日々徒然なるままに

日々感じたことを書いていきます、よろしくお願いします

お出かけ、それから

2017-09-06 22:43:52 | お出かけ
こんばんは。
今日は一日、どことなくしょぼつく雨、もしくは曇りのそんな日でした。
ここ最近は涼しくにはなっておりましたけれど、湿度のせいかやはり蒸し暑く感じる日でもありました。
そんな日の朝は、此方。
やはり曇っておりました。


                                 


今日は昨日の続きを書かせて頂こうかと思います。
とはいえ、自分の日常を書くというのもなんだかなぁ、と思いつつ他に話題はないものか、とも考えておったのですけれど。
どうにも思い浮かばず、ならばやはりその日常を書くかしら;となった次第;。
お付き合い頂ければ、幸いです。


                                 


出掛けて時間があると立ち寄るのが以前にも載せたかと思いますけれど、胡子町(えびすちょう)という町のど真ん中にある胡子神社さん。
以前はちょうどデパートとデパートの間に挟まれるようにしてありましたが、今は片方は電器屋さん等が入るビルとなっております。
そんな街の中心部にある神社さん、秋になると広島では「えべっさん」と称して主に商売繁盛を願う祭が執り行われます。
ご商売をされておられる方、或いは会社などでも夜店で売られている熊手を買い求め、翌年にはそれを上回る大きさのものを買い求めることで
より一層の繁栄を願うお祭として有名ですね。
自分自身は、その熊手を買ったことはありませんでしたけれど、会社勤めの頃は支店長だったかが誰かお供を連れて、熊手を買って来ていたよう
でした。
書いていて、少しそんなことを思い出しました。

そうして拝礼を済ませた後は、ちょっと疲れも出てお茶の時間でもあるし、どこかで休憩しようかと思い喫茶店へ。
ここでいつもならよく行く行きつけ?のドトールへ足を運ぶのですけれど、この時はたまには静かな処にしようかと別の場所にしました。
そこは、これもまたよく行くデパートの中にある和風の喫茶店です。
若い頃から此処でお茶したりしていましたが、最近は手軽に入れるお店ばかりになっていました。
注文してもその場で出てきますし、速いですしね。
ですけれど、たまにはのんびりしてみたいなと思い、久しぶりで入ってみることにしました。
さすがに月曜日の午後四時頃、店内はさほどお客さんもおられず、静かです。
大体が婦人物のフロアの奥まった位置にあり、その場所柄自分のような世代や、上の世代の方が利用されることが多いのではと思います。
またこのお店は広島でも老舗の和菓子屋さんが店舗を出されておられますので、生の和菓子やお抹茶も美味しく頂けるお店でもあります。
たまにはそんなお抹茶もいいかな、と思いつつ結局頼んだのは、いつに変わらず紅茶だったんですけれどね;。
それでもそこで供される紅茶は、まず茶葉の種類を聞かれ(当たり前かもしれませんが)中に入れるのはレモンかミルクか、ミルクなら牛乳か
或いはフレッシュか(普通はコーヒーにしか出さないのでしょうけれど)そこまで確認されて厨房へオーダーを通されます。
出てくるお水も、此処はいつもレモンの一片が入れてあり、それだけでも爽やかさを感じます。
雰囲気はゆったりとしていて、お花がいつも活けてあり、それもまた心落ち着く思いです。
お客さんの大半が若い方で、その人達の話すおしゃべりの声で賑やかな店内も素敵ですが、此方のように照明も若干落としてあり、静かな趣も
否めません。
やがて出てきた紅茶は、白磁のティーポットとこれもまたお揃いの白磁の紅茶碗と共に運ばれて来ます。
ごゆっくりどうぞ、とお盆にそれらの茶器と共に置かれるお茶は、それだけで気持ちが豊かになる思いです。
そういえば、夏に息子の友人君が帰る前に美味しいかき氷が食べたいと言っていましたが、此処はそのかき氷も美味しいというのを、これもまた
書いていて思い出しました。
かき氷を食した後、頃合いになるとほうじ茶が出てくるのは言うまでもありません。
今度来た時は、誘ってみようかな?
でもその「次」の機会が冬ならば、そもそもかき氷は無いかもしれませんね;。
そんな店内で、久々にゆったりとした時間を過ごせました。


                                  
                                   


上の写真、これシャガールの版画です。
飾ってある場所は同じフロアの化粧室の前。
場所が場所だけに、よくよく注意しないとわからない場所かと思いますけれど。
以前からそうだったのでしょうけれど、一昨日初めて気がつきました:。
さり気なく飾ってあるところが何とも心憎い感じですね。
ちょっと楽しげな絵がこれまた素敵です。

