ミラノサローネ登場です。

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伝統を日本人のフィルターに通してリノベーションする。
そんな想いを持って挑んだ仕事がこの椅子です。

日本風じゃなくて日本人らしく、、、自然の気持ちが伝わるような椅子に仕上がったんじゃないかって思います。
お店ではサクランボの木を使って作ってもらいますが、、、こっそり日本が伝わればな〜って思っています。

ちょっとカッコつけて言うと、日本人の自然を大切にする意味と、西洋人の哲学を大切にする考えがうまくミックスされているんじゃないかって思います。

母艦とか母校とか母港とか母胎とか、、、偉大なところにはいつも母という字が付いていますが、そんな母親などの愛情の感じる椅子かなって思います。

à table !!

キアバリはニースと同じ地中海沿岸の都市として文化的、歴史的背景に共通 している点が多くある。キアバリは1800年初頭から家具が盛んに作られ てきた地域ですが現在では残念ながら2社程しか残っていません。日本と同 じく伝統の継承が課題となっている地域です。他の家具産地との違いは単純 な製材機の使用以外はほぼ手作業で行い、新しい技術、NCマシーン等を使 用せずラフに製材した木を丁寧に削って形を作り込んで行く点にあります。 そこには試行錯誤の上に完成した形があり知性に基づいた技術がある。製造 工程には時間を必要としますが生まれてくる椅子からは深みのあるエレガン トな佇まいを感じ取る事ができる。これらの工房は歴史的な椅子を反復して 作り続けてきた事もあり工程上ゼロから新しい椅子を作る事には向いていな い。逆に、このプロジェクトでは歴史的なモデルである椅子を基に職人とや り取りを重ね、可能性をさぐりながらデザインを進めて行きます。