GWの初日。
徹夜明けで、そのまま朝8時の新幹線で京都へ。
中学・高校の部活の同期の結婚式へ。
その時間でも、新幹線は乗車率が100%を超えているのではないかと思うほどの混み具合。
徹夜明けで、京都まで立ち続けるのはさすがに厳しいと思い、グリーン車に乗る。
初めて乗ったけど、なんてことはない。
パーサーの態度が少し優しいだけ。
弁当を食べて、持ち込んだ本を数ページ読んだだけで、熟睡。
友達からの電話で起きる。
10:30に京都駅。
友達が待っていてくれて、
久しぶりの再会を味わうまもなく、挙式に滑り込むために走る。走る。走る。
その時間に、すぐに昔の感覚に戻る。
スーツを着て、少し大人ぶっている僕たちだったけど、
「またヒサオが遅れた」とか「ヒゲくらい剃れよ」とか言われている間に、
すぐに昔に戻った。
「お前、ハゲてきたなあ」
「腹が出すぎ」
とか、まだまだ26歳だけど、18歳のときに思い描いていた
「この中の誰かが結婚したとき」というシチュエーションが、
現実になっていることを楽しんでいた。
式も、披露宴も、2次会も、こじんまりとしていたけど、
温かくて、ジワッと来るいいものだった。
ほんと、こーいうのがいいなあ。
派手だったり、仕切りに気を使ったり、そーいうのは
本末転倒になったりするし。
中でも、新郎の弟(ジャズミュージシャン)と妹(音大生)のセッションは、
とても感動的だった。
みんな、泣いていたよ。
それで、3次会は朝まで、テニス部の仲間8人で飲み続けていた。
商社マンのSは、インドネシアから。
F1の研究員のKは、イギリスから。
建築家のTは、福岡から。
ぼくの東京なんて、近いもんだ。
みんなが、アイツの結婚を祝うためだけに来ていて、
京都のなんの変哲もない居酒屋で飲んで、ただ昔話。
誰も、変わっていないように思った。
ぼくも。
次に、この面子で会える日は来るだろうか。
もう、なかなか難しい気がする。
そう思った、帰りの新幹線。
そのとき、ぼくは不安になった。
「アイツは変わったな」とぼくに対して、みんな思っていたのかもれしないと。
自分では気がつかなくても、何かが漏れ出すように、
ぼくの体から、顔つきから、言葉から出てしまっていたら。
心は、届いたか。
国と国、過去と未来、男と女、親と子。
それぞれの間に、壁は存在している。
それを打ち砕くのは、一発の銃声ではない。
「バベル」
もう、時計の針は戻すことはできない。
どんな人生がよかったかなんて、分からない。
まだ何者でもなかったころのお互いを知っている連中と会うと、
今の自分の道が正しかったかどうかが不安になる。
でも、新幹線を降りて、品川の駅前でタバコを吸っていたとき、
女からのメールがあった。
「明日、やっぱり会えない」
会いたかったけど、仕方ない。
でも、君はぼくが結婚するときには、
たとえ、インドネシアにいても、イギリスにいても、
飛んできてくれるかい?
徹夜明けで、そのまま朝8時の新幹線で京都へ。
中学・高校の部活の同期の結婚式へ。
その時間でも、新幹線は乗車率が100%を超えているのではないかと思うほどの混み具合。
徹夜明けで、京都まで立ち続けるのはさすがに厳しいと思い、グリーン車に乗る。
初めて乗ったけど、なんてことはない。
パーサーの態度が少し優しいだけ。
弁当を食べて、持ち込んだ本を数ページ読んだだけで、熟睡。
友達からの電話で起きる。
10:30に京都駅。
友達が待っていてくれて、
久しぶりの再会を味わうまもなく、挙式に滑り込むために走る。走る。走る。
その時間に、すぐに昔の感覚に戻る。
スーツを着て、少し大人ぶっている僕たちだったけど、
「またヒサオが遅れた」とか「ヒゲくらい剃れよ」とか言われている間に、
すぐに昔に戻った。
「お前、ハゲてきたなあ」
「腹が出すぎ」
とか、まだまだ26歳だけど、18歳のときに思い描いていた
「この中の誰かが結婚したとき」というシチュエーションが、
現実になっていることを楽しんでいた。
式も、披露宴も、2次会も、こじんまりとしていたけど、
温かくて、ジワッと来るいいものだった。
ほんと、こーいうのがいいなあ。
派手だったり、仕切りに気を使ったり、そーいうのは
本末転倒になったりするし。
中でも、新郎の弟(ジャズミュージシャン)と妹(音大生)のセッションは、
とても感動的だった。
みんな、泣いていたよ。
それで、3次会は朝まで、テニス部の仲間8人で飲み続けていた。
商社マンのSは、インドネシアから。
F1の研究員のKは、イギリスから。
建築家のTは、福岡から。
ぼくの東京なんて、近いもんだ。
みんなが、アイツの結婚を祝うためだけに来ていて、
京都のなんの変哲もない居酒屋で飲んで、ただ昔話。
誰も、変わっていないように思った。
ぼくも。
次に、この面子で会える日は来るだろうか。
もう、なかなか難しい気がする。
そう思った、帰りの新幹線。
そのとき、ぼくは不安になった。
「アイツは変わったな」とぼくに対して、みんな思っていたのかもれしないと。
自分では気がつかなくても、何かが漏れ出すように、
ぼくの体から、顔つきから、言葉から出てしまっていたら。
心は、届いたか。
国と国、過去と未来、男と女、親と子。
それぞれの間に、壁は存在している。
それを打ち砕くのは、一発の銃声ではない。
「バベル」
もう、時計の針は戻すことはできない。
どんな人生がよかったかなんて、分からない。
まだ何者でもなかったころのお互いを知っている連中と会うと、
今の自分の道が正しかったかどうかが不安になる。
でも、新幹線を降りて、品川の駅前でタバコを吸っていたとき、
女からのメールがあった。
「明日、やっぱり会えない」
会いたかったけど、仕方ない。
でも、君はぼくが結婚するときには、
たとえ、インドネシアにいても、イギリスにいても、
飛んできてくれるかい?