HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

【女子プロレスV-Log】吠えよ!東北ストロング魂 ~舞海魅星~

2020年10月17日 | 女子プロレス

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そしてWILD FLOWERが散った……

2020年05月23日 | 女子プロレス

 あまりにも突然の事に、どう気持ちを整理してよいのかわからない。

 人気女子プロレス団体で活躍していた木村花が5月23日に亡くなったのだ。

 団体ホームページには死亡した事実だけを述べ、死因などの詳細は「調査中」と記載するに留まったが、ファンからすればあらかた予想しているに違いない。出演中だった人気リアリティ番組の視聴者で、彼女の存在を良しとしない人たちから送られる、心無い誹謗中傷に疲れた末の果て――なのだろう。

 フェイスブックやツイッターに代表されるSNSというツールは、選手とファンとの心の距離を近くした半面、匿名によるアンチコメントを選手が拾いやすくなるマイナス面を生み出した。だが質の悪い事に今回のケースはプロレスファンからではなく、プロレスを全く知らない一般視聴者からのコメントなので余計に始末が悪い。暴言や流言、人格否定などの罵詈雑言を連日目にし、心の均衡が保てなくなった花の心境は如何ほどのものだったのだろうか? そしてコロナ禍による興行自粛によりこの数か月、試合がほとんど行われなかった事もこの結末に作用しているのかもしれない。積もり積もったストレスを発散させる場もなく、逃げ場のない例えようのない苦しみが爆発寸前だったに違いない。
 まだ二十二歳という若さだった。これから経験と実績を積みスターダムの、女子プロレスの顔になろうとしていた矢先の悲劇に、「悲しい」「残念」というよりも「(亡くなった事実を)信じたくない」というのが今現在の正直な気持ちである。

 自分自身の、そして女子プロレスの知名度を上げるために出演したテレビ番組が、花自身の心身を滅ぼす枷になってしまった事が本当に残念でならない。これならばプロレス界という狭いコミュニティでひっそりと、そして楽しく活躍していた方がファンとしてはどれほどよかっただろうか。幸せだっただろうか。

 これはあくまでも私個人の見解であって、死因などの正確な情報はこれから入ってくる筈だ。だからといってどんな結果になろうとも、彼女が返って来る事は二度とない。Wrestle-1でデビューした時から木村花を見続けていだけに、私の心の喪失感はかなり大きい。人は失ってから初めて、その人の重要性に気付くものだ。
 惜しい、悔しい
 まだこれからだったのに

 改めて女子プロレスラー・木村花さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

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JOSHI-PRO MANIA ①

2019年08月25日 | 女子プロレス
         

         
 
          

         

         
 
         
 
 
 
         
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アイスリボン名古屋大会『名古屋リボン2 -2012-』 感想

2012年11月26日 | 女子プロレス

 行ってきました、女子プロレス団体・アイスリボンの名古屋大会へ。

 最初、「1年で2回も名古屋で興行するなんて!」と素直に喜んでいたのですが、本大会がREINA世界タッグ並びに、インターナショナル・リボンタッグ王座2冠統一王者を決めるタッグトーナメントであることを知ったとき、正直「え~」と落胆しました。せっかくの地方大会であり、集客の為の話題作りであるのは分かるんですけど、現在進行形の余所行きでない、《普段通り》のアイスリボンが見たかった。それに他団体であるREINAのベルトを自前のタッグ王座と統一するという発想がよく分からない。新興タイトルとはいえ仮にもその団体の《頂点の証》でしょ?価値を軽く見てるとしか思えない。

 でも、まぁ2冠チャンピオンを目指して「おぉ!」と思うようなバリエーションに富んだメンツが顔を揃え、そして第一試合にアイスリボンの《未来》である堀田祥子vs世羅りさがマッチアップされ、止めと言わんばかりの19時女子プロレス内での、「来年の名古屋大会の予定は未定」という衝撃の発言に奮起し、俄然注目の大会となったのである(少なくとも名古屋近郊のファンにとっては)。



