西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇「拳銃往来」を見た

2024年05月10日 | 西部劇映画

西部劇「拳銃往来」を見た

    

1948年アメリカ RKO映画 "拳銃往来(Station West)" 監督シドニー・ランフィールド 白黒映画

ビデオ時代に日本でも出されていた作品です。大手のメーカーからの発売ではなかったから私は知り得なかった作品でしたし、レンタルビデオ屋さんでも見かけませんでした。DVDになってから西部劇BOX物の中に含まれて発売されて単品でも出ていました。かつてのアメリカの中堅どころのRKO映画社というところの作品です。私は今回初めて見る作品。大昔に東京神田の神保町の古本屋さんで200円くらいで買った粗末な紙のプレスシートだけは持っていて初めて役立った・・・というところ。 ジャケット写真はビデオ時代のもの。 

見た感想は良質のB級西部劇だと思いました。ミステリータッチの西部劇なので1回見ただけでは物語が把握できなくて、古いプレスシートを読んでから2回目を見てやっと理解できたというところ。監督のシドニー・ランフィールドという人もなじみがありません、主演のディック・パウエルは西部劇スターではありませんがなかなかの渋い演技でGood。 

<ストーリー> 金塊を積んだ馬車が襲われて護衛の兵隊2人が殺されているシーンから始まる。軍服70着も奪われていた。事件の調査を命じられた陸軍のジョン・ヘイヴン(ディック・パウエル)中尉は身分を隠して渡り者をよそおって開拓期のとある西部の町にやってきた。そこはインディアンに備えて軍隊が駐屯しているが、町は美貌の女親分チャーリー(ジェイン・グリーア)が父親譲りの酒場、賭博場、運送、製材所など手広く経営して夜は酒場の歌手として幅を利かせていた。

結局のところ、誰がなぜ事件を起こしたのか・・・をヘイヴンが探ってゆく展開になっています。が、女親分チャーリーとヘイヴンが敵対しながらも互いに魅かれ合うなど複雑な人間模様が絡んでおり、わかるとなかなか面白い。 

 

女親分チャーリーの用心棒ミック役に巨漢のギン・” ビッグボーイ ”・ウイリアムズが出ていてヘイヴンとの派手な殴り合いをしたリ、(カントリー音楽ファンとしては嬉しいことに)ホテルの番頭役にバール・アイヴスが扮しておりギターの弾き語りをするシーンがあります。ソフトな美声で一服の清涼剤みたい(smile) 

歌は ” The Sun Shining Warm ” 、” Sometime Remind Me To Tell You ” とのこと。

 

プレスシートというのはマスコミ関係への宣伝紙みたいなもので、ほんとに粗末なザラ紙に細かくストーリーや出演スターの紹介、アメリカでの批評などが載っているものですがこれでも情報は十分伝わってきます。上質な紙が当たり前になっている今のパンフレットからみても内容は濃くてgoodです。

✴︎アメリカの批評にこんなのがあった…「西部の町に起こった謎の事件!さっそう乗り込んだ腕と度胸の密偵が拳銃片手に女のボスと恋を秘めた血の喧嘩!!」「無頼漢をアゴで使う女親分“エンゼル“が一生一度の恋をした!西部女の悲恋を描く情と意地の西部劇!!」……だって、いい得て妙🤣西部劇の宣伝文句なんてこんなんでなきゃなあ🤣🤣

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