近所に叔母がいたんですが、道路拡張のために済んでいたアパートが取り壊されるというので、これを機会に自分の子供と暮らすために昨日東京へ引っ越していったんです。それは仕方のない話なのですが、今日になってその叔母から電話がありまして。
叔「助けて~!」
k「何があったねん」
叔「引っ越しの人がテレビをセットしないで帰っちゃったので、テレビが映らないの」
k「テレビのセットとかがパックに入ってないサービスにしたんじゃないの?」
叔「それが面倒だから、少しお金を出してでもある程度の家具のセットはしてくれるプランにしたのに、テレビだけは大分迷ったあげく、「コードを差し込むところが分からない。中途半端にすると却って元に戻せないから全部やらないでおく」って何もしてくれなかったの」
それはどう考えても引っ越し業者の怠慢だと思うのですが。しかしテレビのコードの差し込みセットも出来ないなんて、どれだけモノを知らない人を寄越したんだか。
k「年寄りの人が来たの?」
叔「ううん、若い人。なのに全然出来ない人だった」
k「・・・どうしようもないな、そりゃ。まずは壁から来ているアンテナ線をテレビじゃなくてレコーダーの地上波入力端子につないで・・・」
叔「地上波の入力って、どれ?」
k「ネジみたいに出っ張っているやつ!」
叔「4つもあるけど・・・」
k「あ、BSの入出力もあるのか。形だけ見るんじゃなくて、レコーダーの裏を見て地上波の入力って書いてあるのを探して・・・」
中略、延々とアンテナ線の接続が続く。
k「出来た? ここまで来ればあとは楽勝。HDMIのケーブルをつなげるだけだから」
叔「業者の人も、それが分からないって言ってた」
k「HDMIが分からない? 使っていたケーブルをHDMIって書いてある場所に差し込むだけでしょ」
叔「見つからないよ」
k「HDMIって文字が見つからなければ、薄い台形型の穴を探して・・・」
叔「業者の人もそう言われたらしくて、この"RGB"って書いてあるでっぱりに一所懸命挿そうとしていたんだけど」
k「いやいやいやいや、それ全然別のコネクタだし」
叔「でも、業者の人、他に差し込むところが無いっていってたけど」
k「それはあり得ない。なにせ前に住んでいた部屋でテレビとレコーダー繋いだのわたしだし。間違いなくテレビにもレコーダーにもHDMIケーブルは繋がります」
叔「だから聞いたのよ。具体的にどこに挿せばいいの? テレビの左側とか右側とか」
k「さすがに具体的なレイアウトまで覚えていないっす」
叔「しょうがない。今までのでレコーダーは映らなくても、テレビは映るんでしょ?」
k「映ります」
叔「じゃぁ、息子が帰ってきたらやってもらうから、それまで我慢しよう。多分出来るでしょ」
と、言うことで電話は切れましたが。叔母が「分からん、分からん」と言うのは仕方ないにしても、なんなんだ、その引っ越し業者は。家具のセットまで含んだパックなら、当然テレビとレコーダーの接続も仕事のうちのはずです。ひょっとして、VHSビデオとかのコンポジット端子しか知らない人ってまだまだ多いんじゃないか、それも比較的若い人にも、って気がしてきました。若いったって、マニアでもなければそれほど入出力端子に精通しないだろうしねぇ、わたしもパソコンでキャプチャーするまではS端子すら知らなかった時もあったし。
それでも形状と"HDMI"という文字を頼りに探せばなんとかなるんじゃない? と考えるのが普通。なので、我が家のリビングテレビの裏を拝見したところ、「ああ、確かに知識の無い人間だと、理解出来ないかも」と思ってしまいました。HDMIって他のコネクタと比べて異質に見えるんです。
