昨日は榊原温泉「白雲荘」にて三重県内の将棋(酒?麻雀?)
好きが集まり宴席から将棋・麻雀タイムまで楽しいひとときを過ご
してきました。
三重県の将棋界は大まかに北勢(四日市市中心)中勢(津市中心)
南勢(伊勢市中心)伊賀(伊賀市中心)と分かれており南勢の将棋
好きは意外とグループでの宴席というのはありませんでした。
今回は中勢地区のメンバーが音頭を取っていただいてその会に
南勢地区のメンバーが参加させていただきました。こういう地区
を越えての交流というのも初めてでした。
普段、大会では対戦したり顔合わせしているのですが、大会だと
どうしても勝負かかったピリピリしたムードもあるので、こうして
無礼講でお酒交じりのリラックスした会をやっていただき本当に楽
しかったです。幹事の今井さん、ありがとうございました。
ちなみに僕はその日に車で帰らなくてはならなかったのでお酒は
飲めませんでした(スイマセン)来年はぜひ伊勢で開催してお酒で
リベンジしたいと思います。
さて、宴席の後ミニ将棋大会を開催。約半数が酒も入りハイテン
ションな空気の中(井口氏はグテングテンでした)堀氏(ほどよい
酒量)との決勝戦。
▲堀 △河村
初手から
▲7六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩 ▲7七角 △5四歩 ▲8八飛 △4二玉
▲7六歩△8四歩▲5六歩スタートで5筋の位を許さないと
先手向かい飛車の変化も出てくる。少し前に鈴木八段が得意と
している指し方で島ノートにも詳しく載っている。
ここからの堀氏の指し方にはうならされた。
第1図からの指し手
▲6八銀 △3二玉 ▲8六歩
▲6八銀と王手飛車の筋を消されたのでこちらも△3二玉と
寄りこれで急戦で潰される変化はなくなったなと思いきや、こ
こで▲8六歩の仕掛けには驚いた。
こちらとしては飛車にヒモがついているので難なく対応でき
るかと思いきや...これがなかなか容易ではない。
第2図からの指し手
△8六同歩 ▲同角 △3四歩 ▲7七桂 △7四歩 ▲8四歩
こちらも△3四歩から△7四歩と妥協なく指す。ちなみに
△7四歩を怠ると▲8三歩から▲7五角で先手の形がよくな
ると判断。最終手では▲8三歩を予想していてそれなら△5二飛
で先手の攻めの継続は難しいだろうと思っていたら...
そこへ▲8四歩が飛んできた。当然とはいえこれが好手で
再び小考に沈む。飛車の素抜きと単に▲5三角成とされる両
狙いがあってすでに後手不利?
以降は次回になるが、この将棋でさらに驚いたのがこの手順は
堀氏にとって研究手順でもなんでもなく思いつきで指していたこ
と。ただ、この変化は後で考えても有効な対策は思いつかない。
自分に酒が入っていたら速攻で潰されていただろう。この▲6八銀
~▲8六歩はプロでも盲点の仕掛けかもしれない。
この将棋、最後は面白い結末となります。お楽しみに~