なくしてもいいものばかりかもしれず物がなだれて我もなだれる
東直子 『十階―短歌日記2007』
ものを探すときに、なぜあれほどにひとつところに執着するのだろうか。
執着することそのことによって、目的が達成されたかのように思う。
そんなはずはない。そんなことをしている暇はない。
物が 雪崩れる様子をみて、我もなだれゆくままなのだと、深く頷く。
東直子 『十階―短歌日記2007』
ものを探すときに、なぜあれほどにひとつところに執着するのだろうか。
執着することそのことによって、目的が達成されたかのように思う。
そんなはずはない。そんなことをしている暇はない。
物が 雪崩れる様子をみて、我もなだれゆくままなのだと、深く頷く。