<栃木県>足高、足女統合、共学へ 同窓会から疑問の声も

2017年11月08日 11時10分55秒 | 日記

足利女子高との統合が検討されている足利高


11/8(水) 9:27配信 毎日新聞

 栃木県教委は7日、男子校の足利高と足利女子高の統合・共学化や宇都宮中央女子高の共学化を盛り込んだ第2期県立高校再編計画(2018~22年度)を決定した。ともに22年度から共学化する計画だが、「男女別学」の伝統が根強く、疑問や反対の声も聞かれた。【野口麗子、太田穣】

 県教委によると、今後も生徒数の減少が続くと想定したうえで、大学進学希望者の多い普通科高では一定の学校規模の確保が必要と判断。県内7地域で生徒の減少率が約15%と最も大きい「安足地区」(佐野市、足利市)の足利と足利女子の統合・共学化を決めた。宇都宮地区では、男女の定員数に偏りがあるとして、宇都宮中央女子の共学化を決定。両校は科目を選択できる単位制を導入する。

 県教委が7~8月に実施したパブリックコメントや地区別説明会では、計384人から計455件の意見が寄せられた。足利と足利女子の統合・共学化に関する意見は297件と最多。賛成意見や少子化などの流れを考えればやむを得ないとの声もあったが、「統合しても男子部と女子部で分ける」など反対意見も多かった。

 卒業生からも反対や疑問の声が上がり、足利高校同窓会の早川慶治郎会長(73)は「丁寧な対応を求めてきたが、硬直した決定だ。計画の一部変更も含め柔軟に対応してほしい」と訴えた。また、足女同窓会「八千草会」の安藤喜美代会長(77)は「子供が少なくなるという理由だけで、細かい点の説明が不十分。まだ5年ある。私たちに何ができるか考えたい」と話した。

 県教委の宇田貞夫教育長は「反対意見は多いが、希望する進路を実現する力を持たせないといけない。丁寧な説明を続ければ理解を得られる」と話した。

 計画では適正規模(1学年4~8学級)の維持が困難でも、近隣に他の高校がない場合は特例で1学年2~3学級を認める「特例校」も設定。18年度から日光明峰は2学級、馬頭は3学級となる。


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