木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

無音の新年会

2012年01月15日 01時32分19秒 | sign language
今日は地元(県南)の手話通訳者とろう協会の合同新年会だった。
普段はみんな車で飲めないから、1年に1回くらいは飲んで懇親を深めようと駅の近くを会場にしての新年会。
都会じゃこんな苦労は分からないだろうな。
通訳者とろう者がだいたい半々。場が盛り上がるにつれて声が消えていく。
どうしてなんだろう?って不思議に思いながら眺めていた。
聴者とろう者がお互いに腹を割って話そうと思ったら、こうなるのが自然なのかな。
特に飲み会では会話の相手がころころ変わったり、人の会話にちょっかいだしたり、誰かと誰かの会話をただ黙って見てるってのもある。そうするとろう者と聴者が同じ空間にいる飲み会で「声」は「不純物」になっていく気がする。
同じ楽しさを共有できる喜びを邪魔するもの、それが「声」だってことなのかな。
逆にいうと同じ楽しさを同じ瞬間に共有できる「手話」を聴者とろう者が共に持ってることの素晴らしさを実感した飲み会でありました。「みんなが手話で話した島」って本の題名を思い出した。
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手話通訳者のマナーとは?

2012年01月15日 01時19分45秒 | sign language
手話通訳者養成講座の帰りにこんなことを言われた「『手話通訳者のマナー』って言い方おかしいですよね?」
実はその場ではよく分からなかった。内心「僕もこれまで講師を担当した時にはカリキュラムの中で『手話通訳者のマナー』を身に付けさせるみたいなことやってきたけど・・・どきっ!」と思っていた。
その後の飲み会(新年会)でこの話を以前一緒に講師を担当していたろう者に話した時に気がついた。
確かに英語の通訳者に向かって「あの通訳者は『通訳者のマナー』が分かってない」とか言わないよね。
そういう場合はなんて言うだろう?プロ意識が足りないとか、姿勢がなってないとか、通訳者として未熟だとかいうのかな。
『マナー』といったらもっと一般的な『社会常識』レベルのことを指すように思う。
これからはもっと分かりやすい言葉を考えなくちゃいけないな。手話通訳者の「・・・」なんだろう?
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「モバイル・パソコンで手話通訳」の時代が来た!

2011年03月06日 19時59分00秒 | sign language
筑波技術大学でずっと取り組んでいらした「遠隔地手話通訳」が、すでにこんな形で「事業化」に向けて動き出しているとのこと。〔共同通信の記事より〕
私もイー・モバイルのD02HWを愛用していますが、今や段違いな速度の「Pocket WiFi(GP01)(下り21Mbps)」が登場。モバイルでも動画をストレスなくやり取りできる時代を背景に、モバイルパソコンやipadなどによる手話通訳が実用化というかすでに「事業化」の時代になりつつあるのですね。
これは「手話」による通訳ですが、「PC要筆」も選択できるような仕組みの実現性も高いように思いますし、いずれは「音声をネットで翻訳して字幕で表示しモバイルPCで会話」というようなシステムも可能になるかもしれません。

【携帯パソコンで障害者が手話通訳 神奈川のNPO実験】

 インターネットのテレビ電話機能を使った手話通訳の実証実験=2月24日、東京都港区

 聴覚障害者が携帯用パソコンを持ち運び、インターネットのテレビ電話機能を使って手話通訳者と会話、病院や行政機関、商店などでのコミュニケーションを円滑にする実証実験に神奈川県藤沢市のNPO法人「シュアール」が取り組んでいる。
 手話通訳者が現場に同行する必要がないため、手間や費用が軽減できるのがメリット。聴覚障害者15人や市、IT企業の協力で行った実証実験はおおむね順調で、シュアールは費用の負担方法などを詰め、秋以降の事業化を目指す。
 携帯用パソコンにはカメラと高速通信端末が付いており、事務所に24時間態勢で詰めている手話通訳者とお互いの姿を見ながら話すことができる。例えば病院の職員が手話が分からない場合、通訳がパソコンを通じて声を出し、職員に病状を説明することが可能だ。
 各地の自治体は手話通訳の派遣サービスなどを行っているが利用には限界があり、緊急時に間に合わない恐れもある。一方、自費で通訳を確保するのは障害者にとって大きな負担。わずかな時間で用が済む場合もあり、ネット活用が注目されているという。
 シュアールの大木洵人理事長は「飲食店で味の好みを伝えることも可能になり、障害者の生活の質向上につながる」と意気込んでいる。
2011/03/06 16:44 【共同通信】
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3月13日(日)丸山浩路さんをしのぶ会が行われます

