Kengoの将棋 実戦・研究ノート

私、Kengoが普段指している将棋や研究したことなどを書いていきます。

将棋倶楽部24名人戦 本戦第1週

2010-02-22 00:20:56 | 日記
今週末から将棋倶楽部24名人戦の本戦が始まりました。

あらためて30人リーグに組み直して予選と同じく6週間
戦います。やはり60人の時に比べてのんびりムードですね。

金曜日は飲み会で欠席しましたが、土曜日曜と指して3勝3敗。

うーん、なんというか...

今日の最終局はなんか気分悪い負け方でしたので紹介します。


後手でいきなり初手△4二銀。
こちらにすんなり飛車先を切らせおまけに△2二金型を作る。
どうみても損な指し方に呆然。

後手の銀は6四に上がってくるのかと思いきや△4四銀。
こちらは4筋を伸ばして4五でガッチャン銀。

相手が強引に横歩を取ってから戦線拡大し自分が筋とばかりに
反撃の▲4四歩を突いたところ小考で△3三金!
以下▲4三歩成△同金▲2六飛打と王手飛車の備えをしながら縦
の二枚飛車を打ったが結果論だがもう一回▲4四歩と叩いてから
やるべきだった。

成銀をはずした後、△5三角と飛車に狙いをつけて妥協なく
▲4六飛と回ったがさらにそこから強気に△6四角!
以下、▲4三銀から攻めていったもののぎりぎりで切らされ
負けてしまった。

巻末に全棋譜を紹介しますが、この後手、点数こそ2250点くらい
ですが、序盤のおちょくった指し方といい駒がぶつかった後の緻
密な読みといい、最後の難解な詰みをしっかり読み切るあたり
間違いなくプロか奨励会ですね。それでもえらくタチが悪いです。
全力でぶつかる将棋倶楽部24名人戦の趣旨に完全に反しています。

