久谷夢工房=勝山句会・自然石を使った常夜燈・椿の植栽

≪地域発信≫愛媛県松山市久谷地区
勝山句会
自然石を使った常夜燈
遍路道沿い・椿の植栽
(灯籠まつり)

勝山句会 令和2年11月

2020年11月10日 | 勝山句会(令和2年度)2020年度

10月5日(月)勝山句会の報告

10月の兼題は「刈田」「刈田道」「刈田風」

「鹿の角切」「角切」「春日の角切」「鹿寄(つのよ)せ」

でした。

今回も季語解説は、こちらの本から引用させていただきました。

   

 

 

 

 

 

 

 鹿の写真は蓮行さんが北条鹿島に行かれたときのもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝山句会報11月号」に掲載された

「私の選ぶ一句」

 一人暮らしのお母様を訪ねた時の様子でしょうか。「笑顔」という言葉に、息子に会い、優しい笑顔を見せる母親の姿が浮かびました。季語の選び方がいいと思いました。菊の花自体もよいですし、菊から重陽の節句を連想し、お年を召されたお母様の長寿を願う気持ちが隠されているように感じました。

 

 青文字の原稿は眞美さんです。2句あります。

 とても共感しました。今年の夏は日が暮れても暑さが治まりませんでした。それがいつの間にか、お風呂上りに秋の涼しさを感じるようになりました。私も同じ情景の句を作りましたが、このように品良く作ることができませんでした。言葉の選び方が、日常の情景を品の良い句に仕立てていると思いました。また、「肌さとくなり」という表現が面白いと思いました。

 

 

11月号にはもう一人、掲載されています。

「私の選ぶ一句」

 昔の家には大抵土間があり、私が小さな頃育った家も例外ではなく、小さな土間がありました。ちょうど秋のこの時期だったでしょうか、山から帰ってきた曽祖父が土間に面した部屋に腰掛け、背負い籠いっぱいの柿の中から、特に熟した柿を「大好きだ」と言って食べていたのを思い出します。

 この句の作者は朝早くから山へ出て、野良作業を済ませて昼に家に戻ってきたのでしょう、土間のある家では奥様がお昼ご飯を作って待ってくれています。昼からも野良に出るのでしょうか、野良着を叩いて着替えることなくそのまま食事です。仲の良い家族の風景が思い浮かびます。春の季語「土匂ふ」と「野良着を叩き」が合っていて、情景を上手く表現できていると思います。なんだか、北島三郎の「与作」を思い出しました。

 もう一つの情景としては、土の香の匂う畑で、昼時にしばし手を休めて、奥さんの作ってくれたお弁当を広げて、戸外での食事かもしれません。こちらも句の背景として仲の良い夫婦の様子が感じ取れて素敵です。

 

 緑文字の原稿は、兎角さんです。

 

 

 次回の勝山句会 

11月2日(月)19時から 場所・坂本公民館にて

11月の兼題はこちら。(「勝山句会報11月号」から引用)

 

 

 10月中に預かった「勝山句会報11月号」をずっと温めてしまいました・・・常夜燈の写真の掲載もできないままです…

コメント
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