川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

小池正春さん  父子の帰農

2012-02-11 18:07:04 | 友人たち

2月11日(土)☼

昼前に狭山の智光山公園に連れて行ってもらった。木々の芽は硬いが春を迎える準備を密かに進めている。

阿佐海岸鉄道で鉄道・バス両用車の試運転が行われたという。徳島県の牟岐(むぎ)から室戸岬まで乗り換えなしで行けるようになるのかな。楽しみ。

  阿佐海岸鉄道●http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120211114200538973.shtml 

JANJANに古い友人の小池正春さんの投稿があった。お子さんが新潟県上越市の父の故郷で農民になったようだ。全くの都会っ子だ。正春さんも時々帰省して新しい生き方をみつけようとしている。

僕に言わせれば時代の先端を行く生き方だ。日本海から吹き付ける風雪が厳しいところだろう。あえて新たな人生に挑戦するお二人に力強さを感じる。

大雪注意報の上越市(吉川区)に帰省した

実家に向かう途中の積雪状況。昔の積雪からするとそれほどでもありません。

新潟県上越市吉川区(旧吉川町の人口)

(2011年12月31日現在)

1535世帯

男2350人

女2523人

合計 4873人

高速バスで吉川に帰省した。テレビでは連日、新潟の大雪被害を報道している。高齢者が屋根から落ちて死亡した話や除雪車の下敷きになった話。だから川口の叔母から昨日の朝早く、安否を気遣う電話が入る。吉川に2005年に東京から移り住んだ新農民(長男)に携帯メールを送るが返事がない。仮にあったとしても、おそらく正確な情報は分からないだろう。庭の積雪、屋根の積雪、道路の積雪……長岡、柏崎、柿崎、直江津……。

練馬区役所午前9時出発、バスは8割程度の乗車率。関越道を走り、途中、上里、越後川口SAに寄り、午後1時45分に柿崎停留所に着く。高速道は関越トンネルまでは雪がほとんどなく、晴天。トンネルを抜けると越後湯沢、道の脇は2mほどで、後は、ずっと道は除雪されていて最後まで順調だった。但し、雪が降ったり止んだりの天候。どちらかというと、雪がやっと収まったのだという。

高速バスの運転手さん情報によると、「本日は、高田で一斉除雪日に当たっており、渋滞が発生するかもしれません」とのことだった。

さて、肝心の実家の雪は、昨年のピークと同じぐらいだった。積雪と屋根から降ろした雪で3mほどになり、新農民と軒下をスコップで空けていく。汗だくだ。

除雪車の運転手さんのギャラは結構なものだそうです。大雪で1年分、稼ぐとか。

 大雪注意報の2月にもかかわらず、実家は書類の山だ。一見、これといった特徴のない寂れた集落なのだが、総合事務所(旧町役場)、えちご上越農協、そして町内会の活動は冬眠しているわけではないのだ(?)

例えば、

・広報上越

・上越市議会だよりNO170

・「まちづくり吉川だより」:みなもと地域づくり会議で新年祝賀会開催、東田中地域づくり「雪の祭典」、新春落語寄席の案内(まちづくり吉川)

・農業所得申告支援システム帳票の案内(JA)

・「畑作物の所得補償交付金における数量払の交付申請書」の提出:そばの転作に伴う補助金交付(上越市農業再生協議会:JA)

・貯金口座ご利用のお願い:農協に僕自身名義で作った口座に関して、利用がないのでこのまま取引がない場合、「別途お手続きが必要」というお知らせ。母親宛に届く(?)

・平成24年水稲生産実施計画書及び営農計画書(えちご上越農協)

・新品種「みずほの輝き」栽培希望とりまとめについて(JAえちご上越)

・平成23年産米コシヒカリ・五百万石成分分析結果について(JA)

・三ケ字町内会「さいの神」の報告

・22年産米 歩留増最終精算通知書(JA)

・酒米栽培研修会及び平成23年産作柄検討会の開催について

・新潟県交通災害共済加入申込みについて

※JA関係が圧倒的に多い。地元に住んでいればなんのことはないのかもしれないが、2週間、家を空けただけで、様々な手続が後手に回る。

吉川町のシンボルです。尾神岳といいます。頂上まで車でいけるんですよ。

 2004年に父親が亡くなり、それまで高校を出てからずっと東京住まいだった私は、いきなり、コメ作りをすることになった。素人が簡単にできるわけもない。以来、8年間、月に2度、週末を利用して故郷と東京を行ったり来たりする生活のなかで、集落の人々とのコミュニケーションも少しずつとれるようになってきた。

 翻ってみれば、教員としてスタートした仕事が、気づいてみればいつの間にか、ライター(記者)&編集者生活26年。しかし、この拙いスキルも、最初は稲作を初めとして集落で必要とされる知識や経験や能力とは無縁のもののように思ってきたが、雪国の限界集落の変わらぬ暮らしを外部の視線をもって眺めてみれば、美しい自然と四季、味わい深い神事や数々の大小のコミュニティイベント、稲作など農業の奥深さ、集落の絶妙な運命共同体としての仕組みと個人生活との間合いなど、吉川区内(旧吉川町)は無論のこと、上越市、新潟県、日本に向けての情報発信によって、“吉川”をフィーチャーできる、リスペクトできるのではないか?

 2003年から約6年間、韓国で起業されたインターネット新聞「オー・マイ・ニュース」にインスパイアされ、日本でスタートしたインターネット新聞「JanJan」でデスクとして仕事をしながらインターネットメディアの可能性と、事業としての限界を垣間見たが、今日はブログ、ツィッター、ミクシー、フェイスブック、ユーチューブ、ニコニコ動画とツールは進化し、情報発信能力は格段に飛躍した。

 すでに誰もが持つインフラ(PC)で、マスメディアから一方的に与えられる情報に依存するのではなく、吉川市民(1535世帯4873人)自らが情報を受発信する。マスコミや地元行政や農協などの“大組織”から自立した情報コミュニティ……限界集落に文化の炎を点せないか。

小池正春記者のプロフィール

※市民記者参加型ローカルインターネット新聞について模索中。ブログ「吉川タイムズ」を始めました。


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