それを負けてしまう僕も悪いのですが、この後少しまだ12時まで
時間があったのですがとても指す気にはなれませんでした。

もっと力をつけてこのような相手をねじ伏せたいです。

開始日時:2010/02/21 22:40:52
棋戦:名人戦対局室
手合割:平手  
先手:私
後手:相手
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:02/00:00:02)
2 4二銀(31) ( 0:04/00:00:04)
3 2六歩(27) ( 0:09/00:00:11)
4 3二金(41) ( 0:03/00:00:07)
5 2五歩(26) ( 0:02/00:00:13)
6 4一玉(51) ( 0:03/00:00:10)
7 2四歩(25) ( 0:02/00:00:15)
8 同 歩(23) ( 0:01/00:00:11)
9 同 飛(28) ( 0:02/00:00:17)
10 2三歩打 ( 0:03/00:00:14)
11 2八飛(24) ( 0:01/00:00:18)
12 6二銀(71) ( 0:07/00:00:21)
13 3八銀(39) ( 0:02/00:00:20)
14 3一角(22) ( 0:04/00:00:25)
15 2七銀(38) ( 0:09/00:00:29)
16 2二金(32) ( 0:02/00:00:27)
17 3六銀(27) ( 0:35/00:01:04)
18 8四歩(83) ( 0:15/00:00:42)
19 7八銀(79) ( 0:27/00:01:31)
20 8五歩(84) ( 0:04/00:00:46)
21 7七銀(78) ( 0:03/00:01:34)
22 5四歩(53) ( 0:03/00:00:49)
23 7八金(69) ( 0:04/00:01:38)
24 5三銀(42) ( 0:04/00:00:53)
25 6九玉(59) ( 0:46/00:02:24)
26 7四歩(73) ( 0:06/00:00:59)
27 5八金(49) ( 1:08/00:03:32)
28 4四銀(53) ( 0:26/00:01:25)
29 4六歩(47) ( 0:14/00:03:46)
30 3四歩(33) ( 0:22/00:01:47)
31 4五銀(36) ( 0:17/00:04:03)
32 同 銀(44) ( 0:16/00:02:03)
33 同 歩(46) ( 0:03/00:04:06)
34 3二玉(41) ( 0:12/00:02:15)
35 6八銀(77) ( 2:33/00:06:39)
36 8六歩(85) ( 0:34/00:02:49)
37 同 歩(87) ( 0:06/00:06:45)
38 同 飛(82) ( 0:04/00:02:53)
39 8七歩打 ( 1:38/00:08:23)
40 7六飛(86) ( 0:06/00:02:59)
41 6六角(88) ( 1:51/00:10:14)
42 8六歩打 ( 0:21/00:03:20)
43 7七銀(68) ( 0:12/00:10:26)
44 6六飛(76) ( 0:06/00:03:26)
45 同 歩(67) ( 0:02/00:10:28)
46 8七歩成(86) ( 0:14/00:03:40)
47 同 金(78) ( 0:02/00:10:30)
48 4九銀打 ( 0:37/00:04:17)
49 6八金(58) ( 0:55/00:11:25)
50 8六歩打 ( 0:23/00:04:40)
51 同 銀(77) ( 0:27/00:11:52)
52 3八銀成(49) ( 0:05/00:04:45)
53 2七飛(28) ( 1:15/00:13:07)
54 2九成銀(38) ( 0:22/00:05:07)
55 4四歩(45) ( 0:35/00:13:42)
56 3三金(22) ( 0:32/00:05:39)
57 4三歩成(44) ( 2:11/00:15:53)
58 同 金(33) ( 0:06/00:05:45)
59 2六飛打 ( 0:57/00:16:50)
60 3三金(43) ( 0:27/00:06:12)
61 2九飛(27) ( 0:53/00:17:43)
62 5三角(31) ( 0:22/00:06:34)
63 4六飛(26) ( 0:55/00:18:38)
64 6四角(53) ( 0:50/00:07:24)
65 4三銀打 ( 0:54/00:19:32)
66 2二玉(32) ( 0:18/00:07:42)
67 4九飛(46) ( 0:59/00:20:31)
68 4七歩打 ( 0:33/00:08:15)
69 5四銀成(43) ( 0:52/00:21:23)
70 3七角成(64) ( 0:09/00:08:24)
71 4四銀打 ( 0:41/00:22:04)
72 4八歩成(47) ( 1:05/00:09:29)
73 3三銀成(44) ( 0:22/00:22:26)
74 同 桂(21) ( 0:05/00:09:34)
75 4三成銀(54) ( 0:55/00:23:21)
76 3二銀打 ( 0:06/00:09:40)
77 同 成銀(43) ( 0:53/00:24:14)
78 同 玉(22) ( 0:06/00:09:46)
79 4四歩打 ( 0:53/00:25:07)
80 4九と(48) ( 1:00/00:10:46)
81 2一銀打 ( 0:52/00:25:59)
82 4一玉(32) ( 0:33/00:11:19)
83 2三飛成(29) ( 0:54/00:26:53)
84 5九馬(37) ( 0:27/00:11:46)
85 7九玉(69) ( 0:49/00:27:42)
86 6八馬(59) ( 2:00/00:13:46)
87 同 玉(79) ( 0:02/00:27:44)
88 5九角打 ( 0:02/00:13:48)
89 6七玉(68) ( 0:01/00:27:45)
90 7八銀打 ( 0:03/00:13:51)
91 5六玉(67) ( 0:55/00:28:40)
92 3六飛打 ( 1:34/00:15:25)
93 6五玉(56) ( 0:54/00:29:34)
94 3五飛(36) ( 0:06/00:15:31)
95 5五角打 ( 0:54/00:30:28)
96 同 飛(35) ( 0:32/00:16:03)
97 同 玉(65) ( 0:03/00:30:31)
98 6四金打 ( 0:04/00:16:07)
99 4六玉(55) ( 0:52/00:31:23)
100 5四桂打 ( 0:17/00:16:24)
101 3六玉(46) ( 0:44/00:32:07)
102 4五角打 ( 0:09/00:16:33)
103 投了 ( 0:06/00:32:13)
まで102手で後手の勝ち

支部名人戦、三重県大会決勝

2010-02-17 21:52:47 | 日記
先日の支部名人戦三重県大会決勝の棋譜が「あゆみ」で管理
されていたのでいただいてきました。稲葉氏の強さは言うま
でもありませんが山中君も持ち味を出した熱戦だったです。

先手山中君の得意な角交換中飛車に対して稲葉氏は玉頭の
位を取る。その位に反発して山中君が飛車を3筋に展開し
て攻勢をかけたのがよく中盤はやや山中君ペースに。

▲3三歩と打ったのが好手で取るのは▲3六銀で当たりが
きつくなるとみて稲葉氏△2二玉だがそれでも▲3六銀と
快調に進撃。尚、感想戦によると▲3三歩と打たずに単に
▲3六銀なら△3三歩と打つつもりだったとのこと。なる
ほどお。

以後、稲葉氏は△6六角~△4六銀と反撃。山中君はひた
すら3筋特攻をするが▲3二銀に△3一歩とノータイム
(2秒くらいで指された)で打たれて攻め足を止められたか?

