IN THE LIFE

~されど愛しき日々~

勝手に読書感想文2 シドニィ・シェルダン 「私は別人」

2016-01-27 22:40:39 | 読書感想
 前回読んだ作品「真夜中は別の顔」と「明け方の夢」のあまり良くない読後感を
引きずって再びシェルダンの作品を読みました。

この作品も面白かったし、この人の独特な描写がリアルに伝わってきますが
やはりこの作品もけして良い読後感とは言えませんでした。




主人公のコメディアン、トビーの生い立ちと成り上がる姿はともかく、
もうひとりの女性主人公のジョセフィン(ジル)が
彼女が一体何を悪いことしてあんなめに合わされてしまったのかと・・・
かわいそうでかわいそうで・・・。

以下少しネタバレ。

それというのは
最後にローレンスに復讐されるまだまだ前の段階、恋人だと思っていた男アランに
わけがわからぬままに薬を飲まされポルノ映画(今で言うAVみたいなもの)を
撮影させられてしまったのだが

そこの場面を読んだとき、これまで彼女が一体何をしたよ・・・
ただ女優になりたいがために頑張ってきたのに
人を殺してなければ裏切ったりもしていない
むしろ彼女は幼い頃から裏切られてきた娘なのに、

もう酷いなと・・・(泣)
シェルダンは容赦ないなと(笑)

で、幸せになったかと思ったら
まぁ最後の最後で彼女は報われなかったのですが・・・

彼女を好きだったデイビッドって男もかわいそうだけどひどい。

出来れば登場人物がハッピーエンドの作品が読みたいなと思った次第でありました。

そう思うと一番最初に読んだ「血族」はまぁ主人公の女性はハッピーエンドだったので
良かったんだと思います。
あれは本当に面白かった。読後感も悪くなかった。

そう思いながらもシドニィ・シェルダンの作品にどっぷり使っている私であります。

ところで下巻の表紙、この絵の水に浮かんでる人物は
主人公のトビーなんだろうなぁ・・・



なんて勝手に推測したりしてました。


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