計算

　A・「冷たく返事したほうが気にするって！」　B・「でも気があるそぶりを見せてたほうがいいのと違う？」　A・「冷たくして冷たくして寄ってきたところでひっついたらいいねん！」　B・「そうかぁ～じゃあそうしようかなぁ…」

　これは先日、マクドナルドでネタ合わせ中に隣のテーブルに座る高校生くらいの女の子達から聞こえてきた会話の一部です。別に聞き耳を立てていたわけではないのですが、恋愛トークにテンションの上がる彼女達の会話はこちらに筒抜けでした。元々が人間観察癖のある僕です、こんな気になるフレーズをほっとくわけがありません！その会話にしばらく耳を傾けていました…

　皆さんもわかるようにBさんが好き男の子にどのようにメールの返事をすればいいのかというのをAさんに相談していたのです。悩むBさんに対し、Aさんは「女の計算」をレクチャー中、恋愛の押して引いてを語るAさんにBさんは感心しっぱなしです。２０代も半ばを過ぎた僕にはそんな計算は通用しないぞ！と思いながらも、Bさんが思いを寄せるのは同じクラスの男子の様子。「うぶ」という言葉は高校生男子のためにあるような言葉です、恋愛軍師Aさんを擁するBさんに残念ながらその男子は振り回されることでしょう…

　しかしまぁ、こんな恋の相談をウキウキ出来るなんていいなぁ～とおじさんは隣で遠い目をしていたのですが、彼女達の話題が次に移ったとき僕はやはり女性のほうが大人だなぁと思いました。その後彼女達のテンションを上げることになるのは「出会い系サイトのサクラのバイトをするためにいかに歳をごまかすか？」ということでした…こんなヘビーな会話をする女の子に高校生男子が太刀打ちできるわけがありません！また、この話を切り出したのがBさんの方だったというのも女の子の恐ろしさが垣間見えたところでした。

　もしこれを読んでいる高校生男子がいれば、「女の子の笑顔を簡単に信用するな！！」と僕は声を大にして言いたい。もしこれを読んでいる高校生女子がいれば、「いたいけな男子なんです。どうぞお手柔らかに」と頭を下げてお願いしたい… 　ぐみでした。（ボンゴレぐみ）

観察

　人間観察が好きな人って多いのではないでしょうか？僕もネタ探し半分によく色んなところで目に付いた人をしばらく観察してしまう癖があります。電車の中や、信号待ちの間、買い物中やただ歩いてるだけでも色んな方々に遭遇します。今回は最近僕が見かけたそのいくつかを紹介しましょう。

　近所で「かめはめ波」を打ち合う子供達を見かけました。「かめはめ波」とはいわずと知れた亀仙人の生み出した大技です。かめはめ波を乱発する彼らに、自分の発した「流れかめはめ波」がどれだけ街を破壊するのか考えたことがあるのかい？と僕は不安になりました。「これこれ子供さん、かめはめ波は人気のない、荒地で打ち合うのもだよ」と心の中で声をかけました。

　先日ソニーから発売されたゲーム機、「PSP」を母親にねだる子供を見かけました。母親は完全に無視です。子供は「ピーマン食べるから～」と泣きじゃくっております。そんな交換理由で買ってもらえるほど世の中は甘くないと彼が認識するのはいつのことなんでしょうか？彼の今後が気になります。

　先日ソニーから発売されたゲーム機、「PSP」を奥様にねだる大人も見かけました。奥様も完全に無視です。彼は２秒で諦めたようです。夫婦間の力関係が垣間見え、僕は少し悲しくなりました。

　「パパイヤ鈴木ですから！残念！！」と波田陽区さんのモノマネをしている女子高生を見かけました。パパイヤ鈴木さんの何がどう残念だったんでしょうか？全くわかりません…そのネタの前半が気になります。

　心斎橋筋商店街の入り口で「一億円！一億円！！」と札束を手に叫ぶおじさんを見かけました。彼の手に握られていたのは大金には間違いありませんでしたが、おそらく一億円もなかったように思います。ここがアメリカなら彼の命はなかったと思います。しかしあのお金は一体なんだったのでしょうか？？

　気にして見てなくても気になる人ってたくさんいますよね。なんだかこう書くとまるで「恋」してるみたいですが、普段は気にも留めず見かけた人たちが気になってしまうのですが、中には僕が「来たきた～」と必ず観察してしまう人たちがいるのです。それはどのような人たちかと言うと、「電車男」です。先日発売され大ヒットを飛ばしている「電車男」ではありません。僕の言う電車男とは電車に乗り合わせた向かいの座席の男性のことです。彼らのある習性を観察するのが僕は大好きなのです。

　電車男の習性とはこれです！隣の車両からミニスカートをはいた女性やきれいな方が歩いてきて電車男の前を通りすぎたとき、彼らは一様にその後姿を追っていくのです！僕はその目線を追うのが大好きなのです！！彼らのそんな姿を見ては「おおっ！見てる見てる」と思わずニヤニヤしてしまいます。そんな僕の姿を見ては「あいつ何ニヤニヤしてんだ！？」と不審に思う更なるウォッチャーがいるかもしれませんが…

