原宿で京都の雅楽器工房「雅山」さんの展示会があったので覗いてきました。
新しい笛が欲しいわけではありませんが、どうしても興味が沸いちゃうんですよねぇ。
安いものは4万8千円から一番高いのが36万円だったかな。材料や太さの違いで様々な価格のモノがありました。
36万円となるとそこそこイイお値段ですね。名の通った笛師の管でも買える価格です。
全体的にとてもキレイにできてました。巻きもキレイだし、管内もスベスベ。丁寧に作られていることがわかります。
価格の高いものは結構な太さもありました。
試し吹きしているのを聞きましたがイイ音出してましたよ。
でもなにか違和感が・・・。
そうなんです、なぜか全て猫掻きが施されていないんです。ツルツルなんです。
龍笛や能管は、猫掻きといって竹が露出している部分に文字通り猫が引っ掻いたような筋状のキズというか
切れ目というかを小刀で彫るんですが、それが無いわけです。
分かるかな? 指穴の下に横に筋が見えるでしょ。コレが猫掻き。
新しいうちはささくれ立って指に刺さることも・・。
大阪の友人にこのことを聞いてみたら的確なご回答をいただきました。
現在、猫掻きを入れる派と入れない派があるそうです。
ツルツルでキレイなのがいいか? 荒々しく迫力がある方がいいか?見た目の好みの問題みたい。
でも、どちらかというと代々笛師をやっている家では入れることが多いそうです。
では、猫掻きは単に見た目だけの問題なのか?というと実はそうではないようですよ。
笛の響きを良くするために竹の繊維の柔らかい部分を振動が走る表面から取り除くための技術・工程なんだそうです。
つまり、そこには見た目だけではなく、音に対する笛作りの「こだわり」があるんだそうです。
万人が実際に耳で聞いて判別できるほどの違いはそこには無いでしょう。
でも、分かるか分からないかの違いのために手間のかかる猫掻きという作業を行なうという
作り手のその「こだわり」にこそ価値があると思います。
やっぱり、無いよりは有る方がいいよなぁ。
手間を惜しまず「納得できるモノを作るんだ」という作り手の気持ちが伝わってくるもんなぁ。
そういえば、先日見せてもらった古管の猫掻きはホントに細かく緻密な仕事がされてましたもん。
職人の心意気ってところでしょうか。
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