2011年03月06日 16時32分05秒 | sign language
 昨年亡くなったNHK手話ニュース元キャスター 丸山浩路さんを「しのぶ会」が3月13日(日)に新横浜プリンスで行われるとのことです。
丸山浩路さんについては、初めて「プロの手話通訳者」を名乗った方として当時多くの批判がありましたが、私は「手話通訳者の専門性・独立性・職業性」の必要性を最初に社会に訴えた方として高く評価しています。
 またマスコミ(テレビ&大衆書籍&辞書)に手話を載せた功績も大きいと思っています。
 ご冥福をお祈りします。

3月6日(日)読売新聞・神奈川版より】
NHK元キャスター 丸山さん「しのぶ会」
  -13日、横浜で

 NHK手話ニュースの元キャスター丸山浩路(こうじ)さんが昨年12月3日に69歳で亡くなり、「しのぶ会」が今月13日、横浜市港北区の新横浜プリンスホテルで行われる。実行委員会によると、丸山さんは1941年、新潟県長岡市生まれ。83年から「講演パフォーマー」として全国各地を回り、手話を交えたユニークな語り口で多くのファンを魅了した。体調不良で2007年に活動を休止し、闘病生活を送っていた。
 しのぶ会は、丸山さんに手話を教わった人など有志数人が中心となり、「全国のファンにもう一度会いに来てほしい」と考え、企画したという。
 当日は午後2時開始。会費3000円。参加希望者は8日までに、住所、氏名、連絡先を明記し、メール(pro‐dan@n08.itscom.net)またはファクス(044・511・9164)で申し込む。
(2011年3月6日 読売新聞)
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国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科卒業研究発表会(その3)

2011年02月28日 21時54分56秒 | sign language
NPO法人 手話教師センターのホームページを見るとその設立経過には
「設立までの経緯
 当センターは、クラッシェン&テレルが提唱した語学教授法「ナチュラル・アプローチ」で日本手話を教えるひとたちのための団体です。
 現在、約80人の手話教師が登録されています。そのほとんどが日本手話のネイティブ・サイナー(日本手話を第一言語とするろう者、コーダ)、トレーニングを積んだ人たちです。
 当センターの前身はDproの手話教授法チームです。当時のメンバーが手話教師センターを立ち上げ、2009年5月14日に特定非営利活動法人手話教師センターとして生まれ変わりました。」

