Hybird W-ZERO3買いましたよ！

先日、突如発表されたHybrid W-ZERO3の再販。今年発売されたばかりなのにあっという間に販売が停止されてしまい、幻の機種と化していました。機械としてはPHSと3Gの両対応なWindowsMobile搭載スマートフォン、というのが特徴ですが、わたしのようなウィルコムユーザーから見た最大の特徴はなんと言ってもPHS回線によるパケット料が無料であること。その羨ましさと入手できない品薄感から、時間がたつごとにわたしは欲しくなっていってしまいました。発表当初はPHSパケットが有料であったことやそれまでのW-ZERO3シリーズの特徴だったフルキーボードがなくなってしまったこともあってちっとも欲しいと思わなかったのに、我ながら現金なものです。

そしてついに再販になったのが昨日、10月8日です。ただ、どうしても昨日ははずせなかったので、今日9日にいつもの量販店に行きました。ウィルコムからのメルマガによると「事前の予約分は完売。8日当日受付、9日に渡す当日販売分ならあります」と、こういう話だったので、ひょっとしたら買えないかも知れない、それならそれで仕方が無いか。その程度の軽い気持ちで買いに言ったのです。
ところが、残念なことにウィルコム売り場にはだーれもいません。説明係が一人いるだけです。今までの売るものがなかった時期と大して変わらない状態です。話しかけてみます。

ｋ「Hybird W-ZERO3、買えますか？」
係「はい、色はゴールドとブラックがありますが、どっちも買えますよ」

あらあらまぁまぁ。ほかの地区、特に都会はよく分かりませんが、地元ではウィルコムはあまり人気がないみたいです。欲しかったので簡単に買えるのはいいんですが、ほかに買いに来る人がいないのも寂しいものです。色はブラック。これはdocomo版HWZ3のユーザー、我が弟Bちゃんの利用機がゴールドだからです、間違えたくないので。

この手のモバイル電話を買う時の儀式として、「このお客さん、絶対言わなくてもわかっているようなぁ」と思っていても売り手側は細かく説明をし、買い手は分かっていてもそれをいちいち聞かなくてはいけません。面倒ですが仕方なし。せっかくなので分かりきっていること質問してみます。

ｋ「新定額プランSから変更の場合は、解約料は発生しませんか？」
係「大丈夫ですよ」
ｋ「前のHWZ3、docomoの時から比べて変更点はありますか？」
係「基本的には3Gがdocomoさんからsoftbankさんに変わるだけです。あとは30日以内に3Gの利用が500万パケットを超えると回線速度に制限がかかります。まずそういう人はいませんけどね。あと、強いて言えば、docomoさんのときは利用料が当社の翌月、別請求だったのが、同じ月の同時請求になります。むしろ分かりやすくなったと思います」
ｋ「新定額プランGSは3年縛りがありますが、3年以内にHWZ3より上級のスマートフォンが発売されてそっちを使いたくなった場合、解約に料金が発生する可能性はあるでしょうか？」
係「可能性で言うのならばあります。ただ、推測が許されるのならば、現在でも新定額プランSへの変更ならば解約料はかかりませんので、おそらく解約料の発生しないプランは何かしらの形で用意されると思います」

おお、まるで立て板に水のごとき見事な回答。安心して買うことにします。

早速持ち帰り、最低限の調整を行います。まずはデータ通信を3GからPHSへ変更。後で万が一、気がつかないうちに3Gに変わることが無いように、「設定」の「ワイヤレスマネージャー」からWCDMAをOFFにしておきましょう。実際わたしは今日使っている間に勝手に3Gになってしまうことが二度もあり、一度は用も無いのにつながってパケット料が発生(20円(涙))してしまいました。もう一回はWCDMAをOFFにしていたので難を逃れましたが。もちろん物理的に抜いてしまう手もありますが、一応3Gを抜くと動作は保証されないようですし、使いたくなることもあるかも知れませんので、死蔵になってもさしっぱなしにしておくべきでしょう。
そして利用です。もちろんインターネットの接続こそこの機種の命、ある意味きわめて快適です。当然ながらHWZ3は動きは決してキビキビしておらず、PHSなので回線速度もたいしたことはありません。検索の文字入力も数字キーを使ってのものなので思うような言葉を入れるのが大変です。が、それら弱点を補って余りあるのが、いくらパケットを使ってもかまわないという絶対の安心感です。インターネットの接続料が従量制から固定になったときの快適さを思い出しました。今までなら接続する気のなかったウィルコム公式サイトも気軽に見ることができますし、容量の小さなファイルなら無線LANに切り替えようとも思いません。外でもこの安心感の元で気軽なネット接続ができるかと思うと、7万円の購入費(もちろんポイント目当てに一括払い)も惜しくはありません。なにせ当分は月たったの20円！で使えるのですから(基本料金1450円マイナス分割割引料金月1430円で残り20円、これが2年間続きます)。ただ、万が一の保険として「ウィルコムあんしんサポート」に月315円払うことにしましたのでもっと高くなりますが。それでも月335円でしかありませんからね。HWZ3が販売再開するまでは毎月4250円(基本料金1450円＋パケット上限2800円)払うつもりでしたから、十分激安です。7万円の支払いも1年半程度でトントンになりますから、その分先に払ったと考えればまったく問題なし、今月はいろいろ物入りだったので本当は厳しいんですけど。

