油断大敵！

　普段は大人しい人がキレると手がつけられないって事をよく聞きますが、実はある食品にも同じことが言えるのです。普段は無毒無害の食べ物がこの時期だけ人々を恐怖のどん底に叩き落す…その食品の名は「餅」です。この恐るべき餅は毎年正月になると老人達の喉につまり、ひどい時にはその命さえ奪います。別に餅自体が正月以外に食料品売り場から姿を消すわけではありません。陳列棚にはオールシーズン餅の姿を見ることができます。しかしこの時期の餅のみが人々の恐怖の対象に姿を変えるのです！一体なぜ…この時期餅に何の変化が起こるのでしょうか？

　「雑煮餅何個？」。このたった5文字の言葉が各家庭で一体どれほど交わされることでしょう？僕は砂糖醤油が好きですが、きな粉もいけますね！焼いたり茹でたり様々な食べ方ができますがお正月はやっぱりお雑煮ですね！正月以外にお雑煮を食べることはほとんどありません。ん！？お雑煮の醍醐味と言えばお餅…この時期の餅は人を襲う…そうなのです！餅を恐怖の殺人マシーンへと変貌させるのはお雑煮だったのです！！

　2005年には15人の方が餅を喉に詰まらせ病院へ運ばれ、2人の方が亡くなっているそうです。雑煮餅の何が危険なのでしょうか？焼餅にはないあのつるつる感？ペッタリ感でしょうか？確かによく引っ付きそうですが体の中にへばりついたりするほど強力なのでしょうか？歳を取ると体の各機能は弱まってきます。しかも冬場は特に調子よくなさそうです。飲み込む力も衰えてくるのでしょう…この時期大活躍の雑煮、その中で絶妙のペッタリ具合に仕上がってしまった餅と衰えてくる喉力。両者の力関係が逆転する時餅は人々に容赦なくその牙を剥くのです！！

　若いからといって雑煮餅に油断は禁物です！まだしばらくは食卓を賑わすであろうお雑煮！皆さんも心して餅に挑みましょう！お餅が詰まると原始的ですが掃除機で吸うのが効果的みたいですよ！終わり。