　世の中にはおもしろい人がたくさんいますよね！皆さんも見かけた「オモシロ人」を教えてくださいね！！　ぐみでした。（ボンゴレぐみ）

ミカン

　僕の故郷、和歌山県が誇る物の一つに「ミカン」があります。僕を含め家族全員大のミカン好きで、この時期になるとどっさりミカンを買い込み、剥いては食べ剥いては食べを繰り返しています。まったく食べだしたら止まりません！

　ところで皆さんはどんな風にミカンを食べますか？丁寧に「白いの」も取って食べますか？何も気にせずそのまま口に運びますか？あの「白いの」を食べると体に良かったり悪かったりと、どちらの話も聞きますが実際のところどっちが正しいのかは不明です。僕は気にせず食べるほうですが、たまに「よし、つるつるミカンを作ろう！」とテンションがあがると意地になってあの「白いの」を取り除いたりもします。皆さんご存じないかも知れませんが実はミカンの食べ方は奥が深いんですよ～。今回はミカン大好きっ子の僕がよりおいしくミカンを食べる方法をいくつかご紹介しましょう。

　オーソドックスなところで「冷凍ミカン」があります。文字通り凍らせるわけですね！一つ一つ取り分けてから冷凍させるほうが食べやすいでしょう。「シャリ」っとシャーベット状になったミカンは「寒いけどアイス食べたい」感情を満足させてくれること請け合いです。注意すべきはミカン丸ごとを冷凍させてしまうことです。カチコチになったミカンがランディ＝ジョンソンの手にでも渡ればたちまち時速160キロの剛速球に姿を変えてしまいます！当たれば死にます！！食べれば証拠隠滅です。完全犯罪が成り立ちますのでご注意下さい。

　僕が気に入っているのは「乾燥ミカン」です。この食べ方はいたって簡単！ミカンの皮を剥き、一つ一つ取り分けてそのまましばらく置いておくのです。こうするとミカンの薄皮がパリパリに乾燥し、口へ入れると「パリン！」と普通のミカンにはありえない食感で皮がはじけ、その後ミカンの甘い果汁が口いっぱいに飛び込んでくるのです！！普段の柔らかいミカンにはないパンチが効いた食べ応えになること間違いありません！

　続いては「汁だけミカン」です。これを作るのには技術を要します。皮を剥き、ミカンを一つ一つに取り分けます。ここまでは乾燥ミカンと同じ手順ですが次からが違います。取り分けられたミカンをそれぞれの房の中でつぶしていくのです！つまり薄皮の中で「オレンジジュース」を作っていくのです！！強い力を加えすぎると薄皮が破れ台無しになってしまいます。絶妙の力加減でミカンをつぶしていくのです。見事完成した「汁だけミカン」を口へ運ぶとそれはもうミカン畑へのいざない…甘い香りが全身へと流れていくことでしょう。　今回は3つの食べ方を紹介しましたが、皆さんも一度試してみたください。ミカンに対する概念が打ち砕かれるでしょう！！新しい味を発見していただけたら幸いです。最後に…「食べ物で遊んじゃいけません！！」と怒られても僕は責任を負いかねますのでご了承ください。　ぐみでした。（ボンゴレぐみ）

祝☆成人オメデトウ！

　今日は街中に着物姿のお姉さんの姿があふれ、なんとなく華やかな感じの一日でしたね！首から「もわん」と出てる、あのなんとも形容しがたいマフラーのようなものを見かけると「あ～成人式かぁ」としみじみしてしまいます。僕が成人式を迎えたのはもう７年も前のことです。月日の流れは本当に早いものですね…

　最近この時期になると「荒れる成人式」というフレーズをニュースなどでよく耳にします。皆さんも成人式で暴れる若者が映し出された映像を見かけたことがあるでしょう。式典で話を全く聞かず騒ぎまくって知事に一喝されたり、壇上に乱入してクラッカーを鳴らしてみたり、単に喧嘩をしてみたり、その荒れ模様は様々ですが、どこかで何かが起こっているのが最近の成人式の姿のようです。しかし昔から今のように「荒れる成人式」と言われていたわけではありません。少なくとも７年前の僕の頃はそのようなフレーズはまだ生まれていませんでした。本当にここ４，５年の間にそう言われる様になってきたような感じがします。その２,３年前の僕らの頃も何かしら起こってはいたでしょうが、今ほど「荒れる」と言うのがクローズアップされていなかったことを考えるとやはり「まだまし」だったのかもしれません。ではなぜ最近になって「荒れる」と言われだしてきたのでしょう？僕らの頃から２,３年の間に何があったのでしょう？？実は心当たりが一つあります。それは「携帯電話の普及」のせいではないでしょうか？なぜ携帯の普及が「荒れる成人式」につながるかと言う根拠は以下の通りです。