第3図は投了図。結局手堅くまとめて終わってみれば稲葉氏
快勝。山中君もらしい将棋で粘ったが及ばなかったです。

三重県もこうして全国でもいい位置を目指せる若手が育って
きました。おじさんパワーでそれに負けないようついていき
ます。

最後にkif形式で棋譜を載せておきます。
# ---- Kifu for Windows V6.10 棋譜ファイル ----
開始日時:2010/02/14(日) 00:00:00
棋戦:支部名人戦三重県大会決勝
戦型:中飛車
持ち時間:30分+30秒
場所:船江会館
手合割:平手  
先手:山中 裕樹
後手:稲葉 聡
手数----指手---------消費時間--
1 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00)
2 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
3 5八飛(28) ( 0:00/00:00:00)
4 5四歩(53) ( 0:00/00:00:00)
5 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00)
6 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00)
7 4八玉(59) ( 0:00/00:00:00)
8 4二玉(51) ( 0:00/00:00:00)
9 3八玉(48) ( 0:00/00:00:00)
10 5三銀(62) ( 0:00/00:00:00)
11 2二角成(88) ( 0:00/00:00:00)
12 同 銀(31) ( 0:00/00:00:00)
13 1六歩(17) ( 0:00/00:00:00)
14 1四歩(13) ( 0:00/00:00:00)
15 2八玉(38) ( 0:00/00:00:00)
16 6四銀(53) ( 0:00/00:00:00)
17 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00)
18 3二玉(42) ( 0:00/00:00:00)
19 3八銀(39) ( 0:00/00:00:00)
20 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)
21 7七銀(68) ( 0:00/00:00:00)
22 8五歩(84) ( 0:00/00:00:00)
23 6六歩(67) ( 0:00/00:00:00)
24 3三銀(22) ( 0:00/00:00:00)
25 6八金(69) ( 0:00/00:00:00)
26 4二金(41) ( 0:00/00:00:00)
27 5九飛(58) ( 0:00/00:00:00)
28 3五歩(34) ( 0:00/00:00:00)
29 4六歩(47) ( 0:00/00:00:00)
30 3四銀(33) ( 0:00/00:00:00)
31 4七銀(38) ( 0:00/00:00:00)
32 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00)
33 4八金(49) ( 0:00/00:00:00)
34 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00)
35 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00)
36 同 歩(35) ( 0:00/00:00:00)
37 3九飛(59) ( 0:00/00:00:00)
38 7五歩(74) ( 0:00/00:00:00)
39 同 歩(76) ( 0:00/00:00:00)
40 同 銀(64) ( 0:00/00:00:00)
41 5五歩(56) ( 0:00/00:00:00)
42 7六歩打 ( 0:00/00:00:00)
43 8八銀(77) ( 0:00/00:00:00)
44 6六銀(75) ( 0:00/00:00:00)
45 5四歩(55) ( 0:00/00:00:00)
46 5五銀(66) ( 0:00/00:00:00)
47 5七金(68) ( 0:00/00:00:00)
48 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00)
49 3三歩打 ( 0:00/00:00:00)
50 2二玉(32) ( 0:00/00:00:00)
51 3六銀(47) ( 0:00/00:00:00)
52 5六歩打 ( 0:00/00:00:00)
53 4七金(57) ( 0:00/00:00:00)
54 6六角打 ( 0:00/00:00:00)
55 3五銀(36) ( 0:00/00:00:00)
56 4三銀(34) ( 0:00/00:00:00)
57 3四銀(35) ( 0:00/00:00:00)
58 同 銀(43) ( 0:00/00:00:00)
59 同 飛(39) ( 0:00/00:00:00)
60 4三銀打 ( 0:00/00:00:00)
61 3九飛(34) ( 0:00/00:00:00)
62 4六銀(55) ( 0:00/00:00:00)
63 3二銀打 ( 0:00/00:00:00)
64 3一歩打 ( 0:00/00:00:00)
65 4三銀成(32) ( 0:00/00:00:00)
66 同 金(42) ( 0:00/00:00:00)
67 6九飛(39) ( 0:00/00:00:00)
68 4七銀成(46) ( 0:00/00:00:00)
69 同 金(48) ( 0:00/00:00:00)
70 8八角成(66) ( 0:00/00:00:00)
71 6三飛成(69) ( 0:00/00:00:00)
72 5二銀打 ( 0:00/00:00:00)
73 6八龍(63) ( 0:00/00:00:00)
74 9九馬(88) ( 0:00/00:00:00)
75 5三歩成(54) ( 0:00/00:00:00)
76 同 金(43) ( 0:00/00:00:00)
77 4二銀打 ( 0:00/00:00:00)
78 5五馬(99) ( 0:00/00:00:00)
79 3七角打 ( 0:00/00:00:00)
80 同 馬(55) ( 0:00/00:00:00)
81 同 桂(29) ( 0:00/00:00:00)
82 6七歩打 ( 0:00/00:00:00)
83 3八龍(68) ( 0:00/00:00:00)
84 4三金打 ( 0:00/00:00:00)
85 5三銀成(42) ( 0:00/00:00:00)
86 同 銀(52) ( 0:00/00:00:00)
87 4五桂(37) ( 0:00/00:00:00)
88 3四香打 ( 0:00/00:00:00)
89 3五銀打 ( 0:00/00:00:00)
90 同 香(34) ( 0:00/00:00:00)
91 同 龍(38) ( 0:00/00:00:00)
92 4五歩(44) ( 0:00/00:00:00)
93 3四香打 ( 0:00/00:00:00)
94 4一銀打 ( 0:00/00:00:00)
95 6三角打 ( 0:00/00:00:00)
96 5一金(61) ( 0:00/00:00:00)
97 5二歩打 ( 0:00/00:00:00)
98 4二金(51) ( 0:00/00:00:00)
99 5一歩成(52) ( 0:00/00:00:00)
100 4四銀(53) ( 0:00/00:00:00)
101 3八龍(35) ( 0:00/00:00:00)
102 6四角打 ( 0:00/00:00:00)
103 5五歩打 ( 0:00/00:00:00)
104 同 角(64) ( 0:00/00:00:00)
105 投了 ( 0:00/00:00:00)
まで104手で後手の勝ち

