鴻風俳句教室

皆さんのホームページです
写真と俳句で美を追求しましょう
そしてこの世に生まれてきた証を残しましょう
 

・綿羊の年と別るる雪の原(写真9枚 俳句9句)

2015年12月31日 20時26分57秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

>このじいじのブログを見てくださってくださっています、たくさんの皆さん方、

>>今年一年、大変お世話になりました。特に、コメントをくださいました方々には心からお礼申し上げます。

>>>来年も、がんばってアップして行きたいと思っておりますので、どうぞご声援くださいますようにお願いいたします。

>>>>皆様の、ご多幸とご健康を祈念申し上げます。くしゃみ・じいじ

 

 

・葉隠れの万年青の実こそ余慶かな

>いつもなら3つや4つ実をつけるのだが、今年は一つしか実をつけなかった。管理が悪かったとも思えないのだが。

 

・寒雀いつも来るのにけふ不在

>いつも二羽で来る雀も今日は朝から姿を見せない。風邪でも引いて寝ているのだろうか。見舞いに行かないと。この餌台を作って5年だろうか。

 

・表面の溶け出すすがの芯瞑し

>日が当たれば細い枝に残った「すが(氷)」が何とも美しい。

 

・日当たれば雪消雫となる小枝

 

・細枝に残りし雪や枯山椒

>山椒は鋭い針があるからだろうか。ほかの細い枝とは違い、いつまでも雪が残っている。その針の先から滴る水滴が美しい。

 

・雪覆ふ庭の木々みな眠りをり

>日当たれば溶け出す雪だが、日陰ればまだまだというか、これからというか、雪は消えずに年を越すのだ。

 

・雪原に寝転ぶ羊の目とあへり

>恵庭にある「エコリン村」に羊年最後の日に当たり、群れの羊に逢いに行ってきた。

>>どの羊も身ごもっているいると見えて、おなかが大きい。

>>>3月頃にはたくさんの赤ちゃん羊が見られるのだ。明日からは「猿」にバトンタッチをするのだ。

>>>>じいじはどうがんばってみても、次の未年までは生きてはいないであろう。寂しいことだがこれも「輪廻」であるのだ。

 

 

・食む羊寝転ぶ羊大晦日

  

・綿羊の年と別るる雪の原 

 

・写真9枚・俳句9句


侘びること多き人生吾亦紅 (写真七枚・俳句七句)

2015年12月16日 20時40分48秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・ブログの更新をしたいとはいつも思っているのだが、

北海道の冬は商標とした枯野が見えるだけである。

・・今年は11月に40cm越の大雪が62年ぶりに降り、この雪が根雪になるだろうと気象庁では報じていた。

ところが12月に入り、暖冬が続き12月16日現在、路肩に雪はあるものの道路は積雪ゼロである。

・・・これらの写真は明石句会に出かける前の秋に撮りためたものである。

貼らないよりは良いかなと思い、貼ったものである。ご覧いただき、一言コメントを頂ければ嬉しいのです。鴻風

 

 

・室咲きのアザレア外はどっと雪

・現在、唯一咲いているアザレアです。

・縦横に走る電線冬の虹

・14日家の上に出た冬の虹です。

 

・今生の日を一身に受け野紺菊

 

・姫林檎輝く並木駅通り

 

・満天星の赤 情念の炎とも

 

・散り敷ける銀杏を踏むは罪ならむ

 

・侘びること多き人生吾亦紅

 

・写真七枚・俳句七句

 


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2015年12月04日 19時28分14秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

15年10月10日 旅行最終日

 ・伝馬橋駅から、天満橋アーケード商店街を通り、落語の「繁昌亭」を覗き、大阪天満宮に着く。

天満宮では「古本まつり」をやっている。古本の好きなじいじで、どこの街に行っても

古本屋があればつい入ってしまう。

・・主として「ゾッキ本」だが、それでもこれまでもっていなかった「歳時記」と、

高校時代の担任であった岩城之徳先生の書いた「石川啄木」があったのでこの2冊を買った。

時間があれば、一日でも見ていたいと思った。

 

 

・晩秋や古本まつりの天満宮

 

 

 ・菅原道真千年記念石碑

 ・道真は905年に他界されている。単純に1000年を足して1905年に制作されたものである。

これまた単純に計算してこの石塔が110年経過するのかと思ったら、カメラのシャッターを切っていた。

道真は学問の神様として全国に広く分布されている。

 

 

 ・母と子の宮参り祝ふ小春空

 ・この石塔は「弘化二年」の元号が彫られている。弘化二年とは、1845年だから170年前に建立されたものである。

 

 

 

 ・白米神社

・天満宮の境内の中にある神社で「白米神社」とご神燈に書かれてある。「はくまい」とは読まないから、

「しらよね」 と読むのだろうが、今年の春に桜を見に行った能登半島にも

「白米千枚田」があったが関係があるのだろうか。わからない。

 

 ・龍天に登る秋天深き蒼

 ・「とうりゅうもん」と読む。中国は黄河の中流に「龍門」という場所があり、急流で有名な場所である。

鯉がその急流の「竜門」を登ると、龍になると伝えられている。「芥川賞は私小説家への登竜門」などと使う。

 

・「登竜門」の説明板

 

 

 

・本殿に遍(あまね)く秋の日天満宮

・大阪天満宮の本殿である。さすがに立派である。女の子たちがおみくじを引いたのであろう。

見ているのがほほえましい。本殿前では子供連れの親が手を合わせている。何を祈るのだろう。

 

・天満神宮の水の石板

 

 

 

・御神水いただき秋の小半日

・ガラスで作られた噴水口で近代的だとは思ったが、神社にはふさわしくないとも思った。水そのものはおいしかった。

 

 

・秋の日を詰め生まれけりガラス壜

・表門を出たところに「ガラス発祥地」の石碑が建っている。

文政2年1819年に、「渡辺朝吉」が、この地でガラス瓶、板ガラスなどを作ったのを記念して建てたものとしてある。

 

 

・抱え飲む御神酒(おみき)や笑姿(ゑびす)に秋日和

・この「えびす」さんはなぜ境内に入れてもらえないのか。

それるにしても「笑姿」で「ゑびす」は当て字もいいところと思うのだが。

・ガラス発祥地だから、一升瓶を抱えているかと思ったら、酒樽とは相当ノンベイな神様なのだろう。

恵比須様は釣竿を持ち大きな鯛を脇に抱えているのだが。

 

・めおとばし

写真12枚 俳句7句

 

・10月7~10日の「明石句会」の旅もこれで終わる。

帰りはJR大阪駅から関西空港から空港に向かう。

大阪駅で買って10歩ほど歩いたら「案内所」があり、若いようなそうでないような女の子に

・・「関空に行くには、何番線ですか?」と聞くと「4番線です。」という。

エスカレーターで4番線で待っていると、5分ほどで電車が来た。

幸いにも席が空いているので腰を掛けていると、車内放送で、

「前から1号車で、3号車までは関西空港行き。4号車からは和歌山に行きます。」と放送している。

・・・どうして、あの案内所のお姉ちゃんがそれを教えてくれないんだよ。」と腹が立った。

小さなトランクを押して、2車両移動した。そこから先は先の車両へ移動できない。

切り離す駅まで来てしまった。そこで降りてプラットホームをさらにトランクを引っ張って走った。

肺の四分の一ない人間にはきつかった。

それにしても大阪駅の案内所のお姉ちゃんが、一言、

「1号から3号車までに乗ってください。」と言ってくれればいいのにと、今でも思っている。

それでも、千歳まで予定通り帰れた。めでたし・めでたし・だ。