高校公民Blog

高校の公民科(現代社会・政治経済・倫理)教育に関連したBlogです

コンテスト 1 コンテストとは?

2007-10-21 22:18:33 | 授業・教科指導

 去年から、年来構想を練ってきた授業実践を実行しました。その名前は「コンテスト」。ことのほか受講生のみなさんには好評だった(?)とおもいます。この企画、われながら意味深なんですよ。革命的(笑)な教育実践なんです。

 まず、進行方法をザッとスケッチしてみましょう。
 たとえば、最近のネタでいえば、

「空気を読めない人 是か非か?」

というテーマでやってみました。いいコンテストだったと僕は思っています。
 「空気を読めない人」というのは、ここ二年ほど私が追いかけているテーマの一つです。空気を読めない人が発言する、その発言を許容するのか、どうか、中間の意見は原則ない、是か非かの立場に立って君の意見を述べよう。
 
 こうして、受講生のみなさんが自分の意見を書きます。レポートですから、名前を書いて提出してもらいます。しかし、普通のレポートと違うのは、ここからです。コンテストを行うので、応募してもらうのです。つまり、

自分の意見を聞いてくれ!

と名乗り出てもらうのです。それも、

匿名

で。
 だから、はじめにハンドルネームを私に登録してもらいます。私だけがハンドルネームが誰かを知っているのです(笑)。しかし、ここから意外な結末が出来します。それはまたあとで。
 ちょっと余談になりますが、こうしてレポートを書いてもらいます。ちなみに、私はたんなる感想や個人的な意見を採点はしません。もちろん、内容が伝わってこない場合は再提出してもらいます。しかし、意見が明確に伝わってくれば、そこは一律点です。マックス・ウェーバーの価値自由論をまつまでもなく、個人の意見を採点などできません。
 さて、こうして、意見をレポートとして提出してもらうのですが、この提出の時に、コンテストに応募する人は応募するという意思表示をしてもらいます。

「出ます」

と。で、その人たちはハンドルネームをつけて出てもらうのです。そして、加えるに、私の推薦もだします。これは応募していない人です。応募していないけど、なかなかの文章だと私がおもったものも同時に掲示します。
 こうして、大体、一つのテーマにつき、15から20くらいの文章がノミネートされるのです。
 次の時間になります。みなさんが応募した文章をプリントにし、受講生のみなさんに渡します。

 さあ、コンテストです。
 一応、私が全部読みます。このとき、ナレーターのもつ意味はけっこう大きいと私は思いますが、ま、私が勤めます。
 で、二回の投票を行います。一回目は、5つ選んで番号を記入してもらいます。
 こうして、15から20の文章が5つに絞られます。
 この中から、1位を決めます。ちなみに、今年は、

1位になると7点、
2位3位は3点、
4位5位になると2点

獲得します。これはすべて成績に入れます。
 さらに、一回目の投票時に1位を投票した人には、漏れなく5点を差し上げます。
 さらに、さらに、二度目の決選投票の時には一人3票をもってもらいますが、それぞれ1位、2位、3位を予想して、投票してもらうのです。ちなみに、二度の投票時には、かならずみなさんに、自分のハンドルネームを書いてもらいます。

さて、投票です!

こうしてコンテストが行われます。
  一見平凡なこの企画にじつは、さまざまな深い意味があります。それをみなさんは、この時点で予想できますか?予想できれば木村以上の天才(?)です(笑)。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お邪魔します (setuna)
2007-11-04 22:11:19
 コンテスト・・・

 初めてのコンテストに於いて、自分の考えを述べたい・・・他だその一念であった。

 それも、きっと先生の側で、文章は割愛されるであろうという安易な期待を裏切って、想いに任せた長文が、コンテストの対象となった。

 後に思えば、何故?コンテストで選ばれたのか?
 また、他の人の感想文からも、どうする書くことが一番良かったのか?
分析を迫られていて、今もって答えも出ない。

 勝負には勝ったものの、凄い敗北感を味わっているような毎日だ。
 コンテスト・・・当分、自分の苦しめ、自分を向上させる事になる事だけは間違いない。
返信する
Unknown (setuna)
2007-11-04 22:30:56
読み返したら、誤字ばかり。
 でも、後の祭り。

 どうか、お汲み取りいただいて、読んでいただく事を願うばかりです。
返信する
敗北感けっこう! (Kimura Masaji)
2007-11-05 23:36:03
あなたが敗北感をもっていることを原則このシステムでは、私以外に知らない。だから、ここでもハンドルネームを使わなければ、私だって知らないで済むのだ。そうだ。ここに、堂々と自分を主張し、失敗しようが、後悔しようが、本人以外は知らないというシステムが存在する。だれもいない無人島ですっぱだかだってだれに恥じる必要があるのだろう。ここにその無人島がある。しかも、社会に開かれているのだ。気にしようが、気にしまいが、それはどちらでも僕にはかまわない。神とあなた以外、あなたの結果をしらないという自由をもっともっと味わいたまえ。そうだ。他人なんざあどうでもいい。他人がどう思おうと次に失敗したら、見返せばいい。だれも、あなたが誰かは知らない。しかも、彼らは評価する。あなたは、堂々と自分を主張できる。コンテストは、日本社会ではない。他人なんざあ、クソ食らえだ。しかし、他人を見、他人を観察し、他人に受けなければならない。それがこのコンテストである。
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