逸酒創伝 ぬるかん日記♪~東京の老舗酒問屋「コンタツ」 若手社員奮闘中~

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日本橋浪漫②【八重洲】

2008年02月19日 | お酒

こんにちは

販売統括のツジです

今日は会社周辺の歴史スポットを紹介する

日本橋浪漫」シリーズ第2弾です

第1弾「一石橋」編はこちら

コンタツといえば東京駅八重洲口から近いのですが

当たり前のように使っているこの「八重洲

なんとなく違和感を感じませんか?

じつはこの「八重洲」って外国人の名前なんです



時は1600年、世の中は天下分け目の決戦関ヶ原

動乱渦巻く時代に一隻のオランダ船「リーフデ号」が豊後(大分)に漂着しました

その乗組員の一人に


「ヤン=ヨーステン・ファン・ローデンスタイン」


というオランダ人がおりました


彼は将軍徳川家康公の信任を得て

国際情勢顧問、またあるときは通訳として活躍しました

諸外国との貿易に尽力した彼は

家康公よりこの地に邸を与えられました

これが「八重洲」の由来です


「ヤン=ヨーステン」→「耶楊子(やようす)」→「八代洲河岸(やよすがし)」→「八重洲」

とにごって現在の「八重洲(やえす)」となったようです

首都東京の真ん中にある地名がオランダ人に由来しているなんて

ちょっと不思議ですよね


<ヤン=ヨーステン記念碑>

東京駅八重洲中央口を出て八重洲通りを進むと

程なく「平和の鐘」と「ヤン=ヨーステン記念碑」があります

<平和の鐘記念碑>

航海中にインドシナ海で座礁し亡くなってしまった彼ですが

ここ八重洲の地で日々変わり行く東京を静かに見つめています




~アクセス~

「ヤン=ヨーステン記念碑」「平和の鐘」

JR・東京駅八重洲中央口より徒歩3分
八重洲通りと中央通りの交差点中央分離帯