 それでは試合の感想など。

堀田祥子&世羅りさ選手は、常に声を出して戦っていている姿は新人らしく初々しいし、非常に好感が持てた。長身の世羅はその身体を生かしたフィニッシャーを身に付けなければ、個性派ぞろいのアイスリボンでは埋もれてしまう可能性あり。逆に堀田は《関節技使い》というアイスでは珍しいタイプなので、この辺をどんどんアピールしていけば面白い存在になるなぁ。

○タッグトーナメント1回戦(REINA世界タッグ、インターナショナル・リボンタッグへの挑戦者決定戦)は予想通りの渋谷シュウ&新田猫子vs星ハム子&帯広さやか戦と、番狂わせだったチェリー&内藤メアリvs雫あき&成宮真希戦という対照的な試合だった。猫子は空中殺法に加え要所要所での尻尾攻撃など、すっかりキャラクターが板に付いて安心して観ていられるが、帯広のあの落ち着きの無さはなんなんだ?!(笑)でもみんなそういうモンだと思って観ているから、別に負けても格というか商品価値が下がらないのはスゴイ事。でも、もうちょっと上のポジション狙ってもいいんじゃないかな、帯ちゃん?
 チェリーさん、やっぱりうまい!歳は同じでも全然キャリアに差がある内藤をうまくリードし、BBA38に初勝利をもたらした手腕は立派。逆に終始押しまくていたのに、最後にフォールをとられてしまった成宮に再浮上の機会はあるのかが気になる。彼女にとって今は試練・我慢の時期なんだろう、きっと。

○REINA世界タッグ防衛戦は、常に安定感のある藤本つかさ、ここのところ情緒不安定気味な志田光のマッスルビーナスと渋谷&猫子との一戦。REINA×WORLDのベルトらしく所々ルチャっぽいエッセンスが入っていて面白かった。ここでも光ったのは猫子。リングサイドとの距離が短いので上に高く飛んでアタックしたケブラーダは値千金!たぶん勝ったマッスルビーナスよりもこの試合、観客の注目は猫子だったはず。つっかのビーナスシュートを頭部に喰らい、ゆっくりと後ろに倒れていく姿は印象的だった。

○リボンタッグ防衛戦、できればつくし&くるみ組の防衛じゃなくBBA38のタイトル奪取が見たかった。試合自体は面白く観られたんだけどねぇ……ここで後楽園ホールのリベンジ成功!となったらもっと盛り上がったと思う。メアリ姐さん、どうもお疲れ様でした。

松本都vsミスター6号戦は、みやこっちのバケモノみたいな存在感の前に、ミニマムなのが個性の6号くんが若干霞んでしまった感あり。彼の、コーナーからのティへラ(ヘッドシザース)とか見てると、なんかメキシコのミニ・エストレージャみたいだなぁ、と思ったりした。技術云々でなく顔だけでプロレスしてるみやこっちってスゲェ!このレベルまでくると勝ち負け関係ないじゃん。ここでもメアリ姐さんが何気に絡んできていい味出していましたよ。

○2冠統一王座決定戦は、両チームが熱い火花を散らし白熱した好勝負となった。つくし&くるみがいいレスラーだってのは分かるんだけど、背の高い低いは別として、いかんせん藤本&志田とはサイズが違いすぎる。プロレスって攻撃と受身で成り立っている競技なので、見た目の「大人が子供をいじめてる」感がなくなればすんなりと勝負の世界に浸れるのだが。受け方を間違えるととんでもない事になりそうな、志田の魂のスリーカウントを受けきったつくしのプロ根性に拍手を送りたい。あと、竹刀攻撃なんてどうかなぁと思っていたけど、ピンポイントで上手いこと試合中に使っているのを見て、志田ちゃんも考えてるんだな、と感心。流れに関係なくバシバシ殴ってたら只の暴走だもんね。

 と、まぁ色々思った事考えた事を書き綴ってみました。おっさんの独り言なのでこれを読んで「違うっ!」なんて文句とか付けないでね。今回生観戦して感じたのは「やはりプロレスはライブが一番」という事。最近TVとかDVDでプロレス見てると途中で飽きてきちゃうんだよねぇ。一瞬でも見逃すまいとお金払った分見る側も真剣だって事ですわ。