iPhoneによってスマートフォンの定義が変わってしまい、世間ではいまやそiPhoneとAndroidOSを搭載したスマートフォンの対決や次々と出る新製品が注目を受け、すっかりMicroSoftのWindowsMobileは時代遅れ。次に出るWindowsPhone7は従来のMobileと互換性が無いことが発表され、WindowsMobileは見捨てられることが決定的になりました。おまけに、実は無くなると大変なことになる重要な技術とは言え、データ通信用としてはやはり時代遅れ扱いのPHS。このコンビを搭載したHWZ3をなんでいまさら買うのかと鼻で笑う人も結構いると思いますが、わたしはこの低価格基本料金＋パケット無料による安心したモバイルネット接続の方がよほど進化した環境に感じられます。接続に料金がかかるか、基本料金が高い。ほかのモバイル環境は速度は速くとも存在としては電話回線を使って接続していた前世紀と大して変わらないようにすら見えてしまいます。分かる人だけ楽しむにはもったいない気がするくらいです。
そうそう、MicroSoftが「WindowsPhone、今が買い時」キャンペーンをやってまして、ショップで配っていたチラシだとHWZ3はなんと対象外！　だったのですが、公式サイトによりますと対象機種でした。どうやら情報が届かず、間に合わなかっただけいです。キャンペーンもいいけど、どう考えてもWindowsPhoneはHWZ3を除いて今一番買い時ではないのですが（＾＾；）

HWZ3のを使っていてうまく行かず、問題だと思った点。まずブラウザとしてWillcom03の時から使っているOPERA miniをダウンロードしてインストールしようと思ったのですが、なぜか300～400KB程度ダウンロードしたところでダウンロードが止まってしまいます。結局PCでパッケージをダウンロードしてHWZ3にコピーし、そっちでインストールを行うことで解決しましたが、何か不安が付きまといます。もっともブラウザでサイトを見る分にはまったく問題なしなのでダウンロードに関してのみの問題か仕様かと思いますが。
それより参ったのが、メールソフト。うまく行かないので利用者の弟Ｂちゃんにも聞いてみたのですが、この機種のメールソフトはフォルダを自由に作ることはできても、振り分け機能で自動的に任意のフォルダに最初からメールを振り分けることができないらしいんですね。WILLCOM03ではできたので、ちょっと困っています。なんとかならないものか。
そういえば、docomo版HWZ3ユーザーであるBちゃんにこの新HWZ3を少し使ってもらい、感想を聞いたところ「後でバージョンアップされた分が最初から施してあるだけで、OSの状態はまったく同じ。動作速度もほとんど変わらない。強いて言うなら自分のdocomo版の方がわずかに遅いけど、それは使いこんだせいってだけだと思う」とのことでした。

HWZ3買ったことでW-SIMを使えなくさせられた状態で返却されたWILLOCOM03を環境移行用に起動、と言っても電話帳の中身を移植したかっただけなので、赤外線送信をはじめて利用。今になって気がついたんですが、WILLCOM03の赤外線送受信部って、本体裏のカメラの横についているんですね。使ったこと無かったので探しちゃいました。HWZ3の送受信部と一直線上になるようにおけば、後は簡単に全部データを送ることができます。
なお、ためしにHWZ3のW-SIMカードをWILLCOM03に差し替え。オンラインサインアップを最初にする必要がありますが、面倒なことはまったくなくすぐに起動・・・。わ、慣れているせいもあってメチャクチャ快適！　なんか速度も速く感じられる。それだけHWZ3が遅いってこと？　うーん、このままWILLCOM03で使った方がいい気がしてきました（＾＾；）。もうしばらく慣れるまではHWZ3を使い続けますが、場合によっちゃ契約だけでお役ごめん、ってこともあるかも。