ボー研隊 KAZOO号が行く

ボート釣りを中心に、日々の話題に接して行きます。

一寸先は闇のちょうちん

2007年05月29日 | 今日の出来事

それは予告も無くやってきた。2年前の精密検査も異常なし。半年前の人間ドックも異常無しであった。新しいボートの擬装で朝から部品の取りつけやらを行っていた。この週は新年会もあり、金曜日早めに会社から帰り大西さんと部品について携帯で相談しながら調達をした。お昼になり恒例のSUNテレビでビッグフィッシング(釣り番組)を見ながら昼食を取っていた。ムム何か胸にザワメキが。ドクドクの間にザワザワ音が混じる。セキをしようが深呼吸をしようが止まらない。此はただ事では無いと近くの開業医を受診した。「ウーン心電図ではそんなに悪くは無いが土曜日なので救急病院を紹介するから念のため行って下さい」マイカーを運転しながらザワザワ感が気持ち悪い。救急病院で1時間待った。途中救急車で狭心症の患者が来たが、大事に至らず帰って行った。そして私の番。音の正体が不明なので、心エコーを取る事になった。Photo 「少し逆流しています、原因は動脈瘤のようですが、大きさが判らないのでCTを取りましょう」いきなりアレコレ緊急検査が行われた。動脈瘤は9cmで破裂寸前です。循環器外科に転送しますので、救急車を呼びます。痛くもかゆくも無いわたしには何が起こっているのか、理解出来なかった。搬送先でカテーテル検査や、またCT検査にかけられ、「非常に危ない状態なので、今から手術をします」。「エーそれって心臓を止めるやつですよねえ」「そうです、でも麻酔を掛けますので目が覚めたら終わっています」と簡単に言われてしまった。12時間の手術で、出血もかなりあったらしい。気が付けばICUで人工呼吸器につながれていた。淡でおぼれそうになる。吸飲は電気が走るような苦しさが伴う。不思議と切った後は痛みが無かったが、たぶん麻薬漬けだろう。Icu2 体中にパイプがぶら下がりモニターから時々警告音が鳴るが、看護師は気にする様子も無い。「大丈夫よ」と言われながらも不整脈に苦しんだ。一度はお花畑が現れやばかった。電気ショックでなかなか娑婆に戻れない時があったようだ。人工弁と言う異物が心臓に入った事で、馴れるまで心臓の電気が暴走するらしい。ICUは5星ホテル並みで、至れり尽くせりであった。しかし体の衰弱が激しい。自分の首を上げる事が出来ない。立つ事もままならず、情けない事に車いすが有り難い。Icu_1

一般病棟では、味の無い食事に参ってしまった。全く食欲がわかず、食べた後は疲労感に苦しんだ。肺にも水がたまり、3週間は微熱と戦った。左手は尺骨神経障害となり、今でもリハビリをしている。何とか少し握力も回復してきた。早いもので術後4ヶ月がたった。薬は離せないものの、職場復帰も果たせた。さあもうすぐボートでの復帰を目指して頑張って行こう。取りあえずヨシマル号でキス釣り大会にエントリーします。宜しくです。