お茶もしたし、帰ろうかなとエスカレータに乗ると、おや八階で何やら催し物が。
どうやら加賀、石川県の物産展があるようでどことなく華やかな気配?を感じ行ってみることにしました。
美味しそうな臭いも漂っておりましたけれど、やはり加賀百万石といわれ雅な雰囲気があり、金箔を施した細工物などが並べられたお店もあります。
そんな出店されたものを見ていきますと、絹織物を取り扱っておられる処がありました。
「牛首紬」と称し、ご存じの方には非常に珍重されている物のようです。
現在は石川県の県指定無形文化財とされているようですね。
自分自身、仕事で白衣や袴は着用致しますが、着物は着られません;;。
以前着付けを習い、一通りは着れるようにはなっておりましたけれど、着る機会がないと全く出来なくなっております;。
ましてや着物に関する知識など皆無といってもいいくらい、無知な自分です;。
それでも並べられた反物を拝見すると素朴ではありますけれど、どこか温かみのあるその織物に何とはなしに心惹かれるものがありました。
申すように知識など欠片も持ち合わせておらず、それ以上に懐も当然伴いませんのでただ眺めておるだけでした。
ですけれど、そこの社長さんと思しき温和な雰囲気を漂わせた男の方が、自分がちょうど展示されていた繭を見ておりますと話しかけてこられ
ました。
展示されていたのは普通の大きさ(といっても普通を知らないので何ともいえないのですけれど;)と少し大きめの繭で、その二つの繭の違いに
ついて丁寧にご説明下さいました。
通常は一匹の蚕が吐き出す糸から作る繭ですが、少し大きめの物は実はその中に雌雄二匹の蚕が入り、一個の繭を作っておるのだそうです。
このような繭を「玉繭」と呼ぶそうで、牛首紬はこの玉繭から作られるものだということでした。
普通は一本の糸から紡ぐものを、二匹が入った玉繭から糸を紡ぐ為、その分丈夫でになるとの事でした。
一本取りの糸で作るよりもその作業も難しくなり、それ故糸も絡まりやすく、そこがまた独特のネップ(節、糸のかたまり)になり、特徴でもある
とされているようです。
伝統技法に則りながらも現代の技術も取り入れて生産されており、その希少性が認められ今も世の人に愛される製品となっておられるようです。
自分自身、幾度も申しておりますけれど、その歴史や貴重な物には心動かされることろはありますけれど、手が出せる品物では当然ありません。
ですけれどこの玉繭そのものを使って、とても可愛い、まるで御守りのようなその名も「恋まゆ」と名付けられた品物を手にとってみました。
本来、くず繭とされて商品にならない玉繭をちょうど御守りのような小袋に入れ、玉繭とされている二匹の蚕にあやかり、恋が成就しますようにと
作られた商品のようでした。
「恋まゆ」と名付けられているように元々若いお嬢さん達に気軽に紬の良さをわかってもらう一つの手段として、また手軽なお土産物として手に
取って頂けるようにと作られたもののようですけれど、このお値段なら自分でも大丈夫;と思い一つを購入させて頂きました。
もちろんこの小袋の生地自体がこの貴重な牛首紬であることには違いなく、その光沢や手触りに心動かされたからでもありました。
尚、この玉繭となるのに中に入る蚕達、どうやら気の合った者同士でないといくら雌雄一対といっても中には入らないということがわかったのだ
そうです。
そんなところからも、この「恋まゆ」が作られた要因ともなったとのお話でしたよ。


                                  


一昨日、自分にしてみれば、いつになく散財;した感のある日でした。
といっても高々、何千円の金額です。
ですけれど、これでモヤモヤしていた心の憂さが少しでも晴れたのなら、自分にとっては上出来だな、とも感じられました。
昨日も申しました如く、良い方向へのエネルギーが回ってくれたのではと、これもまた思っております。
みやすく言えば、オバサンの無駄遣いに他ならないんですけれどね;。
それでも自分で自分に納得出来ておりますので、十分役に立つ買い物であったと自負する思いです。(エヘヘ;)


                                  


買い物もそうですけれど、自分の場合、普段接する機会の無い方と出会って話をするのがとても好きなのでは、とも今回感じました。
いつぞやの多賀井氏もそうですし、あの神戸の靴屋さんもそうでした。
(因みにその多賀井氏とは今よき友人?としてよくお話させて頂いております、あ、バラしちゃいましたね;)
その場に行かなければ当然お会い出来なかった方々ですけれど、そこでお会い出来たということ自体、何かのご縁があるのかもしれません。
素敵なご縁、広げて行ければと思います。



本日もこのブログへのお付き合い、有難うございました。
感謝申し上げます。
コメント
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