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珍品武侠映画『神經刀』

2005年10月10日 | 武侠映画
 武侠映画の主人公というと武術の腕が立ち、人間的にも一本筋が通っている人物がほとんどだが、武侠映画がブームだった60年代末に製作された『神經刀』(69)という映画は、武術の腕も未熟で煩悩まるだしの男が主人公の、『獨臂刀』を始め数々の大ヒット武侠映画にケンカを売っているような内容の珍品武侠"コメディ"映画だ。
 
主人公であるとある門派の門下生は、武術の修練より遊ぶことが大好きで、今日も弟弟子を引き連れて遊びに出かける。そこである侠客を倒してしまい調子に乗って自分の門派を名乗ってしまう。そうしたら他の門派が「我こそは」と主人公の門派に挑戦してくる。次から次へと現れる強敵に、彼の師匠は心労がたたり亡くなってしまう。残された師匠の娘は門派の名誉回復のため、主人公を旅に出し門派の名をあげるように命じる。道中で出会う強敵に彼は、仲間の協力と悪知恵でことごとく撃破し、再び武林ナンバー1の門派となり、彼も当代随一の剣客に祭り上げられてしまう。だが、追われる身になってしまった主人公には喜びの表情はなかった…
 
笑わせておいて、最後ホロッとさせられるこの傑作を作ったのは"香港エンターテイメント映画王"バリー・ウォンの父親であり、自身も数々の傑作を監督した王 天林である。才能ってのは引き継がれるものなんですねぇ~。

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