散歩するなべさん

しょうがなくも所在なく散歩するなべさん。近頃野鳥に目覚めて鳥見お散歩の日々。病気もしたけど時には山歩きに物思い旅ね。

同室のおっちゃんは鳥名人、結石療養記3

2013-11-24 23:14:00 | 療養記

 

 


体力のこと、ぼちぼちではありますが、
休日だからといって、まだまだ遠出はかないませぬ。
でもって、深まる秋も、去り行く秋も、
そして訪れてくる冬枯れの情景も、
ごく近場のお散歩道で味わうのみでございます。

(信州の秋も京都の紅葉も今シーズンは無し。残念ね。)

 

散歩道の途上、住宅街にハクセキレイ。↓

 


入院時の同室の隣のベッドのおっちゃんは
なかなか楽しい方でありました。

胆のうに脾臓、肝臓の一部を切除する手術を行ったようですが、

「一日一度必ず熱が出る。」「お腹に水がたまる。」
「検査ばかりで、原因がわからん。」

と、あまり術後が良くなく、
ひと月ほどたっても退院のめどが立っておりません。
病院への不満をよくしゃべる69歳にもなる方でありますが、
どこか少年のようなところがあってやんちゃなおっちゃんであります。


話を聞いていると、これがうれしいことに
なかなかあなどりがたい鳥名人なのでありました。

「今年はもう鳥飼いも無しやな。今までずっとやってきたけど。」

千早の山中の住人であります。ちょっとさびしげに申します。

「子供の頃は学校から帰ると、兄貴に言いつけられて、鳥の餌作りやな。」
「フナをまず釣ってきて、そのフナを七輪で焼いてね、
それを潰して、それに米ぬかを混ぜて、きな粉をいくらいくら混ぜて、、、
とかね。そんなことばっかりやっとったね。」

「ルリビタキにジョウビタキ、それから秋になるとね、いろんな鳥が
渡りの途中で寄ったり、迷い込んだりするからね。今頃は楽しいよ。」

「ベニマシコという珍しい鳥も見たけど、あれはきれいな鳥やったね。」

私めがいまだ見ていない鳥さんの名前が次々と出てきて
なんだか聞いてるだけでわくわくするのでありました。

「鳥も、巣の遠いところに降り立って、それから巣に戻るんやけど、
カラスも賢くてね、たいがい巣を見つけよる。そいでも卵はとらへん。
卵がかえるのを待っとるねん。」

「まあ、ひな鳥がちゃんと育つということはまずないね。
たいがい、カラスにやられてしまうな。自然の摂理というかね。」


鳥を捕まえて、鳥かごで飼う、というのは
私らの子供のころ、年配のあんちゃんらがよくやっていたように思います。
目の前のおっちゃんはどうやらその時代の貴重な生き残りのようでありまして、
鳥さんの話になると次から次へといろんな話が出てきます。
やがて子供のころの、お酒やら煙草やら、
やんちゃな話にも広がってしまうのでありました。


そのおっちゃんも結局私より早く退院されたのですが、
万全の状態ではないはず。
千早の浄水場の管理の仕事に復帰できたかどうか。
十分養生していただいて、長生きしてもらいたいですね。

 

 

さてさて、おっちゃんに刺激を受けて、
退院後は近場の森の散歩に尚更いそしんでおるのですが、
カワセミはどっかへ引っ越した様子でありますし、
他の鳥さんも、なかなか色とりどりというわけにいかず、
何だか森の中はもう冬の侘しさへ向かっている雰囲気なのであります。

 


(やっぱり良い時期のひと月を逃したみたいですな。)


 

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肝内結石もありました、結石療養記2

2013-11-16 16:48:06 | 療養記

 

胆管に結石があるのは前からわかっておりました。
4年前、胃を3分の2切除する手術をやりましたが、
その後の術後検診で結石が見つかりました。

主治医はそのとき残念がって、苦い顔をしておりましたね。
胃の手術のときにわかっておれば一緒に切除できたからであります。

なべさんも胃を切ったばかりでまたまた開腹するのは
随分とためらうところがありましたので、

「痛むわわけでないので、様子見ましょうか。」

と申し出、とりあえずお互いの結論としたのでした。

 

