Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

おいしいコーヒーの淹れ方

2004-08-22 20:14:06 | Life
 私の趣味は、主にエレクトロニクス関連に向けられている。
 その中で、もっとも異質な趣味の一つに、コーヒーを淹れると言うものがある。

 いつの頃からかはすでにわからないが、私はコーヒーを淹れるのが大好きになった。飲むのももちろん好きなのだが、なんだか淹れる方が楽しい。
 本日は30時間野球とか言う訳のわからない企画のおかげで、早朝3時から6時まで野球をやったため、朝時間が空いた。その時間を使ってとびきりおいしいコーヒーを作ろうと思い立った次第だ。
 今回は、今朝のコーヒーの淹れ方を紹介しようと思う。何かの参考になれば幸いである。

 まず最初に豆を炒る。今回の豆はもう酸化が始まってしまったのか、前回淹れたときに酸っぱくなり始めていた。そのため、軽く焦げ目が付くくらいにまんべんなく炒ってやった。
 あたりに豆の焦げる香ばしい香りと、コーヒー独特の香りが漂う。朝一番にかぐには最高の香りだ。自家製?の炭焼きコーヒーはこんな所でも楽しめる。

 豆を炒る傍らではポットでお湯を火に掛けておく。やっぱり炒りたて、挽きたてを戴かなくては! タイミングを外さないためにもお湯の準備は欠かせない。
 お湯は別に水道水でもかまわないと思う。ミネラルウオーターを使うのならば、事前によく振って、空気を入れておくといいようだ。・・・これは紅茶の話だったか。まあ、やっておいても損はない、かな。

 次にちょっと豆をさましてから豆をひく。
ちなみに私の使っている電動コーヒーミルは、メリタのセレクトグラインド。前にエイデンのポイントをいっぱいに使って買ったものだ。手動のミルも使っていたのだが、いかんせん疲れるし、時間もかかるので、今は棚の奥にしまってある。
 私はだいたい5秒くらいミルを回す。ミルの蓋をあけると、コーヒーの香りがいっぱいに漂ってくる。さあ、ドリッパーの準備をしなくては!

 ドリッパーはページの一番下にある、スターバックスのドリッパー&ポット。何気なく見に行った店頭で、ガラスのきれいな形と手頃な値段に参ってしまい、店員に言われるがまま購入してしまった一品。今では一番のお気に入りである。
 コーヒープレスも持ってはいるのだが、粉がどうしても濾しきれないので、最近はあまり使っていない。フィルターも使わないし、楽でおいしいんだけど。
 ドリッパーにポットから少しずつお湯を注ぐ。粉が水分を吸って広がり、褐色の液体がポットに落ちてゆく。タイミングを見計らって、お湯をつぎ足し、だいたい2杯分のところで注ぐのをやめた。

 ドリッパーをはずすとかぐわしい香りが漂う。いい出来だ。マグカップに注いでちょうど2杯分。ここはブラックで戴くことにしよう。
 おいしい。
 気になっていた酸味もほどよく押さえられ、濃い苦みと香りが、朝の頭にガツンと来た。缶では味わえない舌触りと、濃厚なのど越し。確かにさらりとはいかないが、ハンドメイドならではの野性味のある味だ。これだから自分で淹れるのはやめられない。

 所要時間は20分弱。道具だって、こだわらなければ3000円でもそろってしまう。何より、自分だけのコーヒーというものは、意外と感動するものだ。一度挑戦してみると、きっと新しい世界が見えてくること請け合いである。