーマットで録画することも、最初はダイレクトに録画しておいて後から変換することも出来る多彩さ。これで規制にさえ対応していなければPT1/2よりも魅力に感じる人も多かった、乗り換えた人も少なくなかったかと思います。わたしだって元々アイオーデータ機器のキャプチャーボードは使っていましたし、規制にさえ対応していなければ真っ先に買って、特集で記事を書いていたこと間違い無しです。それら魅力的な機能も、メーカーの努力も全て無に返すのが録画規制。掛け算で言えば、録画規制は数字のゼロ。どんなにいい製品を作ろうとしても、規制対応という数字のゼロを掛けた瞬間に全て魅力は消滅するのですから。わたしらから見れば、規制対応というだけで、必要最低限の機能、歩き出そうとする一歩目の足場が無いということですから、眼中に入れようが無いんです。

おそらくこれからも、例え新規のユーザーがPC用チューナーを求めて飛び込んできたとしても、それらのうちアイオーデータ製品を買うユーザーはごく僅かであり続けるでしょう。アースソフトのPT2の出荷は停止していますが、その後釜を狙って、PX-S3Uやようやく登場するPT2X2が控えています。それらに興味がないユーザーでも、規制対応の所謂合法チューナーでは見向きもしないでしょう。一応BDからの自由化という可能性を残してはいますが、そこまで考えて買う人は皆無でしょうし、面倒ですしね。個人的にはペガシスに対応してもらう、などよりAACSの低いBDドライブとのセット&BDへ直接録画可、の製品にした方がなんぼかマシだと思いますが。

これは、如何に規制が不条理で、当初考えられていた市場の独占・高値安定・新ビジネスの確立などの利益確保には何の役にも立っていないことの証明でもあります。現在の規制は、ビジネスとして成立せずに各メーカーが苦労している努力の品の流通の際に中間摂取と言う形で安定収入を得ている一部団体の利権を守るためだけにあるようなものです。いまは「地デジへの完全移行が最優先、その障害となるものは全て排除」を談合で決めているのか、昨年まで吹き出ていた不協和音も対立も影を見せず、こっそりと裏で展開している始末。おそらく「もうPT1かPT2を手に入れて、これで自分の環境は自由に録画できるからそれでいいや」と思い始めている人も多いかと思います。でも、これは結局利権団体の思う壺。規制や利権が法で守られた完全なものとなり、Cinaviaなどの新しいDRMでまともに使えないようになってから騒いでも遅いのです。今一度、規制のおろかさを見つめなおしてみませんか?

本当、たまにこうやって規制反対記事を書かないと、わたしでさえ忘れそうになってしまいます。それほど利権や規制の空気化は進行しているようですし、水面下ではどんな動きがあるのか、今や知る方法がわたしらにはほとんど無いのですから。
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断腸の思いで、PS3新ファームウェアにしました

2010-07-01 22:32:39 | 意味なしレビュー
前に一度「これで終わりにする」と言っておきながら、またもやCinaviaDRMの話です。

と、いうのも、実はいろいろ手を尽くしまして、例のCinaviaDRM入り映像の入手に成功したからなんです。なんとか無理言って、該当箇所をダビングさせてもらいました。ちなみに、最初にこの情報を寄せていただいた方からダビングしてしまったわけではありません、念のため。
それ自体は割と早かったんですけど、やっぱり迷ったわけなんです。ウチのPS3のファームウェアは3.15。このバージョンまでが、例の「外部OSの起動」に対応してたんですよ。でも、実際に映像を再生してみたところこのヴァージョンだとCinaviaDRMに反応しないんですよねぇ。CinaviaDRMが手元にあるのにそれに反応する機器が無いというのは、実験できないというのはどうしても納得がいかず。いっそPS3をもう一台買おうかとすら思いましたが、結局ファームウェアはアップデートして機能ダウンを受け入れることにしました。どうせ金をドブに捨てるのならば、SCEIを儲けさせるよりCodecsysPersonalを捨てる方がマシに思えたからです。これで外部OSの件についてSCEIに苦情を言う資格はわたしにはなくなりました。言っても「あなたが自分の意志で機能ダウンを決めたのだから」と、どこぞの悪徳契約のように言われるのがオチです。正直つらい決断で、夕べは一睡も出来ませんでした、冗談抜きで。