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萌える!!女子プロレス

2011年11月11日 | 女子プロレス

 え~っと、告知です。

 この度、以前タイ映画同人誌『このタイ映画がすごい!2009』でお世話になったサークル《萌えるアジア》から、今ジワジワと盛り上がりをみせている《女子プロレス》の同人誌『萌える!!女子プロレス』が発売になりました。
 執筆者はワタクシとサークル主宰者の小泉優氏、そして『暗黒アジアンハッカーズ』等の著作で知られるクーロン黒沢氏、表紙イラストはなんとあの元女子プロレスラーで現在イラストレーターのコンドル斎藤さんです(ゲラチェックの時に初めて知ってビックリしました)!!
 今回は神取忍のジャパン女子時代の試合レビューと、メキシコ&インドネシアの女子プロレス映画紹介を執筆しました。今思えば現在進行形の選手を扱えばよかったかな?なんて反省しているが、もし次があったら21世紀の女子レスラーについて書いてみたいなぁ。

 『萌える!!女子プロレス』は《萌えるアジア》サイト、Amazon、タコシェで購入できますので、是非お願いします。

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『マッスルガール!』初回放映&『ビューティ・ペア 真赤な青春』を観る

2011年05月15日 | 女子プロレス

 大阪・東京に遅れること約1ヶ月、ようやく我が地域でも市川由衣&イ・ホンギ主演の女子プロレスドラマ『マッスルガール!』が放映開始となりました。ライバル団体による圧力により解散寸前のプロレス団体の女性オーナーと仲間(所属選手)たちによる再生物語と、来日中の韓流スターの母親探しの二本立てで進むこのドラマ、果たしてどうなる事やら。今後に期待したい…といいながらも番組HPでは既にもう4話目までの粗筋がアップされているんですよね(涙)。見所はプロレス場面でJWPアイスリボンが協力していて、市川の団体の所属選手役である志田光(アイスリボン)以外の所属選手たちが、ライバル団体の選手として登場する事と、主演の市川由衣によるラリアット(笑)かな?こちらでは未放映の直前スペシャルでのメイキング映像(トレーニング風景)で映った、彼女の動きが本職みたいでビックリしました。

 そしてその放映当日に、動画サイトから拾った内藤誠監督『ビューティ・ペア 真赤な青春』(1977)を鑑賞。
 その存在は知っていたものの、肝心の試合を見たことがなかったビューティ・ペア(ジャッキー佐藤&マキ上田)の試合映像を中心に添えてヒット曲をバックに、彼女たちの青春時代(代役でなく本人がセーラー服や体操着を着て当時を再現!)やケガによる負傷からの再起などのドラマを所々に織り込ませながらキチンと1本の映画に仕上げている。ランニングタイムは57分と短いのだが、これは観客層は彼女たちのファン(少女)なので「歌と試合だけ見せとけばいいか」という製作会社・某東映のプロデューサーの投げやりな声が聴こえてきそう。でも併映は『ドーベルマン刑事』だったらしいので、余計にティーン層入りづらいじゃん!でも逆に、短い事でメリハリがあって(無駄がなくて)良かったと思いますよ、私は。
 あの人気絶頂時のクラッシュギャルズでも成し得なかった主演映画(しかも本人役)を持つビューティ・ペアってやっぱり凄い存在だったのだなぁと、観て感じた次第であります。女子プロレスがもう一度あの頃のようにティーンエイジャー少女たちのメインカルチャーに戻れる日は来るのか…?来ないだろうなぁ。

コメント (2)
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2011.02.06 アイスリボン選手会興行 『名古屋リボン』 観戦記

