Kengoの将棋 実戦・研究ノート

私、Kengoが普段指している将棋や研究したことなどを書いていきます。

将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会 東海大会

2012-10-28 22:55:07 | 日記
昨日は恒例の「将棋日本シリーズテーブルマークこども大会」でした。
JT杯として定着していただけにあれ?って感じですがまあそのうちに
慣れるでしょう。

今回は次の日に「アマ王将戦 東海大会」が組まれていたので名古屋駅に宿を
とって参戦でした。

隆雅にとって低学年の部では最後の大会になるので少しだけ気合いが入って
いた。今回はわりと将棋の内容が見える位置にいたので一局一局見ていたが
非常に落ち着いていていい感じだった。すんなり予選も通過して1回戦2回戦
も楽勝でクリアして迎えた3回戦。局面は部分的に違うかもしれないが、
こんな感じになった。

ここで▲同香といつも取っていてここでも取ったのだがこれは事前ケアして
おくべきだった。以下、棒銀も捌かれ9筋にと金も作られるはで一気に必敗に。
しかし最後まであきらめずに粘る粘る...
そしたら最後の最後、やっと逆転して相手の王様が一手詰みの局面に...
その手を指そうとした瞬間、隆雅が「あっ」という無念の表情。

そう時間が切れてしまったのだ...

あと一手が指せていれば...あと10秒、いやあと5秒あれば...

隆雅自身、こんなに一手の重みを感じたのは、はじめてだろう。
しばらく放心状態で次に出てくるのは「もう帰りたい」の言葉だけ...
恐らくまさか自分がこんなに早く負けると思ってなくてその場を
去りたかったんだろう。友達に「負けた」と言いたくない。

そこを自分は何度もいい聞かせた。
「将棋に負けてもう帰りたいと思ったことなんてパパも数え切れないくらいあるよ。
でも最後までいれる時はいつもちゃんといたよ。友達もまだ残っているし、最後には
羽生さんと康光さんの将棋もあるだろう。それに明日も大会があるんだよ。」

ちょっとしてようやく落ち着いてきたのか、それでもしょんぼりしながら会場を
ウロウロ...周りの将棋も見ているやら見ていないやら...

対象的に隆雅の周囲は快進撃を続ける。
あゆみでの弟分でまだ1年生の佐々木優綺君があれよあれよと準決勝に。
これはステージか?と思った直前で敗れるも1年生でこの成績は立派の一言。
井上先生もさぞ喜ぶことだろう。

高学年はもはや「偉大なお兄ちゃん」になってしまった倉敷王将の中西悠真君が
順当に決勝ステージへ。相手はもはや悠真君の永遠のライバルと言っても過言で
ない伊藤裕紀君。少し前に四日市レーティングで当たった時、非常に強さを感じ
ていたので今まで対戦成績は圧倒的に悠真君がいいもののこれはわからないと
思っていた。

将棋は悠真君得意のゴキゲン中飛車に対して中盤の入口から裕紀君が強襲をかける。
悠真君がうまくいなしながら反撃に転じようとするが、裕紀君の踏み込みがそれを
上回った。鋭い攻めから一気に悠真君の玉を寄せ見事優勝!

途中、大会が進行しているときにたまたま二人が一緒にいるところで話したとき、
「二人の熱い戦いをステージで見せてくれよ!」といったがそれ以上の内容に
感動した。この三重県の二人が今後どこまで成長するか楽しみです。
おめでとう!裕紀君!

メインイベントの羽生vs佐藤康も面白い将棋だった。
ちょっと攻めが切れ気味かなと思ったところから羽生さんがうまーく食いつき
最後はギリギリ羽生玉が詰まずに勝ちとなる。
この時は隆雅も優綺君一家に交じって機嫌よく観戦していた。
恒例の勝利者握手も終わった時、隆雅と顔を合わせて一言。
「ふわふわの手やったねえ!」

そのまま名古屋に泊まり今日はアマ王将戦に参加。
自分はなんとか予選は抜けるも一回戦であっさり負け。
うーん、不甲斐ない...