そして、これが、実際にファームウェア3.40で該当動画を再生した結果です。



動画はH.264/AVCの720x480にエンコードしたものですが、見ての通り、見事にシナビました。ただ、そのタイミングは思っていたよりシビアなものではなく~なんとなく実際の映像が見えるので分かると思いますが~映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」の本編映像が終わった直後、解説が入り始めたタイミングでシナビています。このタイミングが一番多く発生しました。本編部分で止まることもありましたが、箇所は一定しませんでした。ただし、シネマランキング全体を通してシナビるのは「セックス・アンド・ザ・シティ2」の本編映像を使った箇所とその終了直後だけであり、他の映画はもちろん同じ「セックス・アンド・ザ・シティ2」の映像を使っていても予告編の映像だけしか使っていない序盤も部分でシナビることは無かったことは確認できました。

このDRMが今後どうなるか、広がるか分かりませんが、3.15以前のファームウェアのまま、PS3を動画再生プレイヤーとして使っている方は可能な限り、アップデートを行わないことを強くお勧めします。
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PS3、新ファームウェアで動画の編集に対応

2010-06-29 20:41:23 | 意味なしレビュー
しばらく前から動悸が気になって寝付きが悪い日が続いていたのですが、枕を低反発タイプに変えたところ、動悸を気にせずに眠れるようになりました。
多分、今までの硬い枕ですと動悸から伝わる振動が枕に接した部分に跳ね返って頭の中に伝わり、これが眠気を妨げていたのを、低反発タイプの枕だとその振動が枕に逃げてしまって頭の中に戻らず、気にならないとかそういう理屈でしょうか。理由はどうあれ、わたしのケースにはちょうど良かったようです。枕の好みとしては昔ながらのそば殻を使ったような少し硬い方がいいんですけど、眠れるのが一番いいに決まってますからね。睡眠時間が多くなったことで、動悸自体が軽くなってきたようです。体質改善良好。


このところ、外部OS機能の削除、一切告知のないCinaviaDRMの導入など、「SCEIにとってのは顧客とはPS3を購入するユーザーではない」と言わんばかりの機能ダウンが続いてきてろくな話題の無かったPS3ですが、久々に前向きな機能アップの話題が入ってきました。
もちろんPlayStation Plusの開始・・・ではありません。PS3を使うのに固定料金を取り続けるサービスには、わたしは興味はありません。

PS3、システムソフトウェア バージョン3.40で更新される機能 ビデオ編集&アップロード

ただ、編集するだけと、YouTubeにアップロードするだけならばたいした機能ではありませんが、どうやらエンコード機能も持っているようなのです。導入はしていませんので具体的なことは分かりませんが、細かい調整は一切できず、また長時間のビデオのエンコードも出来ない模様。いちいちPS3のHDDに動画をコピーする必要もあり、これをもってCodecsyspersonalの代用品になりうるわけではないようですが、その片鱗は見えたかのように思えます。

もちろんこっそりCinaviaDRMに続く新しい機能ダウンを盛り込んでいない、とは限りませんし、SCEIに屈服するのもイヤですが、実験用にそろそろファームウェアをアップデートするときが来たのかも知れません。まだやってないですけどね。
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シナビには、冷静な対応をしよう

