新春 初観劇は渋谷は東急文化村シアターコクーン。それならば...と 朝8時にうちを出て、まずは同じ建物の6階‘ル・シネマ’で 年末から観たい観たいと思っていた映画を観て参りました。
『歓びを歌にのせて』(劇場にて)
制作国:スウェーデン(2004年)
監督:ケイ・ポラック
音楽:ステファン・ニルソン
出演:ミカエル・ニュクビスト
フリーダ・ハルグレン
ヘレン・ヒョホルム
レナート・ヤーケル
ダニエル・ダレウスは、世界的な指揮者として成功を収めてはいたけれど、「人の心を開かせる音楽を作りたい」という 子どもの頃の夢とは裏腹に 本当に人を愛するという事ができないまま 充たされない気持ちを抱えていた。やがて、心臓に抱える持病が悪化し 第一線を離れた彼は、子どもの頃に住んでいたスウェーデンの片田舎に廃校を買い 暮らし始める。その村は、かつて彼が辛いいじめに遭い 逃げる様に立ち去った村であった...というのが イントロダクション。
突如現れた有名人に色めき立つ村の人々の要請もあり 聖歌隊の指導を始めた事によって、それぞれに問題を抱えていた聖歌隊のメンバーの心にも ダニエルの中にも 変化が起こり始めます。自分の音を探す事...他者とのハーモニーも まずはここから☆
スウェーデン北部小さな村の季節の移り変わりと 人々の心の移り変わりがオーバーラップして、澄んだ空気と自我の目覚めを感じる作品です。音楽というものが こんなにも気持ちをシンクロさせるとは! ラストは み~んなが幸せになって欲しかったのだけど...。
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そして そして、お出掛けのメインイベント!
NODA-MAP 第11回公演『贋作・罪と罰』(観劇:1/12 マチネ)
脚本/演出:野田秀樹
出演:松たか子、古田新太、段田安則、宇梶剛士
美波、野田秀樹、マギー、右近健一、小松和重、
村岡希美、中村まこと、新藤健太郎
野田秀樹が劇団‘夢の遊眠社’を解散後、イギリス留学ののち演劇ユニットとして立ち上げた野田地図(NODA-MAP)の第二回公演が この『贋作・罪と罰』でした。そのころ我が家の王子は、5才...かな? 私が、映画も演劇も とんと観ていなかった時期です。
『贋作・罪と罰』...もちろんドストエフスキーの『罪と罰』を下敷きにしています。主人公 松たか子演じる三条英(さんじょうはなぶさ)は、自分の掲げる理想のためには 高利貸しの婆さんなど殺しても取るに足らないと考え 殺害!...まさに、『罪と罰』さながらに物語は幕を開けるのですが、時は幕末 ─── この殺人事件に‘倒幕’だの‘坂本竜馬’だのが絡んできます。
客席は、オーケストラの奥のコーラス隊の様に 舞台の向こう側にも設けられ、演技エリアは島の様に客席に挟まれているし、さまざまな椅子を使って行われる場面転換も見事だし、いやぁ~~~ さすが野田秀樹!! 演技陣のエネルギッシュな動きも 一切が計算し尽くされていて それはそれは素晴らしい......のだけれど...。
イカンよ イカンよ 野田秀樹さん! いくら『罪と罰』は単なるモチーフだと言っても、話を幕末に持って行ったのでは 筋が通らない。‘人を殺してはならない’というのが どんなに普遍的なテーマだとしても、殺戮が繰り広げられていた時代の中で、英の犯した殺人だけを取りざたしてそれを責め立てるのは どうにも解せない。終盤になって出てくる ちょっと宗教的な表現も あまりにも取って付けた様だし...。
カーテンコール...控えめじゃなかった?
