今日は午後からほぼずっと「あゆみ」にいました。
最近では家族の理解があって将棋しやすい環境になりました。
感謝です。なお、14日の支部名人戦三重県大会も参戦予定で
妻の了解を得ています。その意気に感じてがんばります。
今日はリーグ戦と遠方から来た方とのハイレベルな平手対局が
あったのですがそのネタはさておき、今日観戦していた将棋で、
驚愕ともいえる将棋があったので紹介します。対戦は今まで何度
か紹介している▲岡 道斎くん vs △西村 文登くんです。
岡くんが得意にしているゴキゲン中飛車の立ち上がりに西村くんは
飯島流引き角戦法の構え。この戦いで思い出すのは昨年の朝日アマ名
人戦三番勝負 清水上vs金内戦です。第3局は清水上氏が積極的に
▲5五歩△同歩▲同飛と指しましたが、この将棋の岡くんはもっと
積極的でした。
第1図からの指し手
▲5五歩 △同 歩
▲同 角 △5二金右
▲5四歩!
第1図からの▲5五歩はやや早い気もしますが積極的な動き。
△同歩に▲同角としたのが後々の狙いを秘めた手で普通の発想
なら▲7七角と決めさせられていることを考えると▲4八玉と
してから飛車で歩交換をして手順に▲5九飛という型を考える
ところです。△5二金右はごく自然な受けですが感想戦では
△5二歩!とでもしないと潰れかも?という意見さえ出ました。
それくらい以降の岡くんの攻めは見事でした。
第2図からの指し手
△6二銀? ▲7七桂!
△6二銀も自然に見えましたが敗着か?とも思える手で
それを咎めた▲7七桂が見事な発想でした。この桂馬を跳
ねるための▲5五角だったんですね。三段跳びが約束され
先手優勢。とはいってもまだたかが銀桂交換だけで難しい
と僕も思っていましたが...
第3図からの指し手
△3一角
▲6五桂 △6四歩
▲5三桂成 △同 銀
▲同歩成 △同 角
▲4八玉 △5四歩
▲7七角 △6三金
▲2二銀
となって今度は飯島流△3二銀型の弱点をつかれて
しまいました。途中では△3一金とか▲2二銀を防ぐ
手もなくはなかったのですがあまりにつらい形ですよ
ね。その受けさえ許さない指し方として▲4八玉のと
ころでいきなり▲2二銀もありそうです。
以下、数手で西村くん投了。
感想戦で△6二銀の代わりに△3一角を検討しました。
桂馬を跳ねさせないよう△6四歩と突く対策をしてみま
したが単純に▲6六歩~6五歩で受けが難しいのには驚
きでした。【下図】
第5図で△5四金には▲6四角!ですね。
何かうまい受けがあるのかもしれませんが私たちの頭
では有効な対策はありませんでした。この飯島流はあま
り指す人がいないので(僕も居飛車党ですが指したこと
はないです)参考になるかどうかはわかりませんが、
プロが本まで出している戦法、それも朝日アマ名人戦と
いう大舞台で指された戦法がこれだけ短手数で木っ端微
塵に攻め潰されたのを見て驚愕でした。
ご意見などがありましたらどうぞ。というか後手を持
ってこの岡流速攻を逆に受け潰す気概のある方のコメン
トお待ちしています。
最近では家族の理解があって将棋しやすい環境になりました。
感謝です。なお、14日の支部名人戦三重県大会も参戦予定で
妻の了解を得ています。その意気に感じてがんばります。
今日はリーグ戦と遠方から来た方とのハイレベルな平手対局が
あったのですがそのネタはさておき、今日観戦していた将棋で、
驚愕ともいえる将棋があったので紹介します。対戦は今まで何度
か紹介している▲岡 道斎くん vs △西村 文登くんです。
岡くんが得意にしているゴキゲン中飛車の立ち上がりに西村くんは
飯島流引き角戦法の構え。この戦いで思い出すのは昨年の朝日アマ名
人戦三番勝負 清水上vs金内戦です。第3局は清水上氏が積極的に
▲5五歩△同歩▲同飛と指しましたが、この将棋の岡くんはもっと
積極的でした。
第1図からの指し手
▲5五歩 △同 歩
▲同 角 △5二金右
▲5四歩!
第1図からの▲5五歩はやや早い気もしますが積極的な動き。
△同歩に▲同角としたのが後々の狙いを秘めた手で普通の発想
なら▲7七角と決めさせられていることを考えると▲4八玉と
してから飛車で歩交換をして手順に▲5九飛という型を考える
ところです。△5二金右はごく自然な受けですが感想戦では
△5二歩!とでもしないと潰れかも?という意見さえ出ました。
それくらい以降の岡くんの攻めは見事でした。
第2図からの指し手
△6二銀? ▲7七桂!