ほとんど考えたことなかったのですが、ビデオのコネクタって基本出っ張っているんですよ。アンテナ線もそうだし、コンポジットもD端子もそう。S端子は少しへこんでいますが、大抵は黒地に銀色の枠をかぶせた目立つようになっていますし、場所もコンポジットのすぐ近くですから、見逃しようがありません。それに対してHDMI端子って本当にただの穴。ペコッとへこんでいるだけにすら見えます。テレビの裏側っていろいろデコボコしてますから、ものによってはそれらの一部だけ、としか解釈してもらえなくても不思議じゃありません。おまけにアナログ端子群と別の場所に差し込み口があるケースもありますし、目が行かなかったのかも。
それと、わたしが電話口で再三口にした「HDMIって書いてある」の一言。これも理解出来なかったのかも知れません。実はHDMIって文字のケースの他に、下記のようなロゴを使っているケースもあるんですよ。
HDMIの公式サイトにある正式なロゴですけど、これを知らない人に「HDMIと読め」と言ってもむずかしいのでしょう。他の文字と比べて明らかに浮いた存在でしたから。
出ては消える「アナログ端子廃止」の話。BDの再生機だけだとか言う話もありますが、大半のレコーダーにBDの再生機能が付いている以上、BDが「アナログ廃止」と決めたら必然的にレコーダーからもアナログは消え、なし崩しに全ての録画再生機からアナログ端子は消滅するでしょう。しかし、世間の知識は技術の進歩の早さについて行っていません。HDMIですら知らない、理解出来ない人がワラワラ出てくるほどの知名度しかないんです、最先端の知識を追っかけている人には絶対理解出来ないわけですが。アナログ廃止は2014年とも言われていますが、多分そんな急いでやったら混乱の元です。
あ、それと全国の引っ越し業者のみなさま。家具セットパックまで申し込んだお客さんには、せめてテレビの接続コードの知識のある人間を、もしくは最低限度の教育をしてから派遣してあげて下さい。結構大変なんですから。
叔「助けて~!」
k「何があったねん」
叔「引っ越しの人がテレビをセットしないで帰っちゃったので、テレビが映らないの」
k「テレビのセットとかがパックに入ってないサービスにしたんじゃないの?」
叔「それが面倒だから、少しお金を出してでもある程度の家具のセットはしてくれるプランにしたのに、テレビだけは大分迷ったあげく、「コードを差し込むところが分からない。中途半端にすると却って元に戻せないから全部やらないでおく」って何もしてくれなかったの」
それはどう考えても引っ越し業者の怠慢だと思うのですが。しかしテレビのコードの差し込みセットも出来ないなんて、どれだけモノを知らない人を寄越したんだか。
k「年寄りの人が来たの?」
叔「ううん、若い人。なのに全然出来ない人だった」
k「・・・どうしようもないな、そりゃ。まずは壁から来ているアンテナ線をテレビじゃなくてレコーダーの地上波入力端子につないで・・・」
叔「地上波の入力って、どれ?」
k「ネジみたいに出っ張っているやつ!」
叔「4つもあるけど・・・」
k「あ、BSの入出力もあるのか。形だけ見るんじゃなくて、レコーダーの裏を見て地上波の入力って書いてあるのを探して・・・」
中略、延々とアンテナ線の接続が続く。
k「出来た? ここまで来ればあとは楽勝。HDMIのケーブルをつなげるだけだから」
叔「業者の人も、それが分からないって言ってた」
k「HDMIが分からない? 使っていたケーブルをHDMIって書いてある場所に差し込むだけでしょ」
叔「見つからないよ」
k「HDMIって文字が見つからなければ、薄い台形型の穴を探して・・・」
叔「業者の人もそう言われたらしくて、この"RGB"って書いてあるでっぱりに一所懸命挿そうとしていたんだけど」
k「いやいやいやいや、それ全然別のコネクタだし」