2011年02月07日 | 女子プロレス

 アイスリボンという女子プロレス団体が存在する。

 ネットやツイッター等ではかなり高評価のようだし、私自身も雑誌や動画でその存在は知っている。だが生観戦となると、後楽園ホールや新木場1stRING、はたまたアイスリボン道場で定期的に行われている興行等へは、距離が遠すぎたり金銭的な面で気軽に行ける、というレベルではない。地方に住む者としては当たり前である。では、向こうからこちらに来たらどうするか?無論行くしかないでしょ!というわけで名古屋の《プロレス者》が待ち望んだアイスリボン選手会興行、通称・名古屋リボンへ昨日、行ってきました。

 アイスリボンが名古屋で興行を打つのは今回が2度目らしいのだが、初見の私としては開場前から大勢のファンたちが入り口前で並んでいたのが最初のインパクト。結構この地方にもいるんですね、アイスリボンのファンって。もっと少ないかとタカを括っていたが全ての席が試合開始前にほぼ埋まったので、関係者でなくともこれは嬉しい。

 そして興行が開始されるや(もちろん5分遅れの名古屋時間)、所属選手全員によるソーラン節の演舞が唐突に始まった。普通に始まるものだと思っていた私は頭の上に「?」マークが飛び出し呆気に取られてしまった。飛び道具ともいえるこのオープニングの演出で観客のハートはしっかりと握られたに違いない…しかし何故にソーラン節?


 当日の試合結果はアイスリボンのHPで発表されているので書かないけれど、個人的な試合の感想については書いていこうと思う。


第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負 つくしvsくるみ

 本日のオープニングアクトを飾るのは、中1のつくし選手と小5のくるみ選手の一騎打ち。リングコスチュムが結構しっかりしていたのにビックリ。低年齢選手はシャツと短パン(スパッツ)で戦うもんだと思っていたから。試合はというと、これがレスリングの基本に則った本格的な攻防。まだ体も出来ていない年齢故、レベルの高い危険な技を使って怪我する(させる)よりはこういったベーシックなレスリングで客の目を自分たちに向けさせることが大事。


第2試合 リボンタッグトーナメント1回戦 20分1本勝負 真琴、りほvs松本浩代、松本都

 名古屋リボンの目玉である 『イケ!イケ!今、行け!!リボンタッグトーナメント』の初戦。中学生レスラー・りほと最近メキメキと実力を付けてきている真琴、そして自己中キャラがウケている松本都という個人的に注目している選手たちが遂に登場!試合は真琴&りほ組がなんとか勝利したものの、松本コンビに終始ペースを握られていたような気がした。それに太っているわけではないが適度に脂肪がついてプロレスラー然とした体型の松本浩代、特異なキャラクターで常に観客の目を釘付けにする松本都に比べて、あまりにも真琴のキャラクターが立っていない事が気になった。真琴にはキャラ立ちまくりのW松本ペアを喰うような大活躍を期待していたのだが…


第3試合 リボンタッグトーナメント1回戦 20分1本勝負 志田光、藤本つかさvs水波綾、宮城もち

 
いよいよタッグリーグ戦大本命のインターナショナルリボンタッグ王者ペア、志田&藤本組の登場で会場もヒートアップ。対するはセンダイガールズプロレスリング所属で地元・名古屋出身の水波と、デビューして間もない宮城のコンビ。この試合で大いに株を上げたのはアイスリボン勢ではなく、水波だった。里村明衣子により徹底的に鍛え上げられた、その説得力抜群の肉体と技術は王者ペアを終始圧倒し続けた。エルボーを打つ音や受身を取る音からして既に違うもん、彼女。こちらもギリギリの勝利を王者ペアが奪ったものの、体力差は歴然だった。この辺がアイスリボン勢の今後の課題なのかも?

 ここでハプニングが起こった。会場のファンに勝利報告をする志田に対し、同じくトーナメントを勝ちあがってきたりほが「タッグ選手権をここで組め!」と噛み付いたのだ。結局藤本の独断でタッグトーナメント決勝戦はタイトルマッチとして行われることになったが、簡単にタイトル戦が組めるほどこのベルトは価値が無いのかい?と問いたい。本来タイトル戦というのは然るべき順序を踏んで行われるべきものだし、またそうしたほうが付加価値があってよりタイトルに重みが付くと思うんだよなぁ。これでもし無様な試合結果であれば、すべてが茶番に終わってしまうリスクをりほは背負ってしまったが果たして…?