2010-06-16 10:50:32 | Weblog
このところの熱さで、体調があまりよろしくないです。
熱さに参ったのか。時々フラフラする気がしますし、食欲も落ちてます。なのに心臓の動悸が寝るときには強くなり、それが気になってなかなか眠れず、やっと眠っても3時間程度で一度は起きてしまう始末。おまけに寝付きが悪い際に寝方が悪かったのか、腰痛まで患っています。
と、まぁこんな体調であまりたくさんアクセスや書き込みがあっても収集が利かず、神経が参ってしまいそうなのですよ。昨日は久々にgooブログ内アクセス順位が一桁でした。まぁ前にアクセスがあった時の不本意な注目のされ方と違って、今回は人に教えたい話ですからいいんですけどね。ただ、この騒ぎのせいか、ちょうどこのネタを書いた時からカウンターと解析をレンタルしているwanz.netのサーバーがずっとアクセス不可能になってまして、カウンターが回らなければアクセス状況も分からないというあまり面白くない自体になっております。このままサービスやめちゃうのかなぁ。もし原因の一端を担ったのなら申し訳がないです。

昨日のムービープラスHDで、今回のシナビる現象発覚の原因となった「セックス・アンド・ザ・シティ2」のミニ特集番組があったので念のため録画してPS3から再生してみたのですが、e2をFriioBS/CSで録画したものをDLNAサーバーに置いたもの、スカパー!HDをLAN経由で録画してDTCP-IP経由でアクセスしたもの、いったんレコーダーに移して自由化してからDLNAに移し直したもの、いずれも全く問題なく再生出来ました。予告編みたいな映像しか使っていなかったからなのか、ウチのPS3のファームウェアが3.15で留めてあるせいなのかは分かりませんが、同じ現象をウチで再現することは出来ませんでした。Cinaviaが入ったのは3.10以降、という噂もあるにはあるのですが。
代わりとして、国内ではなく海外のものですが、PS3がシナビる瞬間をビデオカメラで納めた映像がYouTubeに上がっているとコメントで情報をいただきましたので、貼っておきます。ご参考までに。

Блокировка Cinavia.com


ただ、このシナビる現象ですが、実は大半の方は関係なし、あるいは当分関係の無い話と言ってもいいので、少し過剰反応されているように思います。あくまでDRMが映像の中に入っていたら止まる、という類のものなので、入っていなければ関係ありませんし、DLNAのような規制のかかっていないことを前提とした映像配信手段でなければ、おそらくDRMがあっても再生出来る(たとえばtorneで録画したものやDTCP-IP経由ならば高確率で再生可)と思われます。DRM自体あくまでこれから映画の海賊版対策やBDのコピー対策の一環に過ぎませんので、入るのはこれから作られる映画やこれからパッケージ化されるBDおよびそれをベースにした放送向け納品データのみと思われます。海賊版のBDを買いでもしない限り、効果が出てくるのは早くて今年の終わり。それもPT2などで録画したものや別の形で自由化した映画やBDソースから作ったファイルをDLNAを通してPS3で再生した時に初めてわたしらにとって厄介なものになるのではないかと予想されます。もちろん地上デジタル放送の番組にこれから搭載される可能性もあり得ますが、規制参加料を払わなくてはいけなくなりますから、それをテレビ局側が負担するようなことが無い限り余計な出費を抑えるために多分やらないでしょう。そこまでやっても、あくまで自由な形のファイルをBD再生機能持ちネットワークメディアプレイヤー、つまりPS3で利用するときに邪魔する程度の効果しか無いのですから。従って、可能性は低いながら映画ファイルにも埋め込まれないことだってあり得ます。

わたしが言いたかったのは、PS3が今後ネットワークメディアプレイヤーとしてアテにならなくなる日が近いことに対する失望と、こういうことを全く報道しなかった隠蔽体質に対する怒りだけです。外部OS機能削除と併せてわたしはどうしてもSCEIに対する不信感が悪意となることを押さえきれませんが、アンチソニーを作るというには弱い出来事と思います。大体この程度でアンチソニーになるくらいならば、同じソニーグループのSonyBMGが音楽販売用円盤にrootkitを仕込んだ時の方がよほど大きなキッカケになって、とっくにアンチソニーになっているはずです。
なので、むやみやたらに騒いで一般向け掲示板に書き込んで煽るようなことはせず、冷静になっていただきたいと思います。今更遅いかも知れませんが。いつの間にシナビるようになったのか、問題もすでに仕込まれている以上、騒ぐには早すぎ、問題視するには遅すぎなのですから、今あせる意味はありません。シナビることが放送業界で一般的になり、誰の目にも明らかなほどこの現象が邪魔になることが分かったときに初めて騒ぎ、みんなで一斉にPS3を捨てればいい、もうそれだけの話です。