 と書かれており、国リハで学ぶ学生たちのカリキュラムのバックボーンが感じられますが、私のように旧態然とした指導を未だに続けている者には、国リハの学生の卒業研究発表でさえ「新鮮な学び」につながります。こうした学びを今後の地元の手話通訳者養成に生かせるといいなぁ~と感じました。
例えば、
1-1.手話の他動詞と自動詞という概念。
1-2.それに対応する操作CLと実体CLという考え方
1-3.そこに絡む「責任性」を構成する「コントロール」と「知覚の有無」
2-1.発見構文
2-2.発見のNMS(非手指動作)
2-3.認知言語学の知見
3-1.発見の心的手続き;プロセス(知覚;インターフェイスと思考;作業バッファ、そしてデータベース)
3-2.構成要素の配列①探索→仮説、②検知・想起→照合、③参照→推論、④結論→更新
3-3.知覚系NMS(前後)と思考系NMS(上下)
3-4.「経緯」の「無探索」には①身体移動、②視線移動、③没頭、④無兆候の4つの形式がある
3-5.「検知」「照合」「結論」という転換点を表すNMSの形式は、プロセスの長さに呼応している
4-1.形容詞の感動詞的用法;事例「失敗」
4-2.スロットの位置①照合(先)、②照合(後)、③推論、④結論、⑤現在(音声言語と同じ)
4-3.過去のことを出来事時点で話す用法は日本手話にはない→発話時、つまり過去に戻って追体験したように語る
5-1.発見構文は文レベルの現象である
5-2.発見構文の中で獲得が難しい(遅れて獲得される)のが経緯・照合のNMS
6-1.「A違うB構文」
6-2.「A違うB構文」の「違う」には3つの表現がある①違う、②ない、③しない(意思が含意)
6-3.「A違うB構文」における「交代スキーマ」においては①行為的事態の場合は日本語に訳すと「Aの代わりにB」という言い方ができる、②状態的事態の場合は「Aの代わりにB」という言い方ができない→「ふつうはAだがBである」
6-4.「A違うB構文」における「選択スキーマ」においては①行為的事態の場合のみ直訳的に「AではなくB」という言い方ができる。②状態的事態の場合は「AというほどではなくB」「AというわけでなくB」などの言い方ができる
7-1.実体CLにおいては、掌の向きが物体の向きを表現しているとは限らない(紙の裏表、葉っぱの裏表、仰向けかうつぶせか)
8-1.日本手話の視座は「クレーンカメラ」から進行方向を見た景色
8-2.「トンネル」という表現のために「トンネルに入るところ」から手話は始まる
8-3.「トンネル」の長さを表すNMS
8-4.「トンネルを抜けると」には発見構文(~すると~)が使われる
8-5.視座の変化①座席の窓から(横向き)、②座席の窓の外に広がる景色(正面)
8-6.クレーンカメラからの列車の視座を保ちながらも、乗客の「身体の揺れ」を同時に表現
9-1.空間表現においては「どこから見ているのか(視座)」と「何を見ているのか(注視点)」がある
9-2.目標となる存在に到達するための手がかりとして「参照点」を用いる
9-3.空間の捉え方には三つの基準座標系がある①地心座標系(方位、山側・海側)、②自己中心座標系(前後左右)、③物体中心座標系(車の前後)
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国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科卒業研究発表会(その2)

2011年02月28日 21時14分47秒 | sign language
発表を聞いて、会場でメモした内容をまとめて記載しておきます。
1.他動詞と自動詞の選択
 他動詞と自動詞を意識して手話を考えるのは学習者にとってイメージをどう作るのかの視点を整理できて良いなと感じました。
2.日本手話における発見構文-中国語との比較から-
 構文という考え方を手話の学習者に理解してもらうのは、なかなか難しいものがあるなと感じました。すでに手話を理解できている人は「日本手話としての構文」ということをすんなり理解できると思いますが、先に日本文から見てしまうとどうしても「(音声)日本語文法としてはどうなのよ?その訳ちょっとヘンじゃない?」みたいな余計なことを考えてしまいがちです。
3.発見構文の構成要素
 発見構文で「~したら~だった」というのを日本語に対応させて指導するとしたら、どういう説明が分かりやすいのだろうか?むしろ発見のNMSだけを学習した方が聴者には分かりやすいだろうか?
4.日本手話における形容詞の感動詞的用法
 過去文を日本手話では「過去に遡って追体験しているように語る」ことを踏まえて「失敗」という表現の位置を分析。ここでは照合、推論、結論と分けて位置とその意味の違いがあることを発表され、面白かった。アトムさんが音声語にはないのでは?と指摘されていた、なるほど。
5.ろう児の言語獲得-発見構文について
 「~すると~だった」という例文に、ろう児の場合は特定のNMSに欠落が見られたとのこと。それは何が分かってないから欠落するのだろうか? 聴者の手話学習者ならさしずめ「~する時~だった」って表現するのだが、違いがあるのだろうか?
6.「A違うB構文」の存在意義に関する研究
 選択的か交代的であるか?あるいは行為的か状態的かで異なる意味を表すとの整理は分かり易かったです。
7.実体CLによる物体の向きの表現
 タイトルどおり「実体CL」(この概念自体私はよく理解できていないが)を表現する時に「手のひらの裏表などの手の向き」はどのような意味を持つのかあるいは持たないのかについての発表。
8.日本手話における視点-『雪国』を通した他言語との比較-
 川端康成の「雪国」の冒頭の文章を音声日本語、英語、日本手話で比較し「日本手話における視点」について考察した発表。
9.日本手話における視点-空間表現での視座の移動について-
 空間表現「どこどこに何がある」について日本手話と音声言語を比較。
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国立障害者リハビリテーションセンター学院手話通訳学科卒業研究発表会

