酒×仲間=幸福

神田にある立飲み屋の店主のブログ。
主に営業案内等・・・

ストレスが溜まったので言いたい放題

2014-07-24 12:55:14 | はぐれ刑事社会派
最近のニュースは私からは自問自答の苦悩の日々である。

中国の期限切れ肉の問題やら、消費税の問題。

最近牛丼「○屋」の値上げも一つの話題だが、反対に「吉○屋」は期間限定で値下げするようだ。

マクドナルドの業績不振は値上げの際「その金額なら定食を食べる」という意見が大半を占めて顧客離れが進んだというのが
一定の同意を得られる分析ではあろう。

一見バラバラなような事象でも実に連動した歪な業界問題と考える。

というのも、私も社員食堂といういわば厚生施設の食堂だが故に、市場より安い価格でなければその存在意義を問われるわけだが
デフレ市況の中においてその市場の販売価格が徐々に下がり、我々が値上げをしたわけでもないのにお得感を薄められる。

それ自体は、うちだけでなく平等に起きている現象なので苦しくても凌ぐ訳だが、具体的には商品開発や独自性。
他社との差別化による満足度の追求。

一言に差別化と言っても独自のサービスもあれば、唯一無二の目玉商品等やり方はそれぞれだが今年4月の消費税増税から為替も絡めて
食材の価格高騰。
おまけに豚肉の感染病に端を発する例年にない価格上昇・・・

正直商売の種の素材を輸入に頼る業界はすべからく抱える問題であろう。

とは言え、消費税が上がった年に値上げをすればそれは「便乗値上げ」と言われる上、国が「便乗値上げを認めないけど消費税分の転嫁は拒否できない」
など。一見中小零細を助けるような文言だが、便乗ではない値上げも便乗と解釈されることに拍車をかける一言だ。

そのくせ電気料金は資源のコスト高で値上げが進む事は「輸入に頼るしか無いから」という理由でどんどん上がる。


牛丼が¥380円果たしてそれは高いのだろうか?
少なくとも今の経済情勢においてである。
以前と比べて高いというならそれはそのとおりであるが、牛丼のくせに¥380は高いというのには違和感があるのは私だけだろうか?

富裕層相手の高級店がデフレ下でデフレ市場に参入した結果、薄利多売という価値を崩壊させたのではないだろうか?
マクドナルド然り、牛丼チェーン然り、今の原価価格高騰に沿って値上げをするのは当然である。

しかし、それを「便乗値上げだ」やら、「それなら○○に行く」というのはその○○が値上げをしないからであって、
仮に全ての飲食業が同率で売価を上げれば、やはり牛丼チェーンは安く、マクドナルドも人によっては安くて需要をというか、
「それなら定食屋で食べる」と言っていた人達は、また通うのではないだろうか?

そして、その原価価格高騰は余程の工夫がなければ値上げ以外で吸収できないのだからつい最近の食材偽造を含めて「食の安全」が疎かには
なるのはないか?
マクドナルドの肉の問題は私が小学生の頃から「きっとネズミだ」「ミミズだ」など、その原価かからして皆疑っていたわけだが、
それでも皆食べていた。

勿論、今回の騒動を擁護するつもりの弁ではないが、「その価格に価値があるのに」という商品や業態は多々ある。
しかし、その価値が薄れているのは相対的に物価が上がらないからであって、上でそれを押さえつけているところは利益を減らして
人件費を削るか労働環境が悪化している。

だから輸出業とそれに付帯する製造業では若干給料が増えたりしているようだが、全体から見れば一部である。

可処分所得が増えず、物価が上がれば当然個人の経済活動の足かせになるし、到底景気が良くなったなぞ感じるわけはあるまい。

私は学が無いので実体感でしか無い持論ではあるが、上から下にその景気の向上の恩恵を降ろさねば底は常に死に体であると思う。
既に恩恵を受けている企業、個人が経済活動を活発にしてその更に下に下ろしていかねば国内の全体としては凄い勝ち組か、虐げられるかの
2つに1つになる危惧さえある。

輸入業界の人が、夏休みに海外旅行に行くなら、国内旅行のほうが安いしそれこそが国内で景気が上がる一つの経済循環だと思うのは
さすがに私の勝手な言い分だが、グローバル社会等海外と貿易をする業界はいいとして、街の飲食店としては海外から得た水を海外に戻すのでは
無く国内の下流に向け段階ごとに注いでもらいたいと願うばかりの、長い愚痴となりました。

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