　１９７７年生まれの僕らの世代が携帯電話を持つようになったのは高校を卒業してからの１８、９歳の頃でした。高校生の頃から携帯を持ってるという子はほとんどいなかったと思います。このため高校、中学の頃の友人達が携帯を持つようになってもその番号を教えあう機会はなかなかありませんでした。そんな僕たちが久しぶりに再会するのがこの「成人式」です。ここで懐かしい顔ぶれが集まると一斉に「番号交換会」が行われていました。今のようにメールの機能もなく、まして赤外線と言えばコタツから出ているくらいです。正味「電話番号」を聞いてピッピと登録しあっていたものです。カメラなんかももちろん付いていません。使い捨てカメラをそれぞれ撮りあい、会場には「ジージー」と巻き上げる音が響いておりました。

　それに比べて、ここ数年の成人達にとっては高校生、中学生の頃から携帯が普及し、会場で大々的に昔の顔ぶれと番号交換をする必要もなく、カメラは携帯で簡単に撮れてしまいます。要するに最近の成人達にとって式の間は「暇」なのです！だからその暇な時間を利用してちょちょいっと「荒れて」しまうのではないでしょうか？僕らの頃は荒れてるヒマなんかなかったのです！みんな必死だったのです！！　このようにお偉いさんの話を聞いてないという事情は今も昔も変わらないでしょうが、その間何をしてるかはちょっと違うような気がします。「ヒマだから荒れる」ってのは少々無理やりですけど…まぁ、せっかくのおめでたい席ですから楽しく過ごせるのが一番ですが、一生に一度のことですから厳かに迎えてみてもいいかもしれませんね！最後になりましたが、新成人の皆様おめでとうございました☆ 　ぐみでした。（ボンゴレぐみ）

福袋

　皆様、新年明けましておめでとうございます！「漫才ゲリラの」旅が終りもう一年が経ちました。全く早いものです…旧年は皆様の暖かい応援を沢山受けまして感謝感激であります。2005年も変わらぬ応援の方を宜しくお願い致します！！

　さて、年が明けての楽しみは色々ありますが、「福袋」を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか？最近ではデパートに限らず多くのお店でそれぞれの「福袋」を見かけます。毎年有名デパートの初売りに駆け込む人々の姿がニュースで流れていますが、あのすばしこく走るおばさん達のパワーを何か有効利用出来ないかと日々頭を悩ましております。皆さんの中でも何かしら「福袋」を購入された方も多いのではないでしょうか？良いのありましたか？

　「福袋」のイメージはと言うと、「色んなものが格安で詰まっていてお値段的にお得な物！」と「売れ残りが詰め込まれた在庫一斉袋」というのがあると思いますが僕は完全に後者のイメージを抱いております。僕は学生時代、百貨店の食料品売り場でバイトをしていて、この時期は食料品の福袋を作るのに精を出しておりました。その内容の方は暮れのお歳暮商品の解体品の詰め合わせで、確かにお値段的には完全にお得ですが、あまりそれぞれの差が無く福袋から「何が出るかな？？」のドキドキ感が楽しめるような商品をご提供しているようには思いませんでした。しかしそれでもお客さんは次から次へと福袋を求めてやってきます。一人で3つも4つも袋を抱え、まだ「福」を求めてやって来ます。縁起物と言ってしまえばそれでいいのかもしれませんが、家に帰り4つの袋から同じ内容が出てくるおばさんの姿を想像すると思わず笑ってしまいます。「またポン酢！！」とかね！

　一袋何十万、何百万もするような福袋も発売されていますが、袋を開ける時の緊張感といったらすごいものがあるでしょう。福袋は一種の「博打」みたいな物ですから、内容がしょぼくても文句を言うわけにはいけません。ご理解の上で皆さん購入されていると思われます。しかし、そんな福袋でも余りにもかわいそうな物が入っていた人を昨日見かけました。

　ある洋服屋さんの福袋を抱えた3人の男性が何が入っているかを早速チェックしていました。たまたまその姿を見かけた僕も電車が来るまでしばらく「何が出るかな？」のドキドキを分けてもらうことにしました。それぞれの袋からシャツやら靴下やら、それなりにバラエティーに富んだものが出てきていて、お互いに着れない物なんかを交換していました。なるほど賢いやり方だと感心していたら、その中の一人が福袋から見事な「当たり」を引き当てました。彼の手には還暦のお爺ちゃんが着る「真っ赤なちゃんちゃんこ（のような物）」が握り締められていたのです。彼は言葉を失い、他の二人もトレードに応じる様子は全く有りません。全く戦力にならない外国人選手と契約してしまった球団のような彼の姿に僕は笑いをこらえるのに必死でした。ある意味「ついてる一年」になりそうですね…羨ましくは無いけど（笑）

　2005年が皆さんにとっても素晴らしい一年になる様に祈りながら今回はこの辺で… 　ぐみでした。（ボンゴレぐみ）