叔「でも、業者の人、他に差し込むところが無いっていってたけど」
k「それはあり得ない。なにせ前に住んでいた部屋でテレビとレコーダー繋いだのわたしだし。間違いなくテレビにもレコーダーにもHDMIケーブルは繋がります」
叔「だから聞いたのよ。具体的にどこに挿せばいいの? テレビの左側とか右側とか」
k「さすがに具体的なレイアウトまで覚えていないっす」
叔「しょうがない。今までのでレコーダーは映らなくても、テレビは映るんでしょ?」
k「映ります」
叔「じゃぁ、息子が帰ってきたらやってもらうから、それまで我慢しよう。多分出来るでしょ」
と、言うことで電話は切れましたが。叔母が「分からん、分からん」と言うのは仕方ないにしても、なんなんだ、その引っ越し業者は。家具のセットまで含んだパックなら、当然テレビとレコーダーの接続も仕事のうちのはずです。ひょっとして、VHSビデオとかのコンポジット端子しか知らない人ってまだまだ多いんじゃないか、それも比較的若い人にも、って気がしてきました。若いったって、マニアでもなければそれほど入出力端子に精通しないだろうしねぇ、わたしもパソコンでキャプチャーするまではS端子すら知らなかった時もあったし。
それでも形状と"HDMI"という文字を頼りに探せばなんとかなるんじゃない? と考えるのが普通。なので、我が家のリビングテレビの裏を拝見したところ、「ああ、確かに知識の無い人間だと、理解出来ないかも」と思ってしまいました。HDMIって他のコネクタと比べて異質に見えるんです。
ほとんど考えたことなかったのですが、ビデオのコネクタって基本出っ張っているんですよ。アンテナ線もそうだし、コンポジットもD端子もそう。S端子は少しへこんでいますが、大抵は黒地に銀色の枠をかぶせた目立つようになっていますし、場所もコンポジットのすぐ近くですから、見逃しようがありません。それに対してHDMI端子って本当にただの穴。ペコッとへこんでいるだけにすら見えます。テレビの裏側っていろいろデコボコしてますから、ものによってはそれらの一部だけ、としか解釈してもらえなくても不思議じゃありません。おまけにアナログ端子群と別の場所に差し込み口があるケースもありますし、目が行かなかったのかも。
それと、わたしが電話口で再三口にした「HDMIって書いてある」の一言。これも理解出来なかったのかも知れません。実はHDMIって文字のケースの他に、下記のようなロゴを使っているケースもあるんですよ。
HDMIの公式サイトにある正式なロゴですけど、これを知らない人に「HDMIと読め」と言ってもむずかしいのでしょう。他の文字と比べて明らかに浮いた存在でしたから。
出ては消える「アナログ端子廃止」の話。BDの再生機だけだとか言う話もありますが、大半のレコーダーにBDの再生機能が付いている以上、BDが「アナログ廃止」と決めたら必然的にレコーダーからもアナログは消え、なし崩しに全ての録画再生機からアナログ端子は消滅するでしょう。しかし、世間の知識は技術の進歩の早さについて行っていません。HDMIですら知らない、理解出来ない人がワラワラ出てくるほどの知名度しかないんです、最先端の知識を追っかけている人には絶対理解出来ないわけですが。アナログ廃止は2014年とも言われていますが、多分そんな急いでやったら混乱の元です。
あ、それと全国の引っ越し業者のみなさま。家具セットパックまで申し込んだお客さんには、せめてテレビの接続コードの知識のある人間を、もしくは最低限度の教育をしてから派遣してあげて下さい。結構大変なんですから。
叔母さまが携帯電話を不自由無くお使いになっていらっしゃるのならば、TVの裏とレコーダーの裏を写メで送って頂いてから、お二人でソレをみて解説するのはいかがでしょうか?