今回、詰まった胆汁を抜き出す応急処置の後
そのまま入院が続いて、11日後の15日、
今度は胆管の出口に詰まった結石を切除する手術であります。

一般には内視鏡の方法があるようでありますが、
私めは胃を切除する手術をやっているため、
開腹の方法しかないようでありました。

 

手術の予想時間は3時間。ところが、
予想を超えて5時間かかったということです。

胆管に詰まった結石だけでなく、                                                             肝臓内の胆管にも結石が見つかり、手間取ったようであります。
詰まった結石はコレストロール系の黄色い石。
肝内のものは小さい黒い石がぱらぱらと何個もありました。
「まるで、エントツ掃除みたいだったよ。」
と、言いながら主治医がその石を見せてくれました。

 

それにしても3時間のはずが5時間にも伸びて、
待機していたなべ嫁さんは「何事か?」と
気が気でなかったでしょう。
「寿命が縮んだわ!」と申しておりました。
こちらは麻酔で全く意識がない最中の出来事で、
何ともまあ申し訳ないことでありました。

 

というわけで、私めの胆石は、しつこくも
肝内結石という事態にもなって、何ともはや
石には一生付きまとわれてしまいそうであります。
今度石が出来るときには
私め自身の寿命が尽きていることを
願うばかりでありますね。


(ところで、「肝内結石」をネットで調べると、
「難病指定」なんですって。wwっ。)

 

お散歩では、カワセミにはなかなか出会えません。
どこか引っ越してしまったのでしょうか?
おなじみのコゲラさんのドラミングが
森の中では静かに響いておりました。   ↓

 

 

 

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お仕事復帰の準備、それとキセキレイね

2013-11-12 22:19:19 | 日記


ひと月ぶりに職場へ出かけました。
さすがに大疲れで何だかくたくたになってしまいました。

                                                                                                                                                                                                                                      ブランクの間は職場の方々に大変お世話になって、
カバーしていただいたのですが、
それはそれで、カバーしていただいた内容を
あらかたなぞるだけで、結構大変でして、
本日はそれだけで精一杯でありました。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               でもって、明日から授業復帰ということであります。
生徒の顔を見れば、まあ、
ぼちぼち元気も出ることだと思っています。


相変わらず、少しの元気と、時間があれば、
近場の公園をお散歩しておるのですが、
退院後は少しもカワセミに遭遇できておりません。
まさかいなくなったのではと心配になったりもするのですが、
どうでしょうかね。

                                                                                   代わりに、このところ連日
キセキレイには良く出会っておりますので、
もう珍しくもないですが、キセキレイを追っかけみました。  ↓

 

 

 

 

 


キセキレイは、飛ぶ姿も綺麗ですし、
地面にも良く下りてきてくれます。
地中の虫を採餌しているのでしょう。

 

おっ、飛んでいる虫をゲットしました。 ↓

 

 

 

 


まあ、そのうちきっと、
カワセミにも出会えると思うのですが、
森の中のお散歩も段々寒くなってまいりました。

 

 

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命拾いだったかも・・・結石療養記1

2013-11-11 22:21:38 | 療養記

 

(今日のお散歩は寒うございました。)

 

まだまだお腹の患部は痛いのでありますが、
(今朝の急な冷え込みも傷に響きますよ。)
仕事量は少ない時間とはいえ、そろそろお仕事復帰でもあります。


ところで、やはり、今回の入院の件について、
いくつかのエピソードは記念というか、備忘録というか
少し簡略にでも記しておくべきかと思うのであります。

というわけで、ちょこっと今回の結石療養記ね。


いつもと違うお腹の痛みに耐えがたく
いつも通院している病院の救急外来に転がり込んだのは10月4日でした。


運よくというか、外科外来の主治医にうまくつながって、
CTの撮影、採血を行ってもらい、

「この痛みは、腸がねじれているか、結石やな~。」

と、言われました。

主治医がすばやかったのは、胆管結石の詰まりだと見当をつけて
金曜日の夕方、ぐずぐずしていたら散ってしまいそうな
専門のスタッフを手術室に集め、スタンバイさせたことでありました。