《'95年 初演版キャスト》
大竹しのぶ 筧利夫 平栗あつみ 生瀬勝久
野田秀樹 吹越満 梅垣義明 山西淳
阿南健治 田岡美也子 小林勝也
考える事は、皆同じ...? 同じように『歓びを歌にのせて』と『贋作・罪と罰』のハシゴをした人 発見☆
『歓びを歌にのせて』(劇場にて)
制作国:スウェーデン(2004年)
監督:ケイ・ポラック
音楽:ステファン・ニルソン
出演:ミカエル・ニュクビスト
フリーダ・ハルグレン
ヘレン・ヒョホルム
レナート・ヤーケル
ダニエル・ダレウスは、世界的な指揮者として成功を収めてはいたけれど、「人の心を開かせる音楽を作りたい」という 子どもの頃の夢とは裏腹に 本当に人を愛するという事ができないまま 充たされない気持ちを抱えていた。やがて、心臓に抱える持病が悪化し 第一線を離れた彼は、子どもの頃に住んでいたスウェーデンの片田舎に廃校を買い 暮らし始める。その村は、かつて彼が辛いいじめに遭い 逃げる様に立ち去った村であった...というのが イントロダクション。
突如現れた有名人に色めき立つ村の人々の要請もあり 聖歌隊の指導を始めた事によって、それぞれに問題を抱えていた聖歌隊のメンバーの心にも ダニエルの中にも 変化が起こり始めます。自分の音を探す事...他者とのハーモニーも まずはここから☆
スウェーデン北部小さな村の季節の移り変わりと 人々の心の移り変わりがオーバーラップして、澄んだ空気と自我の目覚めを感じる作品です。音楽というものが こんなにも気持ちをシンクロさせるとは! ラストは み~んなが幸せになって欲しかったのだけど...。
そして そして、お出掛けのメインイベント!
NODA-MAP 第11回公演『贋作・罪と罰』(観劇:1/12 マチネ)
脚本/演出:野田秀樹
出演:松たか子、古田新太、段田安則、宇梶剛士
美波、野田秀樹、マギー、右近健一、小松和重、
村岡希美、中村まこと、新藤健太郎
野田秀樹が劇団‘夢の遊眠社’を解散後、イギリス留学ののち演劇ユニットとして立ち上げた野田地図(NODA-MAP)の第二回公演が この『贋作・罪と罰』でした。そのころ我が家の王子は、5才...かな? 私が、映画も演劇も とんと観ていなかった時期です。
『贋作・罪と罰』...もちろんドストエフスキーの『罪と罰』を下敷きにしています。主人公 松たか子演じる三条英(さんじょうはなぶさ)は、自分の掲げる理想のためには 高利貸しの婆さんなど殺しても取るに足らないと考え 殺害!...まさに、『罪と罰』さながらに物語は幕を開けるのですが、時は幕末 ─── この殺人事件に‘倒幕’だの‘坂本竜馬’だのが絡んできます。
客席は、オーケストラの奥のコーラス隊の様に 舞台の向こう側にも設けられ、演技エリアは島の様に客席に挟まれているし、さまざまな椅子を使って行われる場面転換も見事だし、いやぁ~~~ さすが野田秀樹!! 演技陣のエネルギッシュな動きも 一切が計算し尽くされていて それはそれは素晴らしい......のだけれど...。
イカンよ イカンよ 野田秀樹さん! いくら『罪と罰』は単なるモチーフだと言っても、話を幕末に持って行ったのでは 筋が通らない。‘人を殺してはならない’というのが どんなに普遍的なテーマだとしても、殺戮が繰り広げられていた時代の中で、英の犯した殺人だけを取りざたしてそれを責め立てるのは どうにも解せない。終盤になって出てくる ちょっと宗教的な表現も あまりにも取って付けた様だし...。
カーテンコール...控えめじゃなかった?
《'95年 初演版キャスト》
大竹しのぶ 筧利夫 平栗あつみ 生瀬勝久
野田秀樹 吹越満 梅垣義明 山西淳
阿南健治 田岡美也子 小林勝也
考える事は、皆同じ...? 同じように『歓びを歌にのせて』と『贋作・罪と罰』のハシゴをした人 発見☆
NODA-MAPいまひとつですか?