AV機器やPCを接続するとき、人は大体4つに分類できますよね。
1.最新の規格でも自分で出来てしまう人。
2.分からなければ古い規格で繋げてでも一人で何とかしようとする人。
3.人に電話サポートを求めつつ何とかしようとする人。
4.最初から自分で何とかせず、人に丸投げする人。
こういうとき一番大変なのが3の人なんですよねー。口頭だとちゃんと伝わらなかったり、向こうがトンデモ読みをしてこっちが理解できなかったり。写メだと見えないといったり、かといってPCのメールに送るとメールの開き方が分からない&プリントの仕方が分からないといったり(実話)。
私の身の回りにも2(父)、3(母)、4(妹)と揃っていますが、3が一番大変です。分からないのに弄って二度手間、三度手間も日常茶飯事です。寧ろ4のほうが何もしてない分やりやすいことも。ただいい加減覚えてくれと思わないこともなかったり(笑)
全然思いつきませんでした(^^;)
叔母上の携帯電話はあまり性能のいいものではないので、ハッキリ分かる写真は撮れなかった可能性もありますが、考慮に入れるべきでした。
>cimanydさん
cimanydさんが1だとするとちょうど4つに分かれて面白いですね。ウチの家族・親戚は弟を除いてみんな3か4ばかりです。一番厄介です。
機械に弱い人はテレビなどの配線でも四苦八苦していますよね。ウチは母や姉なんかがまさにそうです。
自分なんてどういう症状なのかを聞けば1つ2つに原因を絞りこめるのに、逆にそれが原因で母が何をわかっていないのか、何につまずいているのかが理解できないことがしばしばあります。まぁ基本的な事どころか、何も分かっていないのでしょうけどねw
今回の記事で引っ越し業者の、それも若い方がテレビの配線すら出来なかったというのに驚きです。
>それに対してHDMI端子って本当にただの穴
なるほど、そういう見方をしたことがなかったので得心がいきました。機械に不慣れ、興味が無い人にとっては大きな違いに見えるのでしょうね。
HDMIってビデオとオーディオがセットになって配線自体は楽になるはずですけどね。
昔の男子は学生時代にセパレート型のコンポとか自分で配線してIN/OUTの関係などもそれなりに経験と知識を得るもんだけど、最近はポータブルな環境ばかりでヘッドホンジャックぐらいしか繋いだことがないという子もいるのかも。
いっつも「なんでかなー」と思うんですけど。
分からないところが分からない、というのは教わる方も教える方も一番やっかいな状況ですね。結局全部やってあげるのが一番早い、ということにも。
若い人だから最近の技術を知っている、というイメージがあったのですが、若いからものを知らない、のタイプだったのかも。
>arpusさん
DVI-IとDVI-Dは見た目ほとんど一緒ですから、経験的な区別をつけるのが難しいですし、しょうがないのかも。
確かにデジタルな環境で音楽を使うと接続が簡単すぎて経験と知識が身につきませんね。だんだん人は能力が衰えていくのでしょうか。
>N.Shim@さん
SEの人くらいだと逆に特定分野のスペシャリストになっちゃって、他の分野まで手が回らないのでしょうか。
HDMI端子が穴か・・・ そりゃある程度から上はHDMIなんてアルファベット表記になるととたんに思考停止するものでしょうからね… カタカナで貼っておくとそこだけ読むので判りやすいなんて場合もあるのですけど自宅での話ではないというのが難しいですね
私も出力にコンポーネント繋いでおいて映らないと友達に呼ばれた事があったな… 未だにマニアル読むと思考停止するみたいだしその引っ越し業者さんもそう言う人かも
SEではないですが、純粋なソフト屋さんはハードを知りたがらないというのが今まで付き合ってきたソフト屋さんの印象です。
(語弊があるので補足しますと、私が付き合ってきたハード開発会社のソフト屋さんに限定します。私はハード設計で、その中でのつきあいの範囲ではということです)
なまじ最近のPCが速いのでソフトだけで片づけちゃおうとします。
ソフトでは厳密なタイミングの同期はとりづらい(特にWINDOWSベース)のでハードで処理すべき所でもソフトで大体大丈夫だから、という考えで処理してしまうことがあります。
この"大体"が曲者で、結局保証がないのでバグの元になるんです。
で理由はソフトの中だけで閉じこもっていて現実世界に手を出したがらないからなんですよ。
PCの前から動きたくないというか。
だからソフト屋さんはコーディングだけで、そのデバッグはハード屋さんがやるなんてことが良くありました。
だからうちではシステム設計はハード屋でやることが多いです。
(プログラム組めればPCに詳しいわけではないです。自分が作業する範囲以外のことについては全く知らないひとが多いです。まあそれはハードでも同じですが傾向としては少ないかなぁと思います)
>krmmk3さん
本文とは関係ない内容ですみませんですm(_ _)m
最近お忙しかったようですね、ご苦労様です。
HDMIと書けば楽ですけど、発音するとエッチディーエムアイですからね。知らない人にはわけがわかりません。
引越し業者にもマニュアルは多分あると思うんですけど、経験するまでは分かりませんよね。
>siinamonさん
いえいえ、コメントで話が広がり、情報交換がなされるのはブログ管理者としては望むところです。