またもmixi詰将棋

2010-02-15 23:08:28 | 日記
 どうもです

大会での対尾崎戦での後研究を書こうと思ったのですが、
つい余興でmixi詰将棋をやってしまいました。

というのも出張中でその間に出された問題ができてなかっ
たのといつの間にか僕のレーティングが抜かれて2位に
なっていたからです。

ということでどの問題を解いても点数が上がらなくなるま
でやりきりました。

その中で一番意表を突かれたのが下の問題

と金を移動しての開き王手には受け方の持ち駒が歩しかないので玉を
逃げるしかないのだが一番自然な▲3三とは△6三玉なら▲7五桂以下
詰みだが△5一玉または△4一玉と落ちられて詰まない。
【後記】よく考えたら▲2三角と打つ手があるのでこの変化でも詰みですね。

さればと▲4二ととすれば一旦△6二玉としてあえて▲4三とと銀を取
らせ△6三玉とする。以下▲7五桂には△5四玉と出て玉が4三に落ち
る変化があり詰まない。(と思う)

そんなバカなと思いながらようやく明快な正解に辿りついた。

正着は▲3一と。


これなら玉を落ちる変化はなく(▲6三桂で詰み)以下△6三玉▲7五桂
△5四玉(△7四玉なら▲6三角~▲8五角成)▲6三角△4四玉▲6五歩!
(最後に7七の角が働く)で詰み。

いやはや楽しい問題でした

支部名人戦三重県大会ハイライト

2010-02-15 00:47:47 | 日記
今日は支部名人戦三重県大会でした。

結果は...山中君に準決勝で負け

決勝で三重に来た稲葉君と指したかった...

優勝は大本命の稲葉君。強い!
このまま三重のタイトル総なめにしてしまうのかと
心配ですが逆にレベルアップのチャンスと前向きに
考えます。

さて、今回は1局1図面のハイライト形式でお伝えします。


 予選は嶋村君と。以前は「あゆみ」に通っており矢倉系の手厚い
将棋を指します。局面はこちらのワンパターン5五歩交換からなぜ
か角交換に。角交換するといきなり模様が取りつらいですね。
 嶋村君が▲7四角の筋を狙って▲9四歩と突かけたところ△5一飛
とじっとカウンター狙いにしたのが意表をつき以下はこちらの右辺の
駒が全部捌けた上に△5一歩の底歩がきいた我が陣は異様に堅く押し
切ることができた。


トーナメント1回戦は林氏と。ここのところ氏得意のゴキゲン中飛車
に苦戦中だがそうそう負けていられない。とは言っても穴熊から端の
強襲に遭い今回も大苦戦。
でもなんとか強襲をしのぎきり▲5一銀と割り打ちをあえて打たせて
△5七歩成と踏み込んだのがよく一手勝ちだったようだ。
この形、安易に▲9六歩に△9四歩と突かないほうがいいみたい。