第4試合 シングルマッチ 15分1本勝負 飯田美花vs都宮ちい

 
裏テーマが『腹黒No1決定戦』だそうで。19時女子プロレスなどで浸透しつつある都宮の『腹黒』キャラが、ここ名古屋でもしっかり認知されているのは大したものだ。「お願いしま~す」とかわいい声上げただけで「Boooっ!」だもんね。逆に飯田は都宮の毒気に当てられっぱなしでそれらしく感じなかった。キチンと19時女子をチェックしてないから彼女がどういうキャラかイマイチ分からない。これで初見の私に「自分はこういうキャラですよ」と試合で提示できればそれはすばらしい事だと思うのだが。全部都宮がオイシイ所取り、な印象。


第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負 大家健、みなみ飛香vsGENTARO、ウルトラマン・ロビン

 数分間の休憩を挟み、いよいよセミファイナル。もうこのマッチメークの時点で観客たちは「気楽に見ようや」という意識で観戦していたはず。だって男性3人の中に女子1人だよ?ただし職人肌のGENTAROがいるのでそれなりに形にしてくれるだろう…と思っていたのだが、意外にもウルトラマン・ロビンがこの試合のキーマンだった!

 開始早々にロビンを付け狙うガッツ星人(ってのがいるんですよ)の乱入、そして大家健・GENNTAROが念波により互いのパートナーであるみなみ飛香・ロビンを襲いだし無効試合に。ここで終わってしまっては本当の茶番になってしまうのでどうするの?と思っていたら結局パートナーを組み替えて再試合に(笑)。さぁここからはロビンのターンだ。『帰ってきたウルトラマン』のBGMが会場に流れる中調子よく攻撃するが、結局大家&GENTAROコンビにかなうはずもなく再び劣勢に。このままだとアイスリボンじゃなくなるので、唯一のアイス選手であるみなみが元・パートナーの大家の目を覚ますべく《愛》ある張り手を叩き込み洗脳を解き放ち、感激のあまり大家が彼女にハグしようとしたその瞬間、《世界一の》ブロックバスター・ホールドでピン!その後、GENTAROもロビンの手によって元に戻され、打倒ガッツ星人をロビン共々誓い合うのだった…

 メインまでの幕間(コント)としてはまぁ、良かったんじゃない?今度は女子プロレスラー・みなみ飛香としての試合を是非観たい。


第6試合 タッグトーナメント決勝戦&インターナショナルリボンタッグ選手権 20分1本勝負 志田光、藤本つかさ(王者)vs真琴、りほ(挑戦者)

 りほの猛烈なアピールにより、急遽トーナメント決勝戦がタイトルマッチとなったメインエベント。初見参となった名古屋のファンからすればうれしいハプニングだといえるが、逆に試合内容でベルトの価値を高めていかないとタイトルの存在意義さえ危うくなる懸念があった。言い出しっぺのりほ、そしてベルト挑戦を簡単に認可してしまった王者コンビには責任重大だ。

 気合い十分で挑んだりほは叫び声を上げながら藤本の髪を掴み互いに蹴り合うし、真琴は真琴で王者組に対し激しい攻防を繰り広げ、タイトル戦・トーナメント決勝戦にふさわしい試合となった。異常ともいえるりほの執念がこの試合を白熱した好勝負へと導いたといってもいい。やはり彼女は《プロレスの申し子》だ。まだ身体が成長過程にある故に、軽量で泣かされる場面は多々あったものの、彼女から感じ取られる《闘う意志》《勝利への執念》は絶対に大事で、どんなに肉体的にも技術的にも優れていようが、これがなければプロレスは単なる《発表会》となってしまう。結果彼女たちは王者組に負けてしまったのだが、りほの《プロレスラー魂》を見る事が出来たので大変満足でした。