ほえー、これね、
私の妹が来週行くかもしれないの。
なぜならば
私の仕事の同僚がチケット取ったのに、仕事が休めず行けなくなって、チケットが一枚宙に浮きましたのです。
出来れば私が行きたかったのですけど。
しかし、妹もこういうの初めてだからきっと楽しんで来ると思われますよ。
遅ればせながら「キング・コング」観て来ました。
面白いけど、この程度なら想定内。
この監督は「ロード・オブ・・・」もそうだけど、私にとってはちとクドいのです。
「うん。わかったから次行って。」って言いたくなっちゃうのよぅ。
貼られているのかってこと。
> NODA-MAPいまひとつですか?
ほえー、これね、
私の妹が来週行くかもしれないの。
うんにゃ うんにゃ 野田芝居を楽しむという意味では
充分 イケると思うよ。
演出家としては もう ホント 天才だから!
ただ、『罪と罰』は、テーマがはっきりしているだけに
その扱いについて 私としては 解せネェなぁ...と
まぁ そういうことでして。
妹さん、初野田なら 度肝を抜いて帰ってくるかもよ。
楽しみ 楽しみ♪
『ロード・オブ・ザ・リング』は、私もちと辛かった。
特に ── 二つの塔 ── ね。
(引率係だから 一応 三本とも行きました)
とても良いチョイスだったと思います。
ガブリエラの歌...彼女の声もとても素晴らしいし
彼女のためにダニエルが書いた詞が、また 胸を打ちます。
アメリカ以外の映画って、静かに心に沁みる作品が多くてたまに行くとホッとしますよね。
でも、mayumiさんのビミョーな感想が気になります。
ハッピーエンドではなかったの???
エンディングロールでもガブリエラの歌声が流れて
心に沁みました。
ガブリエラ地震を奮い立たせる歌であると同時に
ダニエルが歌の指導を始めた時から言っている
[自分の音を探す]という事に通じる物でもあって、
この世に不必要な人などいないという事や
インゲが夫である牧師に言った「罪など存在しない」
ということ...いろんな事を感じる曲ですね。
【ELSAさんへ】
つい先日、上映館も増えたみたいだし、
(私が行きやすいところはなかったけど)
まだもうしばらく掛かっていると思いますよ。
機会があったらぜひどうぞ。
ハッピーエンドかどうか...という事は
ひとことでは言いにくいけど、
そのことが 評価を下げたりという話ではありません。
とっても素敵な作品です♪
セレブに見せないセレブじゃ~ヽ(^。^)丿
たみおさんの17歳バトンは難しくって困ってますが愛用品なら考える必要ないですね♪
わたくしもまたやってみたいと思います。
映画に歌舞伎いいですね~
優雅やーっ!
セレブじゃーっ!(笑)
東京・NODA-MAPツアーを組んでいってましたが私は行ったことがないので、
いつか度肝を抜かれてみたいすごいんだろうな~
私の周りには、かなり野田さんの影響を受けた人が何人かいました。
最近観にいくのはアマチュアの(友達から頼まれて観にいったり)ばかりなので、
NODA-MAPとまではいかなくても、プロのお芝居を観にいきたいです
はしごはおしり痛くなりませんでしたか?
TBとコメントありがとうございます。bunkamuraでのハシゴとは贅沢な時間を過ごされましたね。松たか子のイラストも超ステキ!スチール写真より舞台の衣裳・ヘアスタイルの方がカッコよかった!それが髣髴としてきました。
>話を幕末に持って行ったのでは 筋が通らない
っていうのは確かにねえという気がします。でも野田秀樹はどうしても権力闘争の頃にしたかったんでしょう。そうなると日本ではよい時代がないと思われます。片目つぶってかな。
TB返ししたいのに何回やってもうまく飛んでいかずにじれております。gooどうしのTBがうまくいきません。じれて一本記事起こしてしまいました(^^ゞその記事にいただいたアドバイスも踏まえ、さらに何回か頑張ってみましたが、やっぱりダメでした。
TBしようとした記事のURL書いておきます。
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/e/ed98f01da4c6db4f45241580ddcaf001
これに懲りませずよろしくお願いしますm(_ _)m