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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

神が人となった

2017-12-10 18:40:57 | 礼拝説教
2017/12/10礼拝説教
【テーマ】  イエスは神である
【説教題】 「神が人となった」
【聖書箇所】 マタイ1:18-25
  1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。
1:19 夫のヨセフは正しい人であって、彼女をさらし者にはしたくなかったので、内密に去らせようと決めた。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたとき、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。
1:21 マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して言われた事が成就するためであった。
1:23 「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)
1:24 ヨセフは眠りからさめ、主の使いに命じられたとおりにして、その妻を迎え入れ、
1:25 そして、子どもが生まれるまで彼女を知ることがなく、その子どもの名をイエスとつけた。

○ 新約聖書の最初にあるのがマタイの福音書です。初めて聖書を読む人は、新約聖書を開くと最初からずらずらとカタカナで人名が続くので、面白くなくて読むのを止めてしまうと言います。しかし、これはユダヤ人には大事なことだったのです。ユダヤ人はメシヤがダビデの子として誕生するという預言を知っています。マタイは系図によって、イエス・キリストがアブラハムから初め、ダビデの子孫であることを示しました。では、マタイにこの福音書を書く意欲を湧かせたのは何でしょうか? 

Ⅰ.マタイを変えたイエス・キリスト
A.取税人を辞めたマタイ
1.マタイはレビとも呼ばれ、取税人をしていましたが、イエス様が収税所を通られた時に、「着いてきなさい」と言われて弟子になった人です。取税人と言えば、有名なのがザアカイです。取税人はユダヤ人に好かれてはいませんでした。
2.マタイはこの時代の中で流され、同胞ユダヤ人に嫌われる仕事、取税人をしなければなりませんでした。しかし、マタイはイエス様に出会って人生観、世界観が変わりました。変わるというのは、マタイが本当のマタイとして生き生きと生きることができるということです。
3.マタイはイエス様と出会うことでその取税人の仕事を捨てました。いわゆるフルタイムの献身というものです。なんとしてもイエス様を人々に伝えたいという熱意が湧いたからです。マタイは希望を持ちました。彼は希望を持ったことで、希望を失った人々に希望を与える人に変わったのです。

B.イエスを伝えるマタイ
1.そんなマタイも最初からイエス様を神様とは信じていなかったと思います。その彼が「イエス様は神様だ」と信じるようになったはどの時点からでしょうか? 弟子達はイエス様の十字架の時に逃げた人達ですから、イエス様の復活を見、ペンテコステの日に聖霊を受けてしっかりと信じることができたのでしょう。
2.マタイはイエス様が神様であることがとても大事なことだと信じました。人が神だと信じないユダヤ人に対して、マタイは人となった神イエスを何としても伝えたかったのです。

Ⅱ.ヨセフを変えたイエス・キリスト
A.ヨセフを変えたイエス・キリスト
1.マタイはマリヤのことよりもヨセフに注目して書いています。それはマリヤには自分の胎に宿る子どもが聖霊によるということを実感しましたが、ヨセフにはそれがありません。ここに体験的信仰と見ずに信じる信仰が対比されているのではないでしょうか?
2.マタイがヨセフのことを書いたのは、彼がイエスを神の子と証しているからです。ヨセフの証言、生き方がまさにイエスが神の子であることを証明しているのです。

B.ヨセフの生き方
1.ヨセフは正しい人と書かれているということは律法を守って生きる人だったということです。そういう人は誰の子かわからない子どもを身ごもったマリヤを妻にする事はできませんでした。裁判になればマリヤは石打で殺されたかも知れません。優しいヨセフはそれを避けるため内密に去らせようとも考えたのです。つまり、ヨセフもマリヤのお腹の中の子どもが誰の子か、悩んだということです。
2.ところが、ヨセフが苦しんでいる時、夢に天使が現れて真実を知りました。すると、マリヤを去らせようとしたヨセフは一気にマリヤと結婚し、マリヤを守ることに徹するのです。イエスがヨセフを変えたのです。

Ⅲ.あなたを変えるイエス・キリスト
A.ユダヤ人の救いのため
1.ユダヤ人はメシヤの誕生を待ち望んでいました。その待ち望んでいたメシヤというのはダビデのような王様でした。人々の思い込んでいたメシヤは「人間」です。しかし、マタイはイエス様が人として生まれた神様であることを知ったのです。
2.しかも、ユダヤ人に宛ててこの福音書を書いたのは、ユダヤ人が待ち望んだメシヤは、彼らが異端者と思い込んで殺したイエスだからです。その罪を悔い改めてイエスを信じるならユダヤ人は救われるからです。

B.あなたの救いのため
1.マタイは意識していなかったかも知れませんが、この福音書はユダヤ人だけでなく、全世界の全ての人に必要なものとなりました。イエスは人となられた神の子であり、その使命は全ての人(あなた)の救いのために罪の罰を身代わりに受けることでした。
2.マタイは十字架と復活まで書き記しその救いの必要性と確かさを示しました。それはマタイが救われたからです。そして、あなたも救われて欲しいからです。

● 私もマタイのように何としても、皆さんや人々が救われることを願っています。救われて間の無い頃、自分の救いの証などを書いて友達に送りました。また、キリストのことを謄写版で印刷して配布しました。だいぶ経ってからその一枚を読んで教会に来てくださった方があったのには感謝でした。

★ イエス・キリストは私たちの救い主です。そして人となられた神です。クリスマスはこのイエス・キリストが人となって来られたことを記念し祝う日です。