この写真を見る 日本の風景の象徴と日本の鉄道の象徴(2010年5月撮影)
富士山が世界文化遺産に登録されました。まずはめでたし!
今回は文化遺産としての登録です。、「日本の国家的な象徴で、その影響は日本を越えて及んでいる」と文化的価値が評価されました。一方、イタリアのエトナ山は世界自然遺産として登録されました。「過去2700年に及ぶ噴火の記録、世界でも類まれな火山活動、その名が何千年も前から知られていること(ギリシャ神話にも登場)、科学的重要性、文化的教育的価値」が評価されました。どちらも火山、どこが違うのでしょうか?どちらも裾野は開発の手が入っていると思いますが。今回の富士山の登録にあたっては、ユネスコ側から「開発の拡大防止」「登山者や観光客など来訪者の管理」が“宿題”として出されたとのこと。
とまれ、美しい秀峰が人の心を惹きつけるのは疑いの余地がありません。人間は均整のとれた円錐形を美しいものと認識すると昔聞いたことがあります。富士山は周りの山から離れ、すくっと聳える独立峰。まさに際立っていますよね。今回の評価の理由も納得です。私もチャンスがあれば、富士山をバックにした鉄道写真を撮りたい!そう思っております。
富士山と言えば、活火山。富士山が今の姿になったのは3000年ほど前だそうです。芙蓉峰とも呼ばれる、この美しい円錐峰は作られては崩壊を繰り返したようです。日本の文化が形作られて千数百年。そういう意味では、富士山1万年の歴史を文化に織り込んでいるわけではないので、いつか大きな変化を味わうことになるのでしょうね。ひょっとしたら木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)様は、ゴルフ場やら乱開発の跡を綺麗に更地にしてくれてしまうかもしれません。平安時代の貞観の大噴火みたいに。
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