シナビる話自体、もうこれくらいにしておきます。
コメント (5)
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シナビたPS3はメディアプレイヤー王者から脱落する

2010-06-14 21:31:52 | 次世代ビデオへの懸念
うーん、多くのコメントをいただいていますが、さすがに「お願い!ランキング」を保存している人は他にはいないみたいですねぇ。ただ、どうやらCinaviaDRMの存在は確実のようです。このDRM、公式サイトなどから情報を読む限り、以下のようになるようです。

・動画に仕込まれ、主に再生を阻害するために利用される。
・信号自体に邪魔する機能はないが、再生機に反応する機能が搭載されていると再生を停止する、どちらかと言えばCGMS-Aに近い仕様。
・対応するのは、ブルーレイディスクプレイヤー。
・仕込まれるのは音声トラック内。
・音声をエンコードしても消えない。

というもののようです。CinaviaDRMでは長いし入力しにくいので、とりあえずここでは「シナビたこと」と呼ぶことにしておきます。
国内ではこれまで全くその存在が明らかにされず、過去のPS3のファームウェアアップデート時に一度たりとも言及されることはありませんでした。海外では一部でその存在が知られていたようですが、SCEIが海外でのみ発表したとは思えないので、別の方法によって発覚したものでしょう。日本国内では今回のような偶然がなければ、いよいよと言うまで隠蔽され続けたものと思われます。
日本サイトでは情報は皆無なため、海外サイトに頼るしかないのですが、それによるとシナビることが発覚したのは、今年の3月以降のこと。ですから、例の外部OS機能削除と同時の可能性が高いと思われます。それ以前の最新ファームウェア、3.15が2009年12月ですので、おそらくこの時ということはないでしょう。外部OS削除という巨大な機能変更のドサクサに紛れてこんなことをSCEIはやっていたのでしょうか。もしもこれが海賊版対策だと言うのならば、OS削除機能のようにどうどうと語ればいいではないですか。一切情報を漏らさなかったところに、SCEIの体質が感じられます。
なお、やはり海外サイトによると、現在存在するBDプレイヤーのうち、シナビるのはPS3だけと言うことです。

ただ、おそらくPS3で録画を行うtorneや、DTCP-IP経由の再生ならばシナビることは無いと思われます。今回の場合、PT2で録画したもののため、DLNA経由での再生でした。DLNAは一切のガードがかかっていないものしか通さないために機能が発動したでしょうが、ガードが掛かっていることを前提として再生する日本地上デジタル放送とDTCP-IPならば機能を発動させる必要がないからです。

この件でもっとも恐ろしいのは、音声をエンコードした動画でもシナビてしまうことにあります。それによって、BSやCSに存在する専門チャンネルなどでソースとしてBDのものを使った動画を自由化したファイルは、今後一切PS3で再生できなくなってしまうかも知れません。なにせどうエンコードしても消えないのですから、例えBS/CS向けに処理したものでも消えないのは当然です。これはTSそのものだけでなく、HDMIやS/PDIF経由で取り込んだものでも同じことになるでしょう。赤白コードによるアナログ取り込みならばひょっとして回避できるかもしれませんが、シナビる可能性の方が高いです。今後PS3はDTCP-IP経由ならばともかくDLNAメディアプレイヤーとして役立たずになってしまうかも知れません。ただ、先にも書きました通りシナビるプレイヤーはPS3しか現状ありませんし、BDに今後利用され続けるとは限りませんので、結局搭載されなくなる可能性がわずかながら残ってるため希望はありますが。