そうして採血のデータが「まちがいない、結石の炎症!」となったときに
手術室のスタッフにゴーサインを出したのであります。

CTの映像は胆汁の出口を結石で塞がれた総胆管がパンパンに
膨れ上がって今にも破裂せんばかりでありました。

応急手術は、この胆汁を急いで抜き出すために、
CTの写真を頼りにして、脇腹から大きな注射針を差し込んで
肝臓を貫いて、肝臓の中の胆管の入り口にまで到達させることでした。
勘を働かせてやる作業なので、3、4回刺されてうまくいったようでありましたね。
(たぶん、専門のスタッフの方だったろうと思います。)
そしてそこへ、そのままチューブを差し込んで、
とりあえず出口を失った胆汁を抜き出すことが出来たのであります。

この肝臓を貫いたチューブはいったん差し込むと
3週間は抜く訳にいかないということで、
この時点で最低3週間の入院は決定されてしまったのであります。


いずれにしても、あと数時間遅れていたら、胆管が破裂したり、
胆汁の細菌が体中を駆け巡って敗血症になったり、
と、どうやら死亡率20%の世界だったみたいであります。

といわけで、ちょっと命拾いだった、ということでしょうか。

(主治医の先生、感謝!!であります。)


さて、胆管の十二指腸への出口の所に石が詰まっているのですが、
この石はこの時点でまだそのままでありまして、
その本格手術はそれから11日後に残っているのでありました。

 

 


 

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そろりそろりとお散歩です

2013-11-08 21:51:28 | 療養記

 

 

退院したとはいえ、
動作のたびに患部が「痛ててぇ~」という
状態でありますので、
痛み止めを使いながらの自宅療養であります。


でもって、おそるおそるのそろりお散歩でありましたが、
もう近場の公園はいつの間にか黄昏ムードの、深まる秋。
ひと月間を完全にスルーしてしまって、ちょっと浦島太郎さんね。

(世間様からも随分ずれてしまったことでしょう。)

 

 

 

 


野鳥観察では、森の木の下でしばらくはじっとこらえて
いるかいないかわからないぐらいじっとしていると
近くの枝や、地面に鳥さんが降りてくるものなんですが、
これがなかなか根気と体力の要ることでありまして
まだまだ今回のお散歩はそこまでいきません。

 

 

 


軽く池の周りを素通りする程度でありますが、
この程度では残念ながら
カワセミさんにも遭遇は出来ませんですな。

それでもメジロさん(↑)とかキセキレイ(↓)には出会うことができたりしまして

 

 


まぁ、何にしろぼちぼちということでありますか。

(お仕事復帰もぼちぼちね。)

 

 

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緊急入院という事件でありました

2013-11-06 22:05:53 | 療養記

 

大変、大変、ご無沙汰してしまいました。
ひと月以上ものご無沙汰であります。


10月4日、痛い、痛いと転がり込んだ病院に
そのまま緊急入院してしまい、
応急手術と本格手術を2度もする羽目になってしまい、
11月6日の本日ようやく退院という事態になって、
ほぼひと月ぶりの娑婆の空気を吸わせていただいております。

 

とある日の病棟からの夕景。 ↓

 

胆管結石であります。胆石よりは少し複雑な手術になって
ちょっと手間取りました。(命拾いしたかも!?)


何の準備もない入院でしたので、pcからも隔離され
あちらこちらにご迷惑らご不審の思いやら与えてしまったようであります。


ご心配をおかけしました。
ありがとうございます。

 

たまには朝のこんなデザートも。 ↓

病院内にコンビニがあって便利でした。 ↓

 


夏から秋へ、ちょうど森の中では色々な渡りの鳥さんたちが
出現する時期のはずでありました。
秋の涸沢登山も予定しておりました。
一番良い季節のひと月を残念ながら逃してしまいましたね。


お仕事もご迷惑かけていますが、追々取り戻し、
鳥さんお散歩も療養方々再開し、
ブログも、ぼちぼちと復活させていきます。
この間の療養顛末も折に触れて記していきましょう。


でもって、娑婆に出てきた最初の夕食は


ちゃんこ鍋であります。  ↓

 

元気です。ありがとね。よろしくね。


 

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