IN THE LIFE

~されど愛しき日々~

勝手に読書感想文6シドニィ・シェルダン 「ゲームの達人」上・下巻

2016-04-10 21:01:41 | 読書感想
昨日と今日の二日間で読み終えた、今回はシェルダンが日本で有名になるきっかけとなったこの作品です。



微妙な後味の悪さとでも言いましょうか、
amazonのレビューでどなたかがこんな人にはなりたくないという登場人物ばかり、見たいなことをおっしゃってましたが
全くその通りでした。

以下感想交えてネタバレです。

一番最初にダイヤモンド鉱山で苦労して会社を成り上がらせた男から
曾孫くらいの代までの話なのですが、メインの主人公は最初の登場人物から2代目の娘のケイトが90歳の
曾孫が出来るまでの、一族のストーリーですが何とこれがもう・・・

ろくな人間が出てこないというか・・・・
ケイトが自分の会社を守るためなら息子まで駒にする汚さ、
この莫大な富のある会社のため、息子のためよ、孫のあなたのためを思ってるのよ・・・という
気持ちがもう家族の気持ちを尊重してないんですね・・・。

はっきり言って、このケイトという女は自分のことしか考えていません。
「あなたのためを思ってるのよ。」って言葉って
結局は自分のためなんですよね。

その人の考えを尊重してないんだから。(あるていど子供や相手が良い年齢にいなってさえもそういう人って)

この本に限らず
人の気持ちを尊重するって凄く大事なことで
それが出来てないからおかしくなるんだよなぁと思いました。

事実私の父親もそういう人でした。

私の将来を私の話など聞く耳を持ってくれず学歴だけを押し付けて来る人でした。

私が言うことを聞かないと母に八つ当たり(殴るなど)する人だったので
私は母が八つ当たりされるのを防ぐために自分の意見や話を聞いて貰えず言うことを聞くしかありませんでした。
ですから私は正直今でも父親のことが多少なりとも丸くなったのかもわかりませんが好きではありません。
実家にもここ3年帰っていません。帰る気がしないのです。

話がそれました。

このケイトという主人公、まぁ最後にはおばあさんですが
恐ろしいことに曾孫の男の子にまで自分の会社を托そうとするのがみえてて怖かったですね。
口では「私は人の人生を邪魔する権利は無いですからね。」とは言いながら
やってること、考えてること腹黒いったら・・・。

まぁ読んでみればわかります。

ちなみにこの曾孫の男の子とは彼女の女の子の孫の医者との間に生まれた子で
この夫婦は大きなビジネスには何も興味が無いんです。皮肉なことに。

でも先代の性格や血からこういう風になってしまうのは
仕方が無いのかもとも思わせました。

いずれにせよ、面白かったですがこのキャラクターがいいなと思わせる登場人物が確かに(私的には)いない
と言うのが正直なとこです。

男性キャラクターもこの人かっこいいというのもありませんでした。

男の人がこれを読んだら女って怖いって思うかも(笑)

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