メディアプレイヤーとしてのPS3の優秀性はあえて語るまでもないでしょう。その最大の特徴は強力な処理能力を持つソフト処理で動画を取り扱うことにありました。そのため、WindowsPCに匹敵する柔軟な対応を動画に対して行うことができたのです。その能力をこのような形で使うとは・・・。もうわたしたちにすばらしい動画環境を提供してくれたSCEIは死にました。顧客として末端のユーザーを大切にしてきた会社ではなく、ソフト開発のメーカーの言うことしか聞かないようになっているのです。体質は変わってしまったのです。
動画の録画や処理はPCでも、再生出力はやっぱりテレビ。そういう人は多いと思います。わたしもそういう考えでPS3を愛用してきましたが、SCEIはファームウェアを3.15以下にとどめておくと、将来的メディアプレイヤーとしても活用できなくなることを明言しています。その時がくるまで、可能ならばPS3のファームウェアは3.15以下にとどめておくべきでしょう。SCEI自らの意志によってメディアプレイヤーとして無敵の存在だったPS3の王者転落の日は近いことでしょう。穴を埋められるのは、やっぱりPCしかないのでしょうか?
コメント (27)
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お願い!ランキングでお願い!

2010-06-13 16:05:17 | 次世代ビデオへの懸念
これは、あくまで頂いた情報をもとに書いています。そのため、勘違い・間違いの可能性は十分にあります。それを予め承知しておいてください。

先程メッセージを頂きました。不思議なことに、PT2で録画した番組をエンコードしたものをDLNAを経由してPS3で視聴していたところ、

"再生を停止しました
このコンテンツはCinavia TM により保護されており、本機での再生が許可されていません。
詳細はhttp://www.cinavia.comにて”メッセージコード1”をご確認ください。 "

と、言うメッセージを出して再生を停止してしまった、とのことです。番組は「お願い!ランキング」。これを一度mp4(H.264/AVCフォーマットのことと思われます)に変換したものを視聴していると、内容がシネマランキングとなり、画面が現在公開中の映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」のものとなったのと同時にこの現象が起こったそうです。
PT2で録画した番組を直接、ならばcciなどの余分な情報が残っている可能性もありますが、それをエンコードしたもの、となるとおかしな話です。投稿者は「何らかの方法でユーザーが視聴している内容を監視しているのでは」と考えていらっしゃいましたが、わたしは画面ないし音声になんらかの再生の邪魔をする信号が埋め込まれており、それに反応したために再生を停止してしまった、エンコードしても、かつてのマクロビジョンのごとくその信号を消すことはできなかったのでは? と考えています。実際、"Cinavia"で検索すると、国内での報道はほぼ皆無なものの、海外のサイトでは今年に入ってPS3にCinaviaのDRMが採用されたらしい、というニュースがいくつか取り上げられています。上記のCinaviaサイトへ飛ぶと、メッセージコード1のページにやはり音声トラックにCinaviaコードが含まれている場合、このメッセージが出る、と書いてあります。ただ、音声ならば別の形式にエンコードしたものならば消える可能性が高いのですが・・・はてさて。
わたしの方でも調べられればいいのですが、あいにくと「お願い!ランキング」は録画していませんし、シネマランキングも今回だけで、当分無いらしいです。そこで、「お願い!ランキング」を録画して、まだファイルが残っていてかつPS3を所有し、割と最近のファームウェアにアップデート済の方、一度調べていただけないでしょうか。もちろん、上記のことが、古いテープをダビングする時に勝手に感知するマクロビジョンのように、何かの原因で信号を誤認した、という可能性だって残っています。ですが、仮に本当だとすると、放っておくとPT2などの自由形チューナーで録画した番組の視聴の邪魔を、B-CASスクランブルやcci以外の方法でも出来る可能性を作ってしまいます。と、いうわけで、どなたか軽い気持ちでよろしくお願いいたします。
コメント (23)
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