照る日曇る日 第2042回
仁太郎という逆立ちばかりしている若者が、東京の近衛連隊に入営して、ある朝空中を飛びに飛んで故郷の土淵に帰り、懐かしい家族の姿に接するが、話しかけても答えが返ってくるわけでもない。
あ、これが「おまく」だなと気づいた仁太郎はまた宙を飛んで近衛連隊にたどり着いたというのである。
遠野における怪異現象を「おまく」というておるそうだが、そんな噺は、私が読んでいる柳田國男自筆「原本遠野物語」には出ていない。
不思議だが、もしかして拾遺補足ものなんかに、出ているのかも知れない。
イトレルにもし右手が無かったら左手上げてトイレにハイル? 蝶人