HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
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昭和の遺産・めんこグラフティー 其の七

2009年10月02日 | レトロ
 はい、前回に引き続きパチモン図版の紹介です。


          
 この辺は画自体がショボショボで何だかよく分かりませんね。一応、左側の図版はパチ『快傑ズバット』めんこ。こいつをズバットというには抵抗がありますが、まぁいいでしょう。キノコモルグ(『仮面ライダー』)風怪人がパチズバットを狙っているぞ!
 真中がパチ『人造人間キカイダー』めんこ。メカ部分を描くのが面倒くさいのでクリームソーダみたいな表現になってます。
 右側は…パチ『小さなスーパーマン・ガンバロン』めんこ、かな?右端のオモチャのゴリラ風ロボットは元ネタは一体何?

          
 こいつは完全に元ネタ不明のパチモン図版!レタッチ技術が特異な世界観を醸し出しています。こういうの、私は嫌いじゃないです。
 右側はちょいとリアルなパチ『科学忍者隊ガッチャマン』めんこ。男の人の写真に描き足していってるのですね。実写ドラマで観てみたかった…
真中は…透明フードを被ったヒーローがパルプSF雑誌のロボット風敵に戦いを挑んでいるの図、か。乗ってる車が完全に『ジャンボーグA』のジャンカーです。
 右側は口まで覆った『仮面ライダーV3』のヨロイ元帥を手前に『レッドバロン』風敵ロボットをバックに従えている…の図。こういうゴッチャな構成のパチモン図版って、元ネタがよく分からないとそういう番組が存在したかのような錯覚を覚えてしまいますね。

          
 最後は…もう理解不能・判別不能なパチモン図版ですな。
 左側はダイナミックプロ風タッチの敵キャラと『イナズマン』に出てきた少年同盟の女の子の首をあしゅら男爵の身体に付けた敵キャラを背景に凄んでいる緑の服着たタイガーマスク…ってことでよろしいでしょうか?
 真中は『仮面ライダーV3』のキバ男爵が巨大化してパトカーを手に街で大暴れ!の図。等身大キャラクターを巨大化させるのはパチモン図版の常套手段の一つですね。
 右側はまるで蚊を殺しているかのような(あっ、光線出しているのか)ポーズをしているパチ『レインボーマン』が敵ロボットを粉砕するの図。キチンとビームを出していることを表現していないからパッと見、パチン!と敵ロボットを叩き壊しているように見えるではないか。


 どうでした?パチモン図版の世界は。前回も言いましたけどキャラクタービジネスという概念が稀有だったほんの20年くらい前まではこんな贋物がまかり通っていて、君たちのお父さんは少ないお小遣いをこんなのに出していたんだね。まぁ、ここまで違えばパチだって分かるだろうに、ね。

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3 コメント

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1970年代 (大野孝平)
2016-03-24 22:38:03
私の小学生時代は、パチキャラ全盛期でしたから、懐かしく拝見しました。
仮面ライダーとウルトラマンを混ぜたようなのとか、本格的オリジナルキャラまで、いろいろありました。オリジナルキャラとしては、鷹か鷲と人間を混ぜたヒーローがあって、これはかなり絵も優れていたと記憶してます。
でも、当時はめんこに限らず、傘とかもありましたが、それはさすがに残ってないでしょうね。
懐かしい話をありがとうございます (kazu)
2016-03-24 23:06:15
大野孝平さま

わたしが物心ついたころには、既にパチモンは影をひそめ正規ものばかりでした(多少あったかもしれませんが)。
駄玩具の話は非常に興味深く読ませていただきました、ありがとうございます。
等身大キャラ巨大化 (大野孝平)
2016-03-25 10:25:15
で、思い出したこと。

白元の怪獣トランプに、ウルトラQのタランチュラが、ビルを破壊してる図があったな。

というわけで、検索したら、ありました。おかげで、懐かしかったです。
新しい疑問は…

何でトラコドンやブロントザウルスを入れる必要があったか?

ということです。Q 、マン、セブンの怪獣で数は足りるのに。

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