2011年02月28日 20時36分53秒 | sign language
昨年は行けなかったのですが、今年は去年の10月に人事異動があって予算部署から外れたので無事に国リハの卒研発表会に参加することができました。
今年は、なぜか発表に「発見構文」をテーマにした発表が多く、聞いてる側からすると「統一感」があって面白かったし大変勉強になりました。
私が手話を学んだ時代には手話の「構文」というような概念はまだ確立されていなかったので、時代の変化を感じると共に、国リハの学生の学ぶカリキュラムが私の地元でも取り入れられるようにするにはどうしたら良いのだろうかという思いも強く感じました。
国リハは手話通訳者の現任研修は行っていますが、手話通訳者向けというよりも手話(通訳)指導者向けに国リハの指導カリキュラム・手法・学習環境などを広く地方の指導者に情報公開するような例えば「公開研究授業」みたいなことをやってもらえないだろうかと思いました。
【概要】
平成22年度 国立障害者リハビリテーションセンター学院 手話通訳学科
 第20期 卒業研究発表会のお知らせ

 当学科では、毎年、年度末に卒業研究発表会を行っています。
 当学科の卒業研究は、語学教育における「プロジェクト・ワーク」の一環として実施するものです。
 日本手話やろう者社会を研究の対象とし、ろう者に手話でインタビューしたり、手話の動画資料を分析するなどして研究を進め、最後に手話で発表します。
 当学科の卒業研究発表会は、一般の方々にも公開いたします。皆様、ぜひご参加ください。
  ※発表はすべて手話で行います。日本語への通訳はありません。
日 時:2011年2月28日(月)09:20~17:00
受 付:午前9時~
参加費:無料
場 所:国立障害者リハビリテーションセンター学院1階講堂
●発表テーマは下記の通りです。(9名、仮題・順不同)
・他動性から見た日本手話の動詞
・コーパスから見る発見構文
・日本手話における形容詞の感動詞的用法
・発見構文における頭の位置
・ろう児の言語獲得―発見構文について―
・A違うB構文の存在意義に関する考察
・実体CLにおける向きの表示とその慣習化
・日本手話における視点について―『雪国』を通した他言語との比較―
・日本手話における視点―空間表現での視座の移動について―
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はじめちゃん!

2011年02月23日 21時40分22秒 | sign language
かつて手話サークルで仲間だった若者が手話通訳者として新聞に紹介されていた!

2011年2月17日付
北陸中日新聞「popress」【Work】仕事選び、就職活動に役立つ情報
 -北陸で働く若い人の姿を通じ、さまざまな仕事のやりがい、難しさなどを紹介します。-