△6二銀も自然に見えましたが敗着か?とも思える手で
それを咎めた▲7七桂が見事な発想でした。この桂馬を跳
ねるための▲5五角だったんですね。三段跳びが約束され
先手優勢。とはいってもまだたかが銀桂交換だけで難しい
と僕も思っていましたが...
第3図からの指し手
△3一角
▲6五桂 △6四歩
▲5三桂成 △同 銀
▲同歩成 △同 角
▲4八玉 △5四歩
▲7七角 △6三金
▲2二銀
となって今度は飯島流△3二銀型の弱点をつかれて
しまいました。途中では△3一金とか▲2二銀を防ぐ
手もなくはなかったのですがあまりにつらい形ですよ
ね。その受けさえ許さない指し方として▲4八玉のと
ころでいきなり▲2二銀もありそうです。
以下、数手で西村くん投了。
感想戦で△6二銀の代わりに△3一角を検討しました。
桂馬を跳ねさせないよう△6四歩と突く対策をしてみま
したが単純に▲6六歩~6五歩で受けが難しいのには驚
きでした。【下図】
第5図で△5四金には▲6四角!ですね。
何かうまい受けがあるのかもしれませんが私たちの頭
では有効な対策はありませんでした。この飯島流はあま
り指す人がいないので(僕も居飛車党ですが指したこと
はないです)参考になるかどうかはわかりませんが、
プロが本まで出している戦法、それも朝日アマ名人戦と
いう大舞台で指された戦法がこれだけ短手数で木っ端微
塵に攻め潰されたのを見て驚愕でした。
ご意見などがありましたらどうぞ。というか後手を持
ってこの岡流速攻を逆に受け潰す気概のある方のコメン
トお待ちしています。
局面が落ち着くようだったら、△4二金寄以下は△2四歩△2三銀△3二金上△4一王△3一王△3四歩という感じでしょうか。先手も急戦形できたのですから、飯島流の駒組みにこだわる必要もないかと思われます。
私流ですが、こんなんでいかがでしょうか(^_^;)
△4二金寄~△5二歩ですかあ。
ちょっと思いつかない発想ですねえ。
確かに先手陣は伸びすぎているので飯島流にこだわらないのがいいと思っていたのですが後の駒組み手順も参考になります!
ありがとうございました。
仕掛けは無理筋。だと思う。引き角側が飛車先保留して銀上がりを決めてたらこの筋は指し過ぎぽいし。桂馬跳ねてからも居飛車がうまく受ければ一局?
あれから西村君との検討で△3二銀のところで手堅く△6二銀~△5二金右としてからなら急攻はなさそうということでした。
△3一角と引いてからなら▲7七桂に対して確かに△6四歩という手もありますね。
慎重に駒組みすれば後手も指せそうですよね。
今でもこの記事が人気記事となっていますね。
まず、42金寄りは66角から駒組みを進めれば振り飛車がいいと思います。
52金に替えて52歩は記事の通り、普通に駒組みされて後手作戦負けが濃厚です。
GPS将棋に読ませたら、52金右で、42玉を推していました。つまり、引き角ではなく、左美濃のように駒組みを進めるわけです。しかし、その後ソフト同士で対戦させてみると、振り飛車が普通に駒組みし、左銀を56に持っていく感じでだいたい7割は振り飛車が勝っていました。だから、後手番ではこの駒組みはしにくいのではと思います。先手番ならこの形での引き角は充分成立すると思います。
こんな昔に書いた記事が人気とは...
やはりこういう定跡っぽいのがウケるんですかね。
今後の記事作成の参考にします。
中飛車に飯島流はちょっと組みにくいんですかね。
先手なら初手▲2六歩となるだけに矢倉党との相性が悪くこれもなかなか使いづらいかも。
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1098778680
他にもプロ棋戦で先手中飛車に短手数で引き角側が破れた将棋があります。
先手ノーマル四間には有力という考えもみましたが、私やkengoさんなら急戦のほうが勝率いいですよね^_^;
でもこうやって序盤からいろいろ対策を考えてみるのは楽しいですね。
参考棋譜ありがとうございます
高崎五段が岡君そっくりの指し方をしていのは驚きですね。
そうなると先手中飛車に対する居飛車側の対策が狭く悩ましくもあります。
自分は今はなんとか郷田流をやっていますが...
具体的には引き角にせずに42玉と上がり、右銀を53に持ってきて32の銀を44歩から43銀と活用して、中央を厚くする感じです。
floodgateの棋譜を検索したらそういう指し方がありました。ただ局数は少なかったですし、強豪ソフトの棋譜はあまりなかったですね。
現状は他の有力な対抗策である郷田流、一直線穴熊、相振り飛車のほうが戦えるという認識があるのだと思います。
余談ですが、この仕掛けは香落ちなら7七桂と跳ねた形が将来、端が薄くなるので少し指しにくいかもしれないですね。
上手がどの筋に飛車を振っても下手は引き角が有力だと思います。