準々決勝は尾崎氏と。ノーマル四間飛車を得意としており、いつも僕が
急戦で攻め込む。山田定跡の仕掛けよりもかなり率のいい仕掛けと思っ
てたが氏の意表の受け手段に大苦戦。
図は桂頭攻めに△7五歩と打ったところ▲8八飛と8筋伸ばしての逆襲
に来た。これが意表をつく反撃でかなり時間を使い、難解な終盤に。
最後は幸いしたが後で検討してもなかなか仕掛け以後、優勢にする順が
見つからずに後の研究提起にしたい。


敗局となった準決勝の山中君との対戦。中盤で桂得に成功して以後もあ
ちらの捌きが難しい局面で優勢を意識していたが△5六銀のぶつけに対
して3六にいた飛車を▲4六飛と回ったのが疑問手。
以下、△6七銀成▲同金△5六銀と絡まれて▲7七金とするようではこ
ちらがおかしい。一人感想戦をしていたらいろんな人が声かけてくれて
この▲4六飛では▲5七歩が正着とのこと。この手は優勝した稲葉君と
準優勝の山中君が一目だったらしく、(僕は1秒も考えなかった)実力
の違いを感じた。

これでまた全国につながる大会はお預けとなったわけだが、今回はレー
ティング選手権も視野に入れてがんばりたい。(参加権まだないくせに)

驚愕!飯島流引き角戦法破り

2010-02-12 00:18:50 | 日記
 今日は午後からほぼずっと「あゆみ」にいました。
 最近では家族の理解があって将棋しやすい環境になりました。
 感謝です。なお、14日の支部名人戦三重県大会も参戦予定で
妻の了解を得ています。その意気に感じてがんばります。

 今日はリーグ戦と遠方から来た方とのハイレベルな平手対局が
あったのですがそのネタはさておき、今日観戦していた将棋で、
驚愕ともいえる将棋があったので紹介します。対戦は今まで何度
か紹介している▲岡 道斎くん vs △西村 文登くんです。


 岡くんが得意にしているゴキゲン中飛車の立ち上がりに西村くんは
飯島流引き角戦法の構え。この戦いで思い出すのは昨年の朝日アマ名
人戦三番勝負 清水上vs金内戦です。第3局は清水上氏が積極的に
▲5五歩△同歩▲同飛と指しましたが、この将棋の岡くんはもっと
積極的でした。

第1図からの指し手

▲5五歩 △同 歩
▲同 角 △5二金右
▲5四歩!



 第1図からの▲5五歩はやや早い気もしますが積極的な動き。
△同歩に▲同角としたのが後々の狙いを秘めた手で普通の発想
なら▲7七角と決めさせられていることを考えると▲4八玉と
してから飛車で歩交換をして手順に▲5九飛という型を考える
ところです。△5二金右はごく自然な受けですが感想戦では
△5二歩!とでもしないと潰れかも?という意見さえ出ました。
それくらい以降の岡くんの攻めは見事でした。

第2図からの指し手
△6二銀? ▲7七桂! 



 △6二銀も自然に見えましたが敗着か?とも思える手で
それを咎めた▲7七桂が見事な発想でした。この桂馬を跳
ねるための▲5五角だったんですね。三段跳びが約束され
先手優勢。とはいってもまだたかが銀桂交換だけで難しい
と僕も思っていましたが...

第3図からの指し手
      △3一角
▲6五桂  △6四歩
▲5三桂成 △同 銀
▲同歩成  △同 角
▲4八玉  △5四歩
▲7七角  △6三金
▲2二銀



 となって今度は飯島流△3二銀型の弱点をつかれて
しまいました。途中では△3一金とか▲2二銀を防ぐ
手もなくはなかったのですがあまりにつらい形ですよ
ね。その受けさえ許さない指し方として▲4八玉のと
ころでいきなり▲2二銀もありそうです。

 以下、数手で西村くん投了。

 感想戦で△6二銀の代わりに△3一角を検討しました。
桂馬を跳ねさせないよう△6四歩と突く対策をしてみま
したが単純に▲6六歩~6五歩で受けが難しいのには驚
きでした。【下図】



 第5図で△5四金には▲6四角!ですね。

 何かうまい受けがあるのかもしれませんが私たちの頭
では有効な対策はありませんでした。この飯島流はあま
り指す人がいないので(僕も居飛車党ですが指したこと
はないです)参考になるかどうかはわかりませんが、
プロが本まで出している戦法、それも朝日アマ名人戦と
いう大舞台で指された戦法がこれだけ短手数で木っ端微
塵に攻め潰されたのを見て驚愕でした。

 ご意見などがありましたらどうぞ。というか後手を持
ってこの岡流速攻を逆に受け潰す気概のある方のコメン
トお待ちしています。