CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】老荘の思想を読む

2018-01-13 19:03:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
老荘の思想を読む  作:舘野 正美

老子と荘子について、その成立と根幹について
解説をした本でありました
老子は、ココのところ読んできた本と
大きく変わることもなく、当たり前でありますけども、
老子の道について解説が詳しく、またひとつ
何かに近づいたんじゃないかと読み終えて思ったわけであります
この本では呼吸法とか、そういうところにも言及していて
思想哲学でありながら、修養修行を大切にする様なんかも書かれていて
なかなか興味深いのでありました

そして、一方の荘子について、
こちらは、かなりの長編なんだそうだが、
どうも後世に書き足された部分が多いとの由、
そのあたりを分解しながら、深層については
よく読めば、わかるといったところから
老子と通ずる部分や、荘子ならではとも思われる
寓話や物語によって語るそれこれなんかが紹介されていて
この話、どっかで聞いたことあったが、
荘子がもとだったのかと思わされたりしたのでありました

ただ、この本の冒頭で老子の言で語っている
知るものは語らず、知らぬものは語る
というそれが、まさに荘子に当てはまってしまうんじゃないか
そういう感じで、道について荘子があれこれと
説明を挑もうとしている部分について
賞賛を記していましたが、まぁ、書いてあるとおり
荘子本人も妄言の類として、しっくりきていなかったのでなかろうか
知らないから、言葉を尽くしてしまったんだろうかしらと
感じたのでありました

いずれも、道という生き方とも違う、
あるべき姿とも呼べるようなそれについて知らしめ
そこを辿ろうとすることへのヒントでもないが、
それこれの教訓が書かれているようで
ともかくも、そろそろ本編を読まないといけないかしらと
思ったりもしたのでありました