 ここでも割を喰ってしまったのが真琴。王者コンビの太陽のような明るさ、貪欲なりほの前ではキャラクターがどうしても霞んでしまう。もっと欲を全面に出して戦えばグッとよくなるはず。それに筋肉質ではあるが身体の線の細さが目に付いたのでもっと肉をつけて《いいオンナ》になってほしい。


 全試合終了後、参加選手全員による握手会が行われたが、これはいい企画いいファンサービスだった。選手とファンとの距離が一気に縮まるし(それでも適度な距離は保ちたいものですね、良識あるファンとしては)、何より「次も観たいっ!」という気にさせてくれるじゃないですか?これを機にアイスリボンのファンが増え、はたまた埼玉のアイスリボン道場の定期戦まで足を運んでもらえたら成功でしょうね。そんな私も来るべき次回の名古屋大会を心待ちにし、今後ともアイスリボンの動向に注目していく事だろう。ハッキリいって魂抜かれました、彼女らに。

 最後に、今回の名古屋大会を立ち上げてくれたアイスリボン選手会長・志田光選手ならびに参加したすべての選手たちに「どうもありがとう!」と感謝の言葉を送ります。なかなか面向かって言えないからね、こういう大切な事って。

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女子プロレス小説書くなら、コレ読んどけっ! 最終回

2010年09月28日 | 女子プロレス
 さて《読書の秋》記念特集(えっ?)である、女子プロレス小説執筆推進課題図書紹介コーナーもいよいよ最終回。ずいぶん短いなぁと思うでしょ?イヤ、本当にコレというのがないんだよねぇ…プロレス小説自体もなんだけど。


『レッスルエンジェルス』(梅木うめ吉・著 コアマガジン 1995年)

                      

 
やっぱコレが決定版でしょ。同名PCゲームを題材としたメディアミックス小説でありながら、肝である女子プロレスの世界がしっかりと書き込まれており、プロレスファンから見ても十分に納得のいく出来だった。

 ゲームの登場人物の一人である菊池理宇(きくち りう)をストーリーの中心に添え、先輩選手との師弟関係や、同期との出世レース、そして団体内での軍団抗争を経て彼女がジュニアの世界チャンピオンになるまでを、これでもか!と詰め込んだ腹満杯の内容だ。

 こういうゲーム小説を書く場合、大概主人公というのはオリジナルに則ったものがほとんどであるが、この作品は人気が高いが主人公ではない菊池が主人公となった事で、『レッスル~』の世界観、主要キャラクターを(あくまでも)客観的に描写できていてまずまず成功しているし、軸である《女子プロレス》からこれっぽっちもズレていないというのもまた良い。これがもしマイティ祐希子とビューティー市ヶ谷を中心に描いていたら、小説もまた違ったものになっていただろう。


 もしどこかで読む機会があれば、「ゲーム小説だから…」と食わず嫌いをしないで是非一読していただきたい一冊である。
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女子プロレス小説書くなら、コレ読んどけっ! 其の弐

2010年09月23日 | 女子プロレス

 今回は前の記事で紹介した『慟哭のリング』だけでなく、様々な女子プロレスを題材にした小説やマンガに多大なる影響を与えた《歴史的名著》を紹介!


『プロレス少女伝説』(井田真木子・著 かのう書房 1990年)

                      


 女子プロレスが多団体時代を迎え、客層もローティーン少女たちからコアな男性プロレスファンたちへと変革した、90年代を彩ったいわゆる《女子プロレスブーム》が始まらんとする以前に発表されたルポタージュで、この(執筆された)時点では全日本女子には《大スター》と呼べる選手は皆無で、ヒールのトップであるブル中野がたった一人で団体を支え、その後の対抗戦で一躍スターとなった北斗晶などはまだ格的には彼女に比べ二枚も三枚も低かった時代だ。