#5 手話通訳者 酒井一さん(34) ろう者の言葉 体当たり紡ぐ

大きく手を動かし、表情豊かに手話通訳をする酒井さん=金沢市高岡町で


【裁判員制度など高まる需要】
 表情豊かに両腕、手、指を動かす。2月初旬、金沢市内で開かれたアートイベントの授賞式。参加したろう学校の生徒のため、司会の言葉を表現していく。手話が分からない人にとっては、目で追うのがやっとなほどのめまぐるしさだ。
 一仕事終えると、いつもぐったり疲れる。健常者、ろう者間の円滑な意思疎通を助けるために「脳と手指をフル回転させる必要があるから」。
 手話に出会ったのは、高校時代。ボランティア活動で接したろう者が、まだ手話言語として存在していない言葉でさえ、独自の身ぶり手ぶりで伝える。その表現力に衝撃を受けた。
 卒業後、各地でボランティアや農業を経験してから、福祉の道に進み障害者作業所などで働いた。手話はサークル活動などで続けていたが、8年前に故郷の石川に帰ってくるまでは仕事にしようとは思っていなかった。ただ手話通訳をできる人が不足している現状を知り、この道で生きることを選んだ。
 とはいえ、手話通訳は技術的に難しい。単語は覚えられても、手指の動き以外に身ぶりや顔の表情すべてで表現しなくてはならない。
 仕事では責任も生じる。いっときとはいえ、人の言葉を預かる仕事。「ろう者が丁寧に話しているのに私が稚拙な言葉で伝えてしまったら、その人へのイメージを損ないかねない」
 タフな精神力が求められるが、乗り越えた時の喜びは大きい。
 病院に入院中のろう者と看護師の間に入った時のこと。双方、ここぞとばかりに質問してきた。「ガスの元栓が気になるから帰宅したい」「転んでは大変だから勝手に出歩かないで」。そんなささいな意思の疎通もうまくいっていなかったのだ。
 納得し合う様子に達成感を味わうとともに、恐ろしくもなった。逆に、言葉の通じない環境で医療行為を受けるのはどんな気持ちなのだろう-。「通訳がいて、思いが通じるのは素晴らしい」。そう思った瞬間だった。
 近年、手話通訳の需要は高まっている。権利意識の高まりや、ろう者も加わる可能性がある裁判員制度の開始などによってだ。以前は正規雇用の就職先が少なかったせいか女性が多く、男性が特に不足しているという。
 この仕事は「多くのことを気付かせ、自分を成長させてくれた」。ろう者は実生活での不自由さを強いられる上、聞こえる人と同じ世界に入れない孤独もある。「それを理解し、周りに広めることも仕事の一部」と話す。
 「ろう者を手助けするのは『通訳者だけ』という風潮になってもいけない」と前置きした上で、「通訳とまでいかなくても、手話を話す人が増えればうれしい」とほほ笑んだ。 担当・辻紗貴子

【自己評価表】


■休みはきちんと取れる? 取れます。週休2日で祝日も休みです。ただ土日に研修が入ることも度々あります。市の仕事とは別に個人で手話通訳としての仕事に出向くこともありますよ。

■拘束時間はどのくらい? 基本的に午後5時45分の定時で上がります。週末に仕事の準備で長引くことはありますが、残業はほとんど無いです。

■職場の雰囲気は 職場には4人しかいないので和気あいあいとしています。忘年会は、普段仕事で接することも多い市の通訳さんや、ろうあハウスの職員の人たちと合同でやったりします。

 さかい・はじめ 石川県羽咋市出身、1976年生まれ。羽咋工業高校を卒業後、福祉関係の職場などを経験しながら、手話サークルにも参加し、ろう者とのかかわりを持ち続ける。2009年からは金沢市聴力障害者福祉協会に所属、同市の委託を受け、さまざまな現場に赴く。10年、手話通訳士の資格試験に合格した。


  ※【ポ】ホの手の形を上に動かす【プ】フの手の形を上に動かす

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2月14日「第30回障がい者制度改革推進会議」開催!障害者基本法改正(案)出る!

