HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
非ハリウッド娯楽映画を中心に、個人的に興味があるモノを紹介っ!

年末企画 ~2009年を振り返って~ PART2

2009年12月29日 | 雑記
「今年観た映画を振り返ろうと思うのですが…」

「今年はねぇ、去年に比べて動画共有サイトでおおっ!という物件にお目にかかる頻度が少なかったな」

「それでも最新作でアップされているものは確実にチェックしてましたね」

「インド版『オースチン・パワーズ』のQuick Gun Murugunとか熊欣欣監督作『戦・無双』、フランシス・ン監督主演作『追影』…旧作では王羽の『縱天下』、タン・トゥリャンの『潮州怒漢』やモン・フェイの『小拳王』なんてのを観たな」

「ホー・チョンドーの『蛇珠』なんて怪作も発見しましたよね?」

「今年は香港・台湾クンフー映画と新作インド映画の比率が大きくて、韓国映画はサッパリだった」

「その代わりといってはなんですが、日本映画のいわゆる《封印作品》がサイト上にアップされていたというのが凄かった!」

『獣人雪男』『九十九本目の生娘』というこれ以上ないカルト作ですよ!」

「ただ最近はご贔屓にしていたYouku.comもデータの仕様を変えたのか、せっかくflvデータでDL出来てもmpgにエンコード出来ないという悲しい状況になっているのが残念!」

「そんな動画共有サイトの不況の代わりに、今年はいろいろな映画を知り合いから頂きましたね」

「金銭的問題からなかなかDVDを購入する事が出来なかっただけにこれは有り難かった!」

「この場を借りてお礼を申し上げます。スージー・アラビア大哥、龍熱大哥、そしてドラゴン仔、どうもありがとうございました」

「スージー大哥は色んな国の娯楽映画や古い特撮映画、龍熱大哥は主にクラシック韓国映画やクンフー・武侠映画、ドラゴン仔はクンフー・武侠映画を腹一杯頂きました。その内当ブログで作品紹介していきますので乞うご期待!」

「それでは皆様、来年もどうぞHIMAGINE電影房をよろしくお願いします」

「それでは良いお年を!」

年末特別企画 ~2009年を振り返って~ PART1

2009年12月28日 | 雑記
「師走の慌ただしい中、皆様は如何お過ごしでしょうか?」

「今年もHIMAGINE年末恒例の後ろ向き企画をやるってのか!?」

「後ろ向き企画…この一年を振り返るのが悪いことですか?だったらこれと差し変える代案を提示してください!」

「…ゴメン、何にも思い浮かばねえや」

「と、いうことで2009年の活動について振り返ってみましょうか」


「今年はブログの更新が例年になく少なかったような気がするんだけど?」

「はい、サボっていた…と」

「何せ定職に付いてないので果たして家族の中で何もしてない俺がパソコンなどいじっていて良いのだろうか?という後ろめたさが…ねぇ?」

「う~ん。職無しのツラい所ですねぇ」

「ただ、経済的に安定していた時でもあまり書いていないんだな、これが(笑)」

「多分今年は、駄菓子屋のバイトを含めて、近年一番イラストを描いていた年だったんで、パソコン立ち上げてもPhotoshopばかり使用してたせいか書け(か)なかった…」

「でも、ちゃんと使用した成果は一冊にまとめて知り合いに配ったし、良しとしよう!!」

「毎年言っているけど、来年こそはもうちょっと更新頻度をあげたいですね」

「何てったって来年(2010年)の10月にはHIMAGINE電影房もブログ開設5周年だぜ?頑張らないといけないな」


「次回は2009年に観た映画に付いて振り返ってみましょうか?」

「…えっ、まだやるの?」


            
            
            
●これが作っていた本の一部。別に一年がかりでやってたわけじゃないんですけどね…

『鉄腕少年バイオニック・キッド』を観る

2009年12月12日 | フィリピン映画
 09年も残り少なくなってきました。皆様はやり残した事はございませんか?私も一杯ありまして…特に忘れない内にこのレビューを書かなくてはと思っております。


  今回の紹介作品は、ひっそりとバブル期にリリースされて誰の注目も浴びなかった(多分今後も)香港・フィリピン合作『鉄腕少年バイオニック・キッド』(78)です。

  全身にサイボーグ手術を施されたサニー少年が偶然機密書類の入ったカバンを手に入れ、叔母で秘密捜査官のクレオに頼んで調べてもらったら何と大量破壊兵器の設計図で、すでにネオ・ナチの将軍がフィリピン沖の小島に設置して攻撃の機会を伺っているという。この狂った野望を阻止するためサニーとクレオは捜査局と共に闘いを挑む…

            

 アメリカの下請け映画を多数製作しているフィリピンらしく、実に手堅い作りで可でも不可でもない出来となっている。ムチャクチャ面白いか?と言えばそうでなく、逆につまらないか?と問われれば解答に窮すって感じ。スパイ映画的プロットにSF的要素やクンフー・アクションを満遍なく盛り込んだ典型的なエクスプロイテーション映画で観てる間はそこそこ楽しめる。

            

  この作品には二人のヒーロー(片方はヒロイン)が登場する。まずタイトルでも紹介されている《鉄腕少年》こと《ダイナマイト・ジョンソン》。元々空手の達人という設定で弱くはないはずだが、本作では開巻早々サイボーグ手術を受けている。何故このような事態が起きているのかが説明されておらずちょっと不親切。この作品以前にピンで主役を張っている『BIONIC BOY』(77)という作品が存在しているので話の続きなのかもしれない。

            

 もう一人は彼の叔母として登場する秘密捜査官・クレオだ。彼女は非ハリウッド娯楽映画ファンなら知らぬ者はいない(少なくとも私の周りには)フィリピン産女性アクション映画シリーズ《クレオパトラ・ウォン》その人である。IMDBによれば彼女の一枚看板である『They Call Her Creopatra Wong』はこの作品の後に公開(製作?)されていることからマリー・リーの代名詞であるこのキャラクターは当作より誕生した可能性がある。

            

  こういったバッタくさいタイトルの作品には今思えば貴重な作品が少なくない。見た目アメリカ映画でもフィリピン産だったり、香港アクションと銘打たれた作品がタイ映画だったりともうカオス状態!だからこそコレクターたちはこのビデオ・バブル期にリリースされた珍作を追い求めるのだろう。