謎の抗議

鹿児島市の老夫婦殺害事件の公判において、弁護側がＮＨＫのニュースを証拠として提出し地裁は採用した運びにＮＨＫが抗議をするそうだ。

「抗議」？

正直ＮＨＫの抗議する趣旨が解らない。

著作権、放映権含め報道である以上自ら訂正しない限りそれは事実として残り、資料として使われたといてもそれにより誘導された利益を生み出すようなものでない場合、まして法廷の証拠資料という形で、地裁が一定以上の証拠能力があり有効として認めた事に抗議するのは誇るならまだしも抗議とは個人的に私は解らない。

映像の所有権や著作権は製作者にあるのは解るが他の民放でもないＮＨＫである。

仮に裁判の証拠として不服があるとすれば、その映像ないし報道が提出側の狙いに適うに足るものであり、その構成が図らずも偏った事実のみに基づくものであったのならば少し理解できるが。検察が反論するであろうし、また証拠として相応しくなければ地裁が認めない。

ＮＨＫは地裁と弁護士に抗議するそうだがこの件に限らず報道というのは他の娯楽番組とは違い、伝える事が目的でありその精度等が質に繋がると思うが、民法は商業的である以上確かに商品としての番組の位置づけとなるのは否めないが、ＮＨＫは公共放送である。

抗議内容は一体どんな内容か凄く気になる。