 そんな《冬の時代》に、一般スポーツファンからは認知されていない《女子プロレス》という題材で、作品中で扱う選手も、柔道出身で先輩選手とのシュートマッチで名を上げた神取忍、中日混血の天田麗文、日本の女子プロレス団体に《参戦》ではなく《所属》したアメリカ人レスラー、《メドゥーサ》ことデブラ・ミッシェリーという、華やかなスター選手ばかりを見ていたらまず目に付く事はない選手を採り上げて、特殊な生活環境下で育ち、それぞれの《理由》でプロレスラーという《特殊》な職業に就いた女性たちを見事に描いたヒューマンドキュメンタリーだ。

 冒頭に書いたように、このルポタージュは後に発表される女子プロレスを題材とした創作物に多大なる影響を与えた。『慟哭のリング』の主人公・紅華は紛れもなく天田麗文その人だし(かなりドラマチックに脚色されてはいるが)、神取忍に至っては彼女が団体対抗戦により一般知名度が高くなる前に描かれた長短ある女子プロレスマンガに登場するライバル像(男勝りでセメントがめちゃめちゃ強い)にエピソードを含めかなりパクられている。それだけ彼女が当時の女子プロレスに於いて異質の存在だったか、そしてこの本で《最強幻想》を抱かせるほどに《魅力的》に描かれていたかという事だ。
 
 ワタクシもこの本を読んで《神取忍・女子プロ最強》という幻想を抱いていた一人なので、団体対抗戦に於ける対・北斗晶戦以外その真価を見せられないまま今もプロレスを続けている神取に「なんだかなぁ…」という気持ちを持たずにはいられない。せめてシングルで長与千種と対戦していてくれればなぁ…

 (書影は1993年に文春文庫から発売された時のもの)

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女子プロレス小説書くなら、コレ読んどけっ! 其の壱

2010年09月22日 | 女子プロレス

 mixiにてワタクシが参加しているコミュニティー『レッスルエンジェルスLM(ラブミッション)』に於いて現在公開中のSSを読んでいて、「これなら俺(または私)でもやれるんじゃないか!」と思った方はいませんか?でも多少《小説を書く》という行為を経験された方でも、この『レッスルエンジェルス』の基本である《女子プロレス》を題材にして物語を一本作り上げるのはヤッパリ大変だと思います、いや実際大変ですっ!

 そこで不肖ワタクシめが「コレ読んどけば話作るのに大丈夫だろう」というプロレス関係の書籍を紹介しましょう。ただひとつ注意点がありまして…殆どが絶版なんですよ。「どうしても読みたいっ!」と思われたヒトは再販を待つか、図書館や古本屋、またはオークションを利用して読んでみて下さい。


 『慟哭のリング』(葉青・著 読売新聞社 1998年)

                       

 中国残留日本人の母を持つ主人公・紅華が母の母国・日本に渡り、女子プロレスに入門、そして様々なライバルたちと戦いの末に日本女子プロレス界の頂点へとたどり着くまでを描いた、タダでさえ数少ない《女子プロレス小説》の中に於いて最高傑作だと個人的は思います。

 主人公である紅華(リングネーム:紅龍華)の「選ばれし者の恍惚と不安」がキチンと描かれている、という点がとても良く、ヘタすればアニメ・ゲーム的(今でいえばライトノベル風)になりがちなキャラクターを上手いこと《一般小説》のキャラクターとして留まらせている。また対するライバルたちも、それぞれ重い背景を持ったキャラ設定(プロモーターを父に持つ在日韓国人少女やボートピープル出身の隻腕ベトナム人少女など)がされていて、《痛快スポーツヒロイン》小説を期待するとちょっと「えっ?」と驚いてしまう。

 《女子プロレス》という題材とキャラクターたちを、マンガ的・アニメ的描写で逃げる事なく、堂々と《差別者》の成長物語として描ききった所にこの作品の《価値》があるのです。


 小説のラスト、ママとなった紅華が幼い自分の子供の声援を受けてリングに立つ場面が未だに忘れられなくて、「いつか自分もこんな場面やりたい(書きたい)なぁ」なんて思いながら『レッスル~』の二次創作小説をイソイソと書いている。したがってこの『慟哭のリング』こそが未だに自分の中では《女子プロレス小説》におけるイチバンのバイブルなのですヨ。

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