あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2024年皐月蝶人映画劇場 その1

2024-05-07 10:33:41 | Weblog

 

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3615~20

 

1)ヴィンセント・マエル・カルドナ監督の「マグネティック・ビート」

冷戦下の80年代にラジオ放送に青春を駆ける2012年のDJ兄弟奮闘記。

 

2)ローラン・ラヴィリエール監督の「ジョーンの場合」

イザベル・ユペールが見せてくれる2023年の女の一生。

 

3)ジュリー・リクストレ監督の「そんなの気にしない」

格安航空会社の客室乗務員からパーサーに昇格したヒロインの2012年の心境映画。各シーンが無意味に長すぎる。

 

4)ジャン=クリストフ・ムリス監督の「ブラッド・オレンジ」

黒いエスプリとユーモアとジョークが効いた2012年お仏蘭西製のブラック・コメデイずら。

 

5)アーサー・ヒラー監督の「夢を生きた男 ザ・ベーブ」

少年院出身の女好きの大食漢ベーブ・ルースがホームランを打ちまくって死んじまうまでの1992年の野球映画。

 

6)山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」

2023年製作の37本目のゴジラ映画だが、脚本が変態漫画的で拙劣。アメリカ進駐軍占領中の本邦をゴジラが襲うのだが、肝心の米軍は「ソ連を刺激したくないので旧海軍駆逐艦4隻を使ってこれで退治しろ」と命じるので、「ああそうですか」と旧海軍軍人共が立ち上がり、ゴジラを相模湾の海底深く沈める噺になるが失敗。そこで主人公が操縦する特攻機がゴジラの口に激突すると、最新型ゴジラは何故か粉微塵になって水没してしまう。まるで訳が分からず「これは帝国海軍礼賛映画だったのか」と驚いていると、死んだはずの主人公やその恋人まで蘇って、とってつけたようにメデタシとなる阿呆莫迦お目出度映画ずら。

 

鍵十字の旗に向かいて掲げたるイトレルの腕次第に下がる 蝶人

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする