Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

Vege a Table CAFE TOPINAMBOUR→Salon de TOPINAMBOUR→秩父へ旅は続く

旅する植物料理研究家YOSHIは、食文化と風土の多様性を愛し、ベジタブルを愛し、そのきらめきとときめきを料理に、レシピに、食卓へとつなげていきます。

2018年春、国立→秩父へ拠点移動中 タミパン&料理ワークショップ・料理制作等々、プライベートグループへの出張も随時行っています。 お問い合わせください。

弱いということ

2017-11-15 | Weblog
今更だけど、わたしは体があまり丈夫でない。それがかなりのポンコツ仕様。
そのことについて書いてみます。

元気でいつも笑顔のヨシさん、のイメージもあるし、自然食を提案しているわたしがポンコツっていうのは、どうにも格好悪い。
夢を分かち合いたいのにね。夢を壊したくないのにね。
だから当然、ブログにはいいことしか書かないよね。
「リア充」って言葉、あったね。リア充だけ、シェア。あとは、過去のポンコツネタなら笑い話で書いてみたりね。

どういうふうにポンコツかというと、まあいろいろあるのだけど、一番困るのは急に電池が切れること。
古い携帯電話のバッテリーみたいに、ウルトラマンのランプみたいに。
あ、ちょっとおかしいと気づいたときにはもう手遅れで、そのあとザーッと意識が頭の中から足の下に落ちていく感じで、体も心も動かせなくなってしまう。
急に笑顔もできなくなり、会話ができなくなる。
首肩ががちがちになり、パニック発作で呼吸が苦しくなることも。
ついさっきまで、普通に元気モードで動いたり、話したりしていたのに。
いったんその「落ち」がくると、数日何も手につけることができず、楽しみにしていた計画がパアになってしまうことも度々。
予期できない不調が怖くて、約束を入れられない。

自律神経失調症を患って店を閉じてから、できる範囲でスローライフに切り替え、規則正しい生活を心がけて、数年前に比べると、持久力も回復してきた。
自然からもらう力も大きい。それから、かけがえない相方や仲間の存在、これはほんとうにかけがえのない力。

今、元気なときは、とっても元気。
その分、体調が悪くなったときの落差が激しいから、なかなか自分の現実が受け入れづらい。

実のところ、子供の頃や思春期に離人症状(現実感がわからなくなる、意識が遠のく)や不安障害が出て以来、これまで生きてきて、いろんな心身の不調を経験してきている。
妹の不治の病に対峙していた中高生のとき、そして彼女を天に送った後も、相当混乱していたのだろうな、いろんな身体症状が出ていた。それも全部数値検査ではひっかからないやつ。
そして、この年代になっても、日常生活ができなくなるほどの自律神経失調症を呼び、電池切れを起こしてしまうのは、もういいかげん不調込み込みのわたしのからだという現実を受け入れて、というメッセージだ、と思って、ここでペン?にまかせて書いてみることに。

ポンコツ宣言しといたほうが、私が関わる人たちにかえって余計な誤解や心配や迷惑をかけないで済むのかな、と思ったり。

それから、人知れず悩んでいる人がいたら、「なんだ、ヨシさんもか〜」なんて逆に励みになったらいいなーっていう思いも、ある。大いにある。

これは発信者としてずっと気になっていたこと。リア充なことだけ発信することの違和感がずっとあって、ネガティブなことってあっちゃいけないわけじゃないし。ないふりするのもおかしいなって。
陰と陽。光と暗闇。拡張と収縮。
誰しも、いいときばっかりじゃないからね。

いつも元気なヨシさんでありたいプライドがあるから、ありのままの私を見せるって、勇気が要ることなんだけど。
それで失うお客さんやお付き合いもあるかもしれないな。

でも私自身は、どうにもこうにもならない今の現実起点から、むしろどんなことが始まるかな、できるかな、という気持ち。
植物性素材だけで、どんな美味しさが引き出されるかな、どんなおもしろいレシピができるかな?っていうのに似ている。

逆説的に、私の弱さにはこんないいことがある。

体が弱いからこそ、自然食に出会い、それが天職になった。
からだが弱いからこそ、人生のいろんなステージにある人と共感し合える。
からだがダウンするからこそ、大病をしないようにからだを休めることができる。
健康のありがたさや、そのきらめきがよくわかるし、ミニマリストの幸せをめいっぱい味わえる。
こんなわたしだからこそできることが、わかちあえる資産がいっぱいある。

元気な時はそれを楽しみます。ローギアのときはそれなりにできることを。
チャージがうまくできなくて電池がなくなってしまったときは、充電できるまで休みます。
迷惑をかけてしまうこともあるかもしれないけれど、できるだけそうならないように調整に努めます。
ありがとう。
ちゃんちゃん。