日々の気になるトピックス

瀬尾佳美の暇つぶし日記

書き込みのある本の価値

2006年09月14日 | Weblog
前に図書館の本は頭から終わりまでコピーしてはいけないと書きました

かくいう私ですがひとつだけ全文コピーの教科書を持っています。もっとも本体も後でちゃんと買いましたから許してもらえるかと思うんですが・・・コピーは某国立大学の図書館のものです。これが後から買った本より役に立っています。なぜか。図書館の本には、書き込みがあるからです。

大学の図書館の本には、何人もの学生の書き込みがあることがあります。誤字や計算ミスは訂正してあり、式と式の間の計算はしてあり、問題には解答がついていたりします。

私は今は文系学部で禄をはんでいますが、学生時代は理科系でした。理系の教科書は、式の変形がわからないことがよくあるんです(←勉強不足だって!)。
「(1)式は初等的な数学で次のように変形できる(2)」なんて書いてあっても、その実(1)から(2)までの道のりは相当遠いこともあります。でも、これは ・・・って悩むところは誰でも同じらしく、図書館で同じ本を借りますと、よく、余白につなぎの式が書いてあるんですね。解析概論からはじまってランラウリフシッツの場の古典論、JJSakuraiのQuantum mechanics など、あらゆる場面で書き込みに助けられたものです。

ところが!
青学の図書館の本には書き込みってないんです。まあ、本来はそれが普通なんでしょうけれど、借りる人の育ち、というかマナーがいいんですね。あと、司書さんが暇な時に消しゴムをかけていたりします。だから残念ながら本学図書館の本には本屋で買ってくる本と同じ程度の価値しかないんです 。水清くして魚棲まずとまではいいませんが、あまり潔癖というのも淋しいもの(?)


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