農業実践教室では、野菜を作る前に「土壌分析」をしています。
土壌分析というのは、どんな成分が土の中にどのくらい残っているのか、ということを調べるものです。
調べているのは、土壌のPHに加えて、アンモニア態窒素、硝酸態窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、鉄、という成分です。
土壌分析は、肥料を新たに入れる前、主には野菜の種を播いたり苗を植える前の土に対して行います。
土壌分析をした結果を受けて、過不足のないように肥料を入れる量を決めていきます。
講義の中でも、土壌分析をして肥料の量を決めているということを皆さんにご理解していただいています。
しかし、そうなると、受講生の皆さんからしたら、教室で学んだことを家庭菜園に反映させるのには、どうしたら良いのだろう??土壌分析をワタシもしてみたい!という話になるわけです。
ですので、今期は、そこまで追求したい方向けに、オプション講座で「皆さんの家庭菜園の土を土壌分析する会」を開催してみました。
とりあえず試験的にやってみようと思ったので、ウェブサイトで卒業生の皆さんにも告知せず、そーっと始めてみたんです。
初回なので、どうなることやら・・・と思ったのですが、皆さんのご協力のおかげで無事、皆さんが持ち寄った土をすべて分析することができました。
今、そのとりまとめをしているところです。
分析の結果は、それぞれの土が本当に個性的でした。
石灰の量とリン酸の量でかなりばらつきがありましたが、マグネシウムという成分については、一人の方を除いて皆さん共通して同じくらい低かったです。
農業実践教室の土もサンプルとして併せて分析しましたが、なんというか、見慣れた数値傾向で、マグネシウムもカルシウムもリン酸もある程度の数字がありました。
数年前から分析しながら入れるべきものを入れ続けているので、当たり前ですね。
分析にご参加された皆さんには、この後、主にミネラル肥料について、こんなものをこのくらい入れておくと汎用的に良いかも、というご提案をしていきます。
教室と一緒に、スバラシイ野菜がとれるようになるといいですね!