2011年02月16日 22時58分42秒 | sign language
2月14日(月)に「第30回障がい者制度改革推進会議」が開催されたとのことです。
全日本ろうあ連盟から傘下都道府県ろうあ協会に流されたメールには、会議資料の「障害者基本法 改正(案)」が添付されており、解説として
「1.「手話は言語」の定義が削除され、改正(案)のどこにも「手話」という言葉は記載されていません。」
「2.「改正(案)」では、「情報・コミュニケーション」に関する事項は、権利として保障するとは明記されず、「可能な限り」とされ、その方法は電子計算機や関連装置等の機器の普及等とされました。」
とのコメントが付されていました。
障害者基本法でこれでは、いったいどうなっちゃうんでしょうねぇ~「情報・コミュニケーション法」。
全通研のメルマガ36号にも「第30回障がい者制度改革推進会議傍聴記」が掲載され、
「しかし、今回事務方から出された(案)はこの推進会議から出された第二次意見書から、かなり後退した内容に思われた。
それは、前文がない、権利の主体者であるという文言がない、地域社会でくらすのは権利なのに「可能な限り」となっている、情報の取得若しくは利用又は意思疎通のための手段についての選択の機会が「可能な限り」確保される、となっている、合理的配慮がないのは差別であるという内容がない、等に見られる。」

と書かれています。
やっぱりというか、菅政権じゃ、もう官僚やり放題って感じになっちゃってますな。
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2月9日付「ウィ・ラブ・コミュニケーション・ニュース」が届きました。

2011年02月12日 01時55分31秒 | sign language
第2号「ウィ・ラブ・コミュニケーション・ニュース」が届きました。
2月9日付けです。

 障害者基本法の改正案は3月中旬に国会に上程される予定です。この改正案に「情報アクセスと言語・コミュニケーション保障」が確実に記載され、今国会で審議・成立されるよう、パンフ・署名に寄せられた私たちの「大きな声」を政府・国会議員にアピールする必要があります。詳細等決まりましたら文書・ニュース等でお知らせいたします。

とのこと。
 私は去年12月20日に日弁連のシンポジウムに参加して日弁連の「障がいのある人の権利と施策に関する基本法改正要綱案」を拝見してきました。法案はこうした具体的な改正要綱案のような形で示していかないと、「3月国会上程」という時間的制約からも、行政から見て全く意味のない「アピール」になってしまうのではないでしょうか?

 もちろん全日本ろうあ連盟も、日弁連の改正要綱案の検証は行っていると思いますが、短い時間の中で法案に自分たちの「大きな声」を反映させるには、専門家との共同行動が有効ではないでしょうか。
 具体的には、当日の資料にあった「障害者基本法の抜本改正にあたってのJDF意見」には(1)現行障害者基本法、(2)内閣府規定ぶりイメージ、(3)JDF試案の3つを対比させた表に具体的なJDF「条文」案を示しているわけです。
(注;リンク先は、「平和フォーラム」のサイト内のPDFファイルです。)
 全日本ろうあ連盟もこうした形で(4)全日ろう連試案を早期に提言すべきだと思います。
 もちろんJDF試案にも、第5条を新設して「言語及びコミュニケーションに関する権利」に加え、第17条「教育」などに『手話』という文言を書き加えているものの、第18条「労働及び雇用」や第22条(新設)「政治参加」、第23条(新設)「司法手続き」には、もっと聴覚障害者への具体的な配慮を書き込む必要があるのではないかと考えます。

ニュースには、
「情報・コミュニケーション法(仮称)」については、当面、障害者基本法改正案、障害者自立支援法に代わる新法案において、情報アクセスとコミュニケーション保障の制度設計を盛り込む具体的な提言をまとめていくことに集中することになりました。
とありますが、すくなくとも障害者基本法は、3月国会上程を前にすでに最終的な法案の詰めの段階に入っていると思います。
 2月9日の段階では「提言」というより、所管官庁の担当部局との「交渉」でなくては、法案に「大きな声」を反映させることはできないように思えます。
 というかすでに、法案は厚生労働省レベルではなく内閣法制局レベルの最終検討に進んでいる可能性もあると思いますから、そこへ新たな「提言」が届く可能性は限りなく薄いのではないかと感じています。

 あと、これは余計なお世話だけど、(財)全日本ろうあ連盟のホームページのトップ画面にも、「ウィ・ラブ・コミュニケーション・ニュース2号」が発行されたことを記載して欲しいもんです。
 現状は、ずーっと下の方にある、「聴覚障害者制度改革推進中央本部公式ブログ」の小さなバナーをクリックしないと2号が発行されたことが分かりません。
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