IN THE LIFE

~されど愛しき日々~

勝手に読書感想文5 シドニィ・シェルダン 「天使の自立」上・下巻

2016-03-30 17:52:46 | 読書感想
 この作品も相当古い作品だと記憶していて、私が大学生の時にはもう世に出回っていた作品を
ようやく読み終えることが出来ました。



この表紙の天使の絵のポストカードがミュージアムショップに売っていたのを思い出しました。
メロッツオ・ダ・フォルリという画家の絵だそうです。

さておき、以下ネタバレと感想です。

新米女性弁護士のジェニファーがはめられたことがきっかけで
裁判にかけられるはずだったマフィアのボス、マイケル・モレッティを逃がしてしまうことで
弁護士としての新たなスタートを上げられず検事長の怒りを買い
どん底から這い上がっていくというストーリですが・・・

ジェニファー頑張りました。彼女はマフィア、マイケル・モレッティの手先にはめれらてしまったのですが
それからもう惨めな思いと生活をし、所持金が底をついても諦めなかった。

彼女を受け入れてくれた探偵事務所のケン・ベイリー(かっこいいけど同性愛者)と共に
立ち上がっていくんですね。

その中で弁護士で彼女の弁護士資格の剥奪を防いでくれた人、(後に大統領にまで成り上がった男)
アダムに恋をし、彼の子供まで身ごもってしまう。

しかし彼には奥さんがいて奥さんも同時に妊娠してしまい
彼女はシングルマザーとしての道を選ぶも
その子供が誘拐され、彼女のとった行動(とらざるを得なかった行動と言ったほうが良いかな)は
彼女を陥れながらも、彼女を本当に心から愛してやまないマイケル・モレッティーに助けを求めることだった。

ついには自分の思いとは裏腹に
大事な息子を見事連れ戻してくれたマフィアのマイケルの愛人にまでなってしまうという・・・。

でも、ジェニファーはマイケルを好きだったのだと思うし
何より読んでて伝わったのは、このマイケル・モレッティがジェニファーに惚れててどうしようもない
っていうのが伝わってきて・・・せつなかったですね。
マイケルは女なんて自分にとって何でも言うこと聞くだけの軟弱な存在でしか無いと思っていたのを
覆した存在がジェニファーで、もう彼女を本気で愛しているマイケルの気持ちがよくわかりました(笑)



下巻の表紙の絵はラファエロ筆、バチカン宮殿内のフレスコ壁画でした。

またこのマフィアのマイケル・モレッティという男が凄くかっこよく描かれてて、
ジェニファーも頭がよく芯がある女性だからマイケルが惹かれるのもよくわかるって感じでした。

これ
最終的にどうなったかとかは書けませんが(書く気がしないだけなんだけど)

読んでて色々せつなかったですね。

後味は悪くありませんでした。

確かにタイトル通りジェニファーという女性の天使の自立というタイトルにふさわしい本なのでは
無いでしょうか?

ちなみに夜中に読み終わって、私はその後眠れなくなってしまいました。(笑)

面白くて今でも何回も読んでしまいます。

こんな作品に出会えたことに感謝です。

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