隆雅は昨日のリベンジの想いが強かったのか、C級小学生の部を全勝で抜けた。
なんとか昨日の一矢を報いたと言った感じでちょっと満足したみたい。
これを糧にこれからもがんばって欲しいです。

盛りだくさんの二日間が終わりました。
昨年のレポートと違い、息子以外は一部の上位進出者しか紹介できずすいません。
いつもながら思いつくままの駄文を失礼して終わります。

西日本将棋道場対抗戦

2012-10-14 22:29:01 | 日記
今日は西日本将棋道場対抗戦に芦屋まで行ってきました。

朝5時20分起きでさきほど夜8時20分に着いたので延べ15時間ですかあ。
疲れた~ と思いきやそんなに疲れていないのは不思議。
それだけ充実していたんですねえ。

結果は準優勝(14チーム中)
4Rで優勝候補の東山将棋クラブAを倒して単独全勝になるも、
魔の最終Rで痛恨の敗戦。惜しくも届かずでした。

でも、今回は星の助け合いもあっていい雰囲気でした。
自分が途中2連敗した時も若手の二人が両方助けてくれましたし。
この二人(高木君、悠真君)がいてくれて本当に感謝しています。
あと、最強のマネージャー・悠真君のお母さんは陰の功労者です。

また、対戦相手のみなさまも気軽に声をかけていただきありがとうございます。
中でもこのつたないブログの読者の方もおられたみたいで...
関西の方にも読まれているかと思うと、すごく嬉しかったですね。

ドキュメント形式で1日を追うのは明日以降にします。
なんとかかろうじて棋譜の整理も終わったので。
(終盤忘れてしまったのも多々ありますが)

みなさん、今日も一日おつかれさまでした~

またもや四日市レーティング、今回は爆敗

2012-10-08 20:18:41 | 日記
今日も柳の下にドジョウがもう一匹いるかな?
と四日市レーティングに息子と行ってきました。

結果は第1Rに爆敗して2位。
それも完全に他力だったので完全に運だけだった。

後手番だったので横歩を誘ったものの避けられ相掛かりに。
ちょっと前に御徒町で指したときもこれで完敗を喫している。
これはこの形の準備をもっとしっかりしないと。

この△2四角がその場の思いつき。
意味はなんとしても▲3五銀の進出を許さないということだが、先手はそれでも▲2五飛と進出狙い。
以下は端桂を跳ねて飛車と角を刺し違えてくる。
この強襲は一目残せそうと思っていたが。

上図の▲3三角打ち込みから下図の▲6二銀成まで進んで真っ青に。
当初は△4二銀で受かると思っていたが、▲4二同角成△同金▲2二銀で受けなしに
なるのに気付いたからだ。
そこで時間切迫の中、△1五角と非常手段に。

先手の疑問手もあり、詰むや詰まざるやの局面になった。
今、▲2九金と飛車を取られたので詰ませるしかない。
以下、△6九銀から詰ましにいく。

自然だろうと思って指した△8八金が失着。
正着は△8七金だった。

以下▲6九玉△7八金打▲5八玉△6八金▲同玉のときに△7七金と取れる。
▲同玉の一手に△6五桂以下詰み。


終盤での勝ち筋を逃しての初戦負けは相当こたえたが、なんとか一戦一戦勝ち
最終戦は蓮斗君と。

横歩取り△4五角戦法はたまに指されるが逃げるわけにもいかない。
それにしてもこの▲3九金打という手は知っていないと指せない。
定跡の有難みを感じた瞬間だった。
あとは2手スキで迫ればよくわかりやすくなった。

この戦型は落とし穴が多く気が抜けないが、丹念に読むことで終盤が強くなると思う。
決して逃げないでいこう。

とはいえ、前回の最終戦といい今日の1局目といい、終盤に課題があるのは明らか。
もっと終盤を強化したい。