木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

映像作家 今村彩子さん講演会がありました。

2010年08月03日 22時43分51秒 | sign language
映像作家 今村彩子さんの講演会がありました。
テーマは「映画で共に生きる社会を」。
初めてお会いする今村さんは、見た目とってもチャーミングだし、手話もはっきり勢いがあって、ぼーっと見ていると「かわいいのに、すごいなぁ~」で終わっちゃいそうな方でした。
でも、その映像作品を振り返って見ると、彼女の中に「映像で伝えたい!」っていう熱い思いが流れていて、それが講演タイトルにもなってる「映画で共に生きる社会を」なんだなって感じました。
最初の作品が彼女自身がアメリカの大学(カリフォルニア州立大学ノースリッジ校)への留学後に帰国して感じた、アメリカに比べてどうしようもなく遅れている日本の大学のろう学生に対する情報保障(学ぶ権利)を何とかしたいって思いで作った「ユニバーシティライフ」
二番目の作品が、大学ではぼちぼち手話通訳の派遣体制も整い始めて来たけど、「就職」したらどうなの? 会社に入って改めてコミュニケーションの壁にぶつかって、体調を崩す仲間の様子を見聞きして「会社の上司や同僚に見てもらい、皆が働きやすい職場について話し合うきっかけとなれば」と制作した「サラリーマンライフ」
そして今制作中の第三作目が「珈琲とエンピツ」。写真はその制作資金作りのために企画されたTシャツです。
この映画の主人公「太田さん」に出会って彼女は「自分の考えが変わった」というのです。「それは、まるで英語のうまくない日本人と日本語が分からないアメリカ人がお互いに伝えようと頑張ってコミュニケーションをとっているようだった。対等に話している」様子を撮影しながら、彼女も「日本語だとか手話だとかコミュニケーションの方法なんて関係ないんだ、対等に伝え合おうという生き方が素晴らしい」と感じるようになったとのこと。彼女自身それまで、手話の分からない人とのコミュニケーションにはちょっと腰が引けてたのが、「太田さん」と出会って少しずつ積極的に話せるようになってきたとのこと。
「言葉や文化の異なる人同士がつながる素晴らしさを伝えたい」という今回の映画のメッセージは、私がいうのも偉そうですが、彼女自身の成長の記録みたいな印象を受けました。
「だから私はドキュメンタリー映画が好きなんだ」そんな彼女の「好きなんだパワー」をもらえたような素敵な講演会でした。
映像作家 今村彩子さんを応援しようという方は是非こちらのサイトからTシャツやDVD買ったり、500円カンパしたりして上げてください。私も友達にお金借りてまでしてDVD「サラリーマンライフ」を買って、500